伊東七つ生さんのレビュー一覧

すずろ古書譚 コミック

伊東七つ生 

繋いで、紡ぐ

古書店が好きです。
少し埃っぽくて、黴臭さが漂っているところも
そこに通う人たちが大切そうに本に触れるところも
それを、気にも留めないような、でも
実は見守られているような感覚さえ覚えるような
店主さんのまなざしも。

伊東さんの新作は、そんなイメージが浮かぶ古書店を舞台に
長い年月をかけて丁寧に繋いで、紡がれた
本と人との優しい物語です。

とある作家さんの奇書本をきっかけ…

3

すずろ古書譚 コミック

伊東七つ生 

そして物語はつくられる

読み終えて、まさに今の自分の好みを体現している作品だと
萌えだけでは表せない満足感を抱かせる一冊でした。

表題の作品のほかに一編『ピロー・トーキング』という作品が入っているのだが、これがまた秀逸!!
更にこの2作品がコラボして表題の主人公たちのその後を知ることもできるという素敵な描きおろしがついてとても充実したものとなっている。

店主の品ぞろえが支持されている古書店で働く砂子と

6

ロマンスの箱庭 コミック

伊東七つ生 

とてもアートな一冊

短編を集めたものですが、全てのお話に通底しているのは、「憧れていた対象の舞台裏を垣間見てしまう一瞬」。植物を描くのがお好きな作家さんということもあり、デザイン、ストーリーともにアート&文学といった感じでとても素敵です。(ウィリアム・モリスみたーい。)
挙げているレビュアーさんもいらっしゃいますが、一番印象的な作品はやはり「光達距離」。人付き合いが苦手だった灯台守の兄と、彼が女性だと勘違いした男性…

2

花とスーツ コミック

伊東七つ生 

花とスーツ

無口で無愛想なんだけど、何事にも一生懸命な蓮池さんが素敵です。
たまに照れたりするのが可愛い過ぎて萌えます。

最近、無口で無愛想な男が一人の男の前でだけ可愛いくなるという設定の話を読むことが多かったので、私はこの設定に萌えるんだなと自覚したばかりでした。

いつも、スーツで髪もちゃんとセットしていて隙なんてないような蓮池さんですが、平岸とのデートで髪を下ろしてる蓮池さんがまた良いです。…

2

片思い 小説

木原音瀬  伊東七つ生 

2カップルの恋話

旧作を読んでいない、新装版の初読みです。本のぶ厚さに一瞬怯えましたが、あっという間に一気に読み終えてしまいました。

1冊の中に、同級生カップル(三笠×吉本)と年の差カップル(松下×門脇)の話が入っています。

「片思い」「恋は盲目」は三笠×吉本、「あのひと」「それから」は、松下×門脇です。その後に更に「同窓会」三笠×吉本、「おかえり」松下×門脇があります。

作者の木原音瀬様の作品は…

4

近距離恋愛 コミック

伊東七つ生 

せーので、一緒に

美しく優しい画、肌触りの良い世界観で
読者を魅了する伊東七つ生さんの2ndコミックスは
4つの物語が収録されている、柔らかい色合いの短編集です。

○近距離恋愛
酒屋の大ちゃんとお風呂屋のかわっちが
幼馴染みから一歩、新たなスタートを切る話。
踏み出したと思ったら、元の場所に引き戻されて
あやふやになったり迷ったり。でも、忘れてはいけない。
二人には幼い頃からルールがあった。

1

花とスーツ コミック

伊東七つ生 

花やぐ季節に公園で

こちらはちるちるユーザー様からご紹介いただき
すぐに購入を決めた作品です。

表紙には植物を抱えているスーツ姿の蓮池さん(受け)、
裏表紙にはバラの花にキスをしている平岸くん(攻め)。
表紙を広げると、二人は隣り合っています。

人好きのする市営公園の嘱託職員・平岸くんにとって、
役所から公園事務所に配属された堅物上司・蓮池さんは謎の人。
無愛想にスーツ姿で草むしりをし、人との接…

8

いとを繋いだその先に 小説

栗城偲  伊東七つ生 

糸電話の裏設定

コミュ障のゲーム作家とお人好しの元ヤン崩れ、
お互いに人の機微に敏感なところと疎いところがずれていて、気配と視線がかみ合わない。
それを繋ぐものとして、小荒井が作ったのは糸電話。
麻紐と紙コップ。
そんな、ほとんど子供だましのような装置で徐々に距離を詰めていく二人。

この小荒井って、コミュ障とかいいつつ、単にめんどくさがりなだけなんじゃ、、、


結局の所、最初から好きあってい…

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花とスーツ コミック

伊東七つ生 

やっと、、、

「ロマンスの箱庭」から作家買いしていますが、
それ以降は違った雰囲気の作品を描かれてたので
この作品待ってましたという感じです。

この方向性で間違いないと思います。
今後も作家買いします。

3

いとを繋いだその先に 小説

栗城偲  伊東七つ生 

設定は良いのにもったいない!

栗城さんらしい、ほのぼのとちょっとしたクスッと癒し系な雰囲気のお話です。
ただ、雑誌掲載の前半はとにかく駆け足でかなり物足りないと言いますか、気持ちの移り変わりが性急すぎると言いますか。

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受けは高校を一年で退学し、キャバクラでボーイをする宇野。
人にお金を貸しては騙される、童顔でありながら元ヤンキー崩れの19歳。

攻めの小荒井はゲーム…

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