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10/20(合計:199件)
トジツキハジメ
響律
ネタバレ
物語は「死ネタ」。 しかもセックスをした相手が亡くなる。 死ネタの中でも、私が一番避けてる展開です。 でもあらすじやレビューを見て どうしても気になって手に取った。 読後は嫌悪感など全くなく。 ただ、読んですぐにはレビューが書けずに 日ごと読み続けてました。 読むごとにじわじわじわじわ、きた。 表題作『カナさん』シリーズ。 ただの知り合い程度だったのに、 一晩で一線を…
『物語は死で終わらない』。 これを読んで名作少女漫画の 作中劇の台詞を思い出しました。 「死んだら恋が終わるとは思わぬ」。 (そう、『ガ○スの仮面』です) ああ、そういうことなんだなぁ、と。 それを読んだ時もひどく 心に残ったことを思い出して、 恋が終わらないからこそ、 あっさりと結んだマンガ自体の 最後の1コマまで、静かに泣きました。 個人的に、いつも短編集よりも 1作ま…
roseーlily
非常に狭き門を潜り抜けて、やっとの思いで辿り着いた境地、という感覚で読みました。 四つの物語が描かれている一冊で。 それぞれに、非常に個人的な萌えポイントを刺激するお話です。 この本一部がものすごく好きか、丸々ダメかが普通な感覚、という気もします。 「カナさん」 私は昔からバンドマンが大好きで。 そういう意味でも、お話の内容的にも、本当に私のドツボねたでした! 好きな事に…
tambo
元々王道モノは(特にビジュアル面で)あまりお描きにならない漫画家さんなので好き嫌いは分かれるかと思いますが、本作は作者の萌えと才能と画力がたっぷり詰まった作品集です。 表題作『カナさん』とそのシリーズは、一言で言ってしまえば「死ネタ」ですが、その死によって大袈裟な変化が立ち現われるということはありません。ひたすら淡々と流れていく日常と地に足をつけて生きる人間達がまさに淡々と描かれています。 …
江名
A5サイズのペラ紙に、 「カナさん」のその後かしら?と思えるような漫画が載っているペーパー☆ ライブの打ち上げの飲み会で、 超~~~~~~~~~~~目が悪いという祐史が、 「メガネ買ったんだよね」と言い出す。 何でライブ中にしないのーなんて、他愛もない話をしながら、 祐史は買った黒縁メガネを取り出してかけてみる。 そして、 祐史の隣で、むちゃむちゃと料理を食べてるキヨを見て…
一番この本を読んで感じたのは、 作者のトジツキさんはこういうものがとても好きで萌えるんだなぁ~! ということw インディーズのバンドとか。 猫とか。 格闘技のデスマッチとか。 ボウズ頭のガッチリ体型に立派な龍の刺青とか。 趣味に走って思いのままに描いているように見えて、 戦争を絡めたシリアスなお話も入れてあることで、幅と深みも感じてしまう。 そして、その題材とストーリー展開の…
咲人
表題作がバンド系ということで、好きな分野なので気になって購入しました。 『カナさん』 こっ…これは!ミュージシャンは若くして死ぬの典型ですね。 だいたい伝説の人ほどマジで早死ですよね。戻ってきて欲しい人、いっぱい居ます。 死んでなお、人の心を掴んでいるその魅力って何なんだろう。 本作のヒロセもカナさんに魅了されて心を掴まれて…という関係です。 死んでなお、ヒロセの心の中にカナさ…
marun
人生太く短く、読んでいる途中で思い浮かぶ言葉、陳腐な言葉だけれど 何故か自分の中ではこの作品の表題を表すときにはそんなイメージが浮かぶ。 アマチュアバンドマンのカナさんと特にやりたい事も興味も無い面白みに欠けている 居酒屋のバイト、廣瀬くんと出会いと呆気ない別れ、カナさんと出会って ほんの少しの時間を共有した後、廣瀬くんの生きてきた世界が少しずつ変わりだす。 展開程、後味の悪い感じは…
茶鬼
トジツキ作品、今回もよかったー!! ここに込められたものはその解りやすいいわゆるダイレクトな「恋愛」ではないのかもしれないが、 幾分June的なものを現代的に表現したような…印象も受け なおかつ、文学的な秀逸な短編小説や短編映画を見せられているような、 自分の中に様々な感情を呼び起こし、彼等が自分の中で息づいているようなそんな感覚さえ呼び起こす。 まさに自分にとっての「神」作品 や…
Krovopizza
竹書房からは二冊目になるトジツキハジメさんの短篇集。 大きく分けて四つのお話が収録されています。 ◆【カナさん】【ワイヤー】【ワンマンストーリー】【嘉那さん】 下北沢の居酒屋でバイトする主人公(廣瀬)の前に 「神(紙)は死んだ」という一言とともに現れたバンドマン「カナさん」。 自由奔放に生きる彼との出会いが廣瀬を変える。 死をきっかけに動き出す生の物語。 無気力に生きてい…