橘りたかさんのレビュー一覧

そして世界は色づいた 小説

橘りたか  高星麻子 

無色のようでいて…

2011年刊ながら、ちるちるニュースで見掛けて興味を持ったので通販で取り寄せてみた。

正体不明の黒づくめの男は、助けてもらった初対面のコンビニバイト店員・あきらを押し倒す行為が動物的本有みたいなものだとか、その後何故か彼の住むアパートに住み着いたりと、ヤバい奴のはずなのに掴み処のなさから宇宙人みたいな感覚だった。
序盤からして唐突な出だしな割りには、敢えて物語の波を抑えているような感覚に戸…

3

花と手錠 小説

橘りたか  あじみね朔生 

白黒つけなくてもいいんです

受け、攻めともに壊れています。
受けは性犯罪の被害者であり、救出にきた父親を、犯人に殺されている!
攻めは富豪の外腹で、一族にうとまれ、精神的に追い詰められた母に無理心中をせまられる。
攻めの目前で母は取り押さえられ、直後、自殺してしまう。自分が「助けて!」と言ったから、母は死んでしまった!でも、子供だったから、ひとに怒りをぶつけるしかなかった。自分を助けてくれた警察官に・・・。おまえのせい…

3

花と手錠 小説

橘りたか  あじみね朔生 

複雑な愛憎心理

受け様攻め様共にまるで運命の悪戯のように過去に囚われて          
そのままどんな思いも消化できないまま年月がたち
再び憎しみと愛に翻弄されるストーリーでした。          
非常に重い設定なのに読み終わっても余韻はあるのに
痛さや暗さはあまり感じなかったように思いますね。             
攻め様は、子供の時に母親から無理心中を迫られあと一歩で
SIT隊員だった…

4

そして世界は色づいた 小説

橘りたか  高星麻子 

一つの印象だけで収まらない変幻自在さ

この作品に、色々とまんまと(?)裏切られましたw
まず、あらすじを読むと何だかはすっぱなフリーター男子と殺し屋の組み合わせ。
きっと内容も、多少ハードボイルドを含むアクション系のものなのかな?
そして、イラストは、高星さんのきれいな絵でしょ。
この方の描く主人公少年のイメージが綺麗なはかなげな上品な少年というイメージがあって、このあらすじから受けるフリーターのイメージが全然しない。
殺し…

4
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