糸井のぞさんのレビュー一覧

グレーとブルーのあいまで コミック

糸井のぞ 

スパイスの効いた名作

読んでいる最中はピリリと痛むけれど、拝読後はスッーと浄化されるような甘い雰囲気になれる作品でした。

他の方もコメントされているように、BLのファンタジー部分とリアルがとてもうまい具合に押し出されていました。それをちょっと歪な男3人の三角関係で描かれているのだからとても面白い。その立役者はやはり50オーバーの庚子さん。
酸いも甘いも経験し、ゲイとして一人娘を育ててきた、、、男性への初恋の思い…

3

期限切れの初恋(BBN) 小説

木原音瀬  糸井のぞ 

泣けた…嗚咽した

やっぱり、木原先生の作品は心して読まねばならん。
表紙とタイトルで甘酸っぱいのかな?なんて思ったけど、んなわけなかった。

この作品も攻めがクズい。まだあんまり木原作品読んでないけど、大体ナチュラルにヒドイ態度取ったり言うたりする攻めが出てくる。
学生時代人気者のリア充攻めが、いろんなことが重なって見事な転落人生。
そこに現れた干渉せずにただ見守ってくれ、自分の居場所になってくれた元同級…

1

恋か破壊か コミック

糸井のぞ 

表紙

表紙がなんだか怖くて買ったはいいが放置してしまった。「世にも奇◯な物語」の夢男みたいな怖さがある。本編の北林の顔ともちょっと違う気が。

終盤、すごくドキドキしながら読んだんです。どうたたんでくのかなと。そうしたらのソレ。うーん作者の描きたかった部分がそこなら仕方ないんだけど、壊れた瞬間を書き、壊れてる間は省いて、再生を数ページ見せられてもついていけないというか、納得できないというか。ここまで…

1

期限切れの初恋(CITRON) コミック

木原音瀬  糸井のぞ 

二人で幸せに過ごす未来が見えない

原作未読。だからなのか不安が残ったまま終わってしまい、消化不良を起こしてます。大学時代からずっと思い続けている男が、落ちぶれた状態で目の前に現れて…?というお話。
明るい大学時代を描き、大人になった村上への期待を膨らませる宇野の描写は、大きく落とされそうな予感がバシバシです。フリが効いてるのが分かりやすくて怖い。でもそれは思ったより静かにやってきて、宇野は浮浪者のような村上を自宅に住まわせます。…

0

グッモーニン グッナイ コミック

糸井のぞ 

愛が重なり新しい愛になる

久しぶりに読んだのですがやはりしみじみと素晴らしい世界観だなぁと思う
失ってしまった愛はなくなるわけではなく
確かに細胞の中に生きていて
新しい愛はその上に重なって
前の愛から生まれたものでもあるんだなあ
としみじみ思う
去って行った恋人の想いも
それを受けてやってきた新しい恋人も
その二人の関係性も悲しく美しかった

文句なし神と思うお話

1

コイノヒ コミック

糸井のぞ 

古い漫画を読んでいるような物語

古い漫画を読んでいるような気持ちになりました。
絵柄もレトロな印象。
「コイノヒ」に出てくる高校の制服はリボンタイだし、鍵も大きな昔風なもの。
どの作品にも禁忌な関係性や秘密など、他人に言えないものを抱えた登場人物の感情の機微が、切ないトーンで描かれていました。
目、体の描き方が独特で、空虚な目や涙が伝う様子、背中が印象的でした。セリフが哲学的で頭に残る謎かけのような問いかけも読んでいて面…

0

期限切れの初恋(BBN) 小説

木原音瀬  糸井のぞ 

BLを超えたリアルさに感情が荒れ狂わされた


普段は攻めが受けを溺愛するものか、執着攻めばかり読む私ですが、今回は趣旨を変えて購入。
音瀬先生の作品は「FRAGILE」を既読。
痛い・グロい・重い、があまり得意ではないので心構えをして拝読。

読み始めて中盤くらいで終わりを感じ、すごくいい物語だなぁと思いきや後半が本番でした。
ああ、これが音瀬先生か…と再確認させられた後半は攻め視点。

受けはもちろんのこと、読んでいるこち…

1

期限切れの初恋(CITRON) コミック

木原音瀬  糸井のぞ 

ここまで落ちていても幻滅しない純愛

 攻めが結構珍しいタイプで、ストーリー展開も読めず最後までどうやってくっつくんだろうとワクワクしながら読み進めました。学生時代にあれだけ皆に囲まれて輝いて見えた想い人の、社会人になってからの末路。漫画本編では詳しく描かれていませんが、最後の小説部分でそういうことだったのかと知り、思わず村上に同情しました。これはここまで落ちても仕方ないなぁと。

 意図せず彼を拾い込んでしまった宇野の、健気とい…

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期限切れの初恋(CITRON) コミック

木原音瀬  糸井のぞ 

自分の薄情さだけがわかった

大学からの未練を引きずって 彼以外を想えない


粘着質って言えばいいのか 憧れ体質って言えばいいのか

意識した分 抜けられない蟻地獄にでもハマったように沈んでいく自分と 明るく華やか 思ったことをストレートに口にしすぎて 時として高慢に見えちゃうタイプの彼


寄せた想いを殺し卒業 再会したのは6年後

あたしだったら 目の前の転がる無様な男に当時おし殺した想いから 薄ら笑…

1

恋か破壊か コミック

糸井のぞ 

歪みと衝動

破壊衝動を抑えて生きるDK‥
なかなか衝撃的なお話でした。

それが異常なように感じているけど
誰もが胸の内に秘めている衝動が
掌にとっては「破壊」だったというだけ。
でもやっぱり悩んじゃうし
どんどんおかしな方向へ進んでしまう自分を止められないし‥
色々と葛藤しているところにリアリティを感じました。
家庭環境も複雑そうだったし
思春期特有の歪んだ悩みを持ってしまうのも無理なさ…

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