野原滋さんのレビュー一覧

泣きっ面にキス 小説

野原滋  森原八鹿 

挿絵が……

三十路半ばの屁理屈男が、一回り以上年下の、のんびり美大生に骨抜きにされていく話です。
攻がべろっべろに甘やかしまくるんですが、受にも一応過去のトラウマ的なものもあって、ただののんびりさんとは違います。
絵を描き始めると、取り憑かれたようになって日常生活もままならなくなってしまう受を、甲斐甲斐しく餌付けする攻が、なんとまぁ……にやにや、という感じ。

内容も野原さんらしく、お涙頂戴がしっかり…

2

狂犬は一途に恋をする 小説

野原滋  三池ろむこ 

365日ネガキャン開催中の受

一風変わった人材派遣会社で働く攻と、そこに依頼人として現れた受のお話。
野原さんの作品は3冊目ですが、これってもうこの方のスタイルなんだね、っていうくらいのテンポの良さが特徴です。
ぽんぽんと進む台詞回しに、絶妙に混ぜてくるコント風のやりとり。
時折、ぷっと吹き出してしまうようなシーンも多く、最後まで飽きずに一気読みできちゃいます。

攻が人情に厚く涙もろいという性格に反し、受けは現実に…

1

空の蒼 小説

野原滋  雨森ジジ 

最後が勿体ない

萌か中立かで悩みましたが、今後に期待して萌で。
重度喘息持ちの受のキャラが立ってて凄く良かったですが、攻があまりに宇宙人というか、年齢と精神年齢が反比例しすぎててイラっとしてしまいました。
あんな24歳~28歳(作品中このくらいの時が流れたのでしょうか)がいたら、普通に嫌です。

とはいえ、テンポが良いのでぐいぐい惹き込む話の作りになってます。
受が虚弱なんですが、ネガティブ思考でありな…

5

日向の猫 小説

野原滋  樹要 

分厚さに躊躇せず読んでみて

コミカルでシュール。
序盤、ありきたりなリーマンラブがと思いきや、独特のテンポと一人ノリツッコミが凄く、思わずぷっと吹いてしまったりします。
心情ダダ漏れのヘタレワンコ×ツンデレノルウェージャンという印象。

ちょっと仰け反るような分厚い本なんですが、最後までこのノリでいくのかと思っていたら、中盤からなんだか妖しい雲行きに……。
序盤のシュールは何だったのか、という勢いで、受の幼少期のト…

0

月下の砂漠 凌辱の枷 小説

野原滋  駒城ミチヲ 

後半のストーリーが好きです

好きなタイプのストーリーです。
和季は暴君 オレ様的な アーキルに気に入られ、監禁 凌辱。
今までの、生活環境の違いから、和季の思いはアキールに届かない。
アキールの思いも和季に通じない。
きっかけは、和季を襲った使用人たちを、裁判もなしに、
アキールが処刑したことだった。
今までの、過去の王たちのしてきた 横暴な政治。
弟王子がクーデターをおこした。

和季を日本に返し、
ア…

3

綾瀬課長のいけない尋問 小説

野原滋  香坂あきほ 

攻めの行動を先読みする最強な受け

新刊チェックで粗筋を読んだ限りでは、内容は普通かなという印象を受け、
表紙絵を見た限りでは地雷の乳首ピアスのようだったので、
購入するのは控えていたのですが、
本の題名の「いけない尋問」というのが何だか妖しげというか
妙に魅惑的すぎて非常に気になっていました。
表紙絵の地雷と題名の誘惑との間で、
購入するか諦めるかで鬩ぎ合っていて、
予約をせず、しばらく保留にしていました。
様々な…

1

綾瀬課長のいけない尋問 小説

野原滋  香坂あきほ 

ストーカー悠大君のアンバランスな純情

うーん。攻め様の綾瀬課長のアブノーマル攻めも好きですが。
受け様の悠大君
ストーカーで考察力とか調査能力が長けてるわりに、性に無知で純情なアンバランスさが好きです。ニップルクリップをイヤリングと勘違い。なんかかわいい。
綾瀬課長のニップルクリップのコレクションが気になります。
このまま、二人で会社のトラブルを解決しながら、綾瀬課長と出世していく
シリーズになるといいなぁ。なんて期待してい…

3

卑怯者の純情 小説

野原滋  金ひかる 

素直になれないけど、本当は…

例えそれが正しい事だとしても、
どうしてもトゲのある言い方しか出来ない真寛は、
自分とは真逆で場を和ませ、誰が悪いともしない同期の高木が苦手。
上司の涌沢は、交流下手な真寛を「僕だけは君を理解出来る」と
妻子のある身にも関わらず、真寛に甘い言葉を囁き
社内の資料室でイケナイことを…。
それを高木に見られて、「続き、しようぜ」と迫られます。

この、あらすじだけでもわくわくでした!

7

卑怯者の純情 小説

野原滋  金ひかる 

最悪なのは、、、

同期入社の新人研修で出会った高木と佐々倉。
誰からも好かれリーダーシップもある高木に最初は憧れた佐々倉だったが、自分でも気にしている意固地な性格を高木にさりげなくフォローされ、心の底では感謝しつつもつい裏腹な態度をとってしまいます。
そのままギクシャクしているうちに、佐々倉は上司と不倫関係に。
ある日佐々倉は、社内の資料庫で上司に不埒な真似を仕掛けられていた現場を、最悪な相手、高木に見つかっ…

5

愛されたがりの嘘つき 小説

野原滋  香林セージ 

セフレという拠り所に秘めた甘い望み

社長×秘書(主×従)、華やかな年上攻め×年下美人受けというシチュエーション。
この話のように元々会話や行動の端々に気遣いの利くタイプの受けが実は個人的好みのパターンだったりする。
作中にも無意識に周りの男達の独占欲を刺激していそうなタイプに書かれていて納得…。
相手の朝倉のほうもやり手の若社長という描写がきちんと書かれていて、惹かれるものを感じる。

本当は朝倉の事が好きで堪らないのに、…

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