伊東七つ生さんのレビュー一覧

すずろ古書譚 コミック

伊東七つ生 

日常がひとつの物語


伊東七つ生さんのお話のなかでもこちらはとくに印象深い作品でした。

「すずろ古書店」で働く砂子(いさご)と、亡き祖母から貰った一冊の本を頼りにすずろへやってきた高校生のトモ。
101冊の全集を一冊、また一冊と買い求めにやって来るトモの姿に砂子は昔の自分を重ねます。季節は巡り、緩やかな時間のなかでしだいに親しくなる二人。しかしそんな最中オーナーが病に倒れてしまいます。
店の今後をどうする…

2

すずろ古書譚 コミック

伊東七つ生 

誰もがストーリーを持ってる

作者の作品を初めて読みます。
こちらのレビューを拝見したのがこの本を手に取ったきっかけでした。

帯には「GUSHレーベル屈指のストーリーテラーが贈る最新コミックス!!」とあります。
これはじっくりゆっくり、時間をかけて読みたい一冊かと。
実際いつもの倍近く、読むのに時間をかけました。作者は「言葉」をとっても大切にされている方なのでしょうね。どのページを開いてもそれが伝わってくる。作中、…

5

ロマンスの箱庭 コミック

伊東七つ生 

ホコリひとつであっても無駄にはできない

こういった世界観のお話の作品を探していて
ちるちるさんの質問で『ロマンスの箱庭』を紹介していただき
とても気になったのですぐ本屋へと向かい購入させていただきました。
青井秋さんの作品が大好きで、お薦めしていただいたのですが
ファンタジーな要素も綺麗な絵もとてもわたしの好みでした。
こちらの作品は5つのお話がある短編集なのですが
どのお話も胸が踊るような、うつくしいお話です。
中でも表…

2

すずろ古書譚 コミック

伊東七つ生 

繋いで、紡ぐ

古書店が好きです。
少し埃っぽくて、黴臭さが漂っているところも
そこに通う人たちが大切そうに本に触れるところも
それを、気にも留めないような、でも
実は見守られているような感覚さえ覚えるような
店主さんのまなざしも。

伊東さんの新作は、そんなイメージが浮かぶ古書店を舞台に
長い年月をかけて丁寧に繋いで、紡がれた
本と人との優しい物語です。

とある作家さんの奇書本をきっかけ…

3

すずろ古書譚 コミック

伊東七つ生 

そして物語はつくられる

読み終えて、まさに今の自分の好みを体現している作品だと
萌えだけでは表せない満足感を抱かせる一冊でした。

表題の作品のほかに一編『ピロー・トーキング』という作品が入っているのだが、これがまた秀逸!!
更にこの2作品がコラボして表題の主人公たちのその後を知ることもできるという素敵な描きおろしがついてとても充実したものとなっている。

店主の品ぞろえが支持されている古書店で働く砂子と

6

ロマンスの箱庭 コミック

伊東七つ生 

とてもアートな一冊

短編を集めたものですが、全てのお話に通底しているのは、「憧れていた対象の舞台裏を垣間見てしまう一瞬」。植物を描くのがお好きな作家さんということもあり、デザイン、ストーリーともにアート&文学といった感じでとても素敵です。(ウィリアム・モリスみたーい。)
挙げているレビュアーさんもいらっしゃいますが、一番印象的な作品はやはり「光達距離」。人付き合いが苦手だった灯台守の兄と、彼が女性だと勘違いした男性…

2

花とスーツ コミック

伊東七つ生 

花とスーツ

無口で無愛想なんだけど、何事にも一生懸命な蓮池さんが素敵です。
たまに照れたりするのが可愛い過ぎて萌えます。

最近、無口で無愛想な男が一人の男の前でだけ可愛いくなるという設定の話を読むことが多かったので、私はこの設定に萌えるんだなと自覚したばかりでした。

いつも、スーツで髪もちゃんとセットしていて隙なんてないような蓮池さんですが、平岸とのデートで髪を下ろしてる蓮池さんがまた良いです。…

2

片思い 小説

木原音瀬  伊東七つ生 

2カップルの恋話

旧作を読んでいない、新装版の初読みです。本のぶ厚さに一瞬怯えましたが、あっという間に一気に読み終えてしまいました。

1冊の中に、同級生カップル(三笠×吉本)と年の差カップル(松下×門脇)の話が入っています。

「片思い」「恋は盲目」は三笠×吉本、「あのひと」「それから」は、松下×門脇です。その後に更に「同窓会」三笠×吉本、「おかえり」松下×門脇があります。

作者の木原音瀬様の作品は…

4

近距離恋愛 コミック

伊東七つ生 

せーので、一緒に

美しく優しい画、肌触りの良い世界観で
読者を魅了する伊東七つ生さんの2ndコミックスは
4つの物語が収録されている、柔らかい色合いの短編集です。

○近距離恋愛
酒屋の大ちゃんとお風呂屋のかわっちが
幼馴染みから一歩、新たなスタートを切る話。
踏み出したと思ったら、元の場所に引き戻されて
あやふやになったり迷ったり。でも、忘れてはいけない。
二人には幼い頃からルールがあった。

1

花とスーツ コミック

伊東七つ生 

花やぐ季節に公園で

こちらはちるちるユーザー様からご紹介いただき
すぐに購入を決めた作品です。

表紙には植物を抱えているスーツ姿の蓮池さん(受け)、
裏表紙にはバラの花にキスをしている平岸くん(攻め)。
表紙を広げると、二人は隣り合っています。

人好きのする市営公園の嘱託職員・平岸くんにとって、
役所から公園事務所に配属された堅物上司・蓮池さんは謎の人。
無愛想にスーツ姿で草むしりをし、人との接…

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