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7/7(合計:65件)
柳沢ゆきお
葡萄瓜
後書きに曰く、この作品は小説が原型になって 成立したと言う。 そう言われて再読してみると確かに視点の展開が 小説的だ。それもかつての耽美小説と紙一重の様な ざらつきを持って展開している内側へ内側へ籠り 展開しているサブカルかぶれの初書き小説の様に。 改めて読み込むとさり気ない所で時代の演出を感じさせ、 それがぬかるみの様な深さを醸し出している作品で あると感じられる。 7頁の…
茶鬼
ガツン!とヤラレマシタ。 衝撃です!!読みかえせば読みかえすほど、彼等の存在が頭の中に入ってきて、更に、そのまた更に、物語を心の中・頭の中で感じる事ができます。 久々に読み応えのある、考えて感じるマンガに出会いました。 まだ子供をひきずったまま、大人にもなりきれない、思春期まっさ中のもがいてもがいて抗えない自分をもてあます年齢の頃。 それぞれの登場人物のキャラクターがそれぞれ抱えるもの…
三層構造トランザム
鬱。 というわけではないのですが人によっては見ていると何か胸の真ん中がギュンギュンと痛みだしてしまうかも知れません。 一度読んだだけでは分からない。二度も三度も読み返すうちにやっと内容が分かってきます。そしてようやく登場人物や物語と向き合えます。 非常に現実的であり、かつ忠実にその臭い人間模様を描き出しています。 これはBLの中の単なる『物語』では終わらない自分の側で擦れ違っているので…
正直、評価については迷いました。 読む人によっては迷わず「しゅみじゃない」と 断ずるのでは無いかとも愚考します。 例えば評者が表題作を評するとしたら こうなります。 『JUNEの振りをしたガロの末裔』 斯様に評価に苦しみます。 しかし、読み進めて行くと気付かされるの です。 不条理コメディの振りをした語り口の中に 含まれる鋭い氷の破片に。 コメディが幕を閉じても氷…
表紙デザインとカラーがすごく目を惹いて断然期待させる単行本。 OnBLUEの雑誌上ではバレエダンサーの話を連載されていて、正直あれは余り好きじゃなかったんですが、これはどれも日本の普通の人々の日常が描かれており、親近感がある。 そして何より、繰り返して読むよほどに味わいが深くなるという、手放せなくなる作品な感じがする。 表題はたまたまゴミ捨て場にセーラー服姿の男子が落ちているのを拾ったマ…