柳沢ゆきおさんのレビュー一覧

つまさきに火 コミック

柳沢ゆきお 

ああ、需要と供給の不一致。

バレエ漫画といえば『アラベスク』・『SWAN』・上原きみ子作品で育ってきたもので、BLでバレエ漫画!?と聞いてそれはそれは期待していたのです。

でも本作はバレエをしている人の日常に焦点を当てて作られており、バレエそのものを通しての作品に対する思いだとか、バレエを踊り自身の内面に迫っていく、というものとは違っていたのでした。

バレエ漫画と期待しなければ面白い作品でした。
『ロミオとジュ…

6

ワンダーラスト コミック

柳沢ゆきお 

思春期の息苦しい熱。

こんな作品っていうのもあるんだ…
とBLジャンルの奥深さを感じた一冊。
帯にあるのは「BL×サスペンス」。
でも実際はサスペンス感よりももっと
切なさとどうしようもなさが混じったイメージで。
上手く言えないけれど、
胸をひっかいていく単館系映画を見た後に似ている。
少年達の熱が引き起こした出来事の一部始終。

どうしてヨリちゃんが死を選んだのか。
その裏にあった幼馴染たち7人の…

4

つまさきに火 コミック

柳沢ゆきお 

スルメ本

義兄弟、ともにバレエダンサー…ということなんですが、モダンがメインなのでキラキラしていません。そこがちょっとガッカリ(笑)

これ、読み返すたびに評価が上がっていった本です。
正直なところ、一度読んだだけでは「中立くらいかな…」と思ったくらいでして。
まず表紙では分からなかったんですけど、絵が得意なほうではなくて…
表紙はユーイは目を瞑ってますし、レジスも片目しか見えないし…ちょっと、と…

6

つまさきに火 コミック

柳沢ゆきお 

バレエ団という特殊な世界の恋愛模様がみれる

個性的で味のあるお話が読める作家さん。
好みは別として、画力が高く、コマ割りとかオシャレです。
ストーリー展開や演出、作画などでセンスのある方だな~といつも思います。
ただ、“好みは別として”と書いたように、目などの表情の描き方が独特なので、苦手な人もいるかもしれません。
私自身もそこがネックで…コマによっては「キレイ!」と思うことも「ん…微妙…」と思うこともあって一喜一憂しながら読みまし…

4

つまさきに火 コミック

柳沢ゆきお 

表紙と

義兄弟ものに惹かれて先月購入。
この方の作品は初読み。

中をぱらっと見た時に、あまり好みの絵では無かったので読むのを保留してました。
つい先ほど読み終わりましたが、物語が好み。

バレエには全く興味が無いけど、スッと読めました。
劣等感、執着、憧れ。からの恋愛。
感情のぶつかり合い。
三組のカプどれも切なくて、心も身体も痛々しくて、
お互い想いあっている所に惹かれました。

5

つまさきに火 コミック

柳沢ゆきお 

華やかな世界のその裏側

表紙の幸せそうな二人とは裏腹に、スタート時は険悪です(笑)

「yulusuna」は、父・母、それぞれの連れ子同士カプ。
いじわるそうなお兄ちゃんこそが、弟に惚れているところがまたいいですね。才能にも、懐の深さにも、そしてそれ以外の神秘的なところにも。
でもそんな兄を誰よりも愛して、見守って、傍に居たがっている度合いは恐らく弟であるユーイ(友意)のほうがよっぽど上だと思います。
どろどろ…

4

つまさきに火 コミック

柳沢ゆきお 

率直なろくでなし

まず評者は驚愕したのです。
『柳沢さんの作品なのに、滑らかに読めるなんて!』
と。
今迄が今迄だけに身構えていたのに、拍子抜けと
言うべきか嬉しい誤算と言うべきか。

そして読み通して振り返ってみると、ああ!と合点が
行きました。
この一冊における柳沢さんの役割は神でも監督でも
ないのだと。
我々読者と同じ様に舞台に棲む魔物に魅入られた
ろくでなし共の群像劇を見守る立ち位置に…

7

つまさきに火 コミック

柳沢ゆきお 

人生の一瞬を切り取ったような

もう少し読みたいとも思うけど、人生の一瞬のきらめきや思い出をダイジェストで見せているような、一度しかない生の舞台に立つダンサーを描いた作品に合った刹那的な魅力を感じました。

パリを舞台に、主人公を変え、時代を変えて語られるバレエダンサー達の日常、葛藤、愛情。全部で三つのカップルの話から成る短篇集で、各話にはつながりがあります。
最も印象に残ったのは、【Au revoir】前/後篇です。

8

つまさきに火 コミック

柳沢ゆきお 

表紙に惹かれて。

初めて読む作家さんなので手を出すのに時間がかかってしまいましたが、
こちらのレビュー見て買っちゃいました。
表紙のカバーも動きがあってセンスもいいしずっと気になっていたんですよね。
私も「SWAN」大好きだったのでバレーダンサーのお話と聞けばね。w

バレーといえば肉体美!(ドウモスミマセン)
観客側からみるときれいでうっとりしますが、やってる人達は大変です。
どの芸術の世界でもそ…

3

つまさきに火 コミック

柳沢ゆきお 

踊ること 愛すること

バレエの世界を舞台にした、雰囲気のある漫画。
on Blue誌上で部分的に読んだ時には、それほどいいと思わなかったのだが、
まとめて読むと世界観が際立つ。

バレエの世界で生きる義理の兄弟を中心に、もう2カップル、オムニバスで描かれてる。

絵は古風でキャラの見分けがつきにくかったり、書き方が整理されていない感じがあり
些か読みにくさもあったが、バレエ場面の絵は綺麗だし、ストーリー…

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