伊東七つ生さんのレビュー一覧

「恋の二人連れ」協力書店共通ペーパー グッズ

攻め視点のSS

本編の最後に、「若鮎焼いたん 食べに行きまひょ」て言ってたのを実現した時のお話です。
以下盛大にネタバレです。


受けさんの実家「滝の尾」に行ったはいいけど、二人の関係はバレバレ、滝の尾の主人(受けの兄)、古参の従業員建治からは「なんかあったら八つ裂きにしたる・・」という無言の圧力を感じる攻めさん(笑)。そりゃそうやで、この箱入りぼんぼんに、実家の目の届くところで手を出すあんたが悪い とくすくす…

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恋の二人連れ 小説

久我有加  伊東七つ生 

桃色のささやき「コンジョワル」

関西を離れている関西人必読の書と申し上げたいぐらい、関西弁に癒されるお話。久我先生の関西弁話、久しぶりに読ませていただきましたが、朝から和みまくり。ほんま、よろしおすなあ です。関西弁萌、ひねくれさんや天然・純粋ちゃんが好きな方におすすめです。関西弁が盛大にでてきて、「これ、関西圏以外の人、ちゃんと読めるんやろか」と不安に思ったので、関西弁あんまり読んだことない方は事前に他作をちら読みするなどして…

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恋の二人連れ 小説

久我有加  伊東七つ生 

やっぱり久我先生の時代ものは最高・・・!!。゚(゚´ω`゚)゚。

こちら、大正時代を舞台としておりまして、前作の「疾風に恋をする」とも少しだけリンクした作品になります。
とは言え、完全に独立した作品ですので、こちらだけでも問題無く読めます。
そしてですね、前作もとっても甘かったのですが、今作では主役2人の性格上、更に糖度が高めになっております!!
いやもう、やっぱり久我先生の時代ものは最高!!と大変楽しく読ませていただきました。


内容です。
新…

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chocolat bunko after story collection vol.3 グッズ

番外編ショート12作品

後日談やら番外編ショート12作品です。
vol.1、vol.2もそうでしたが、元の作品を読んでいると楽しさ倍増という感じでした。

「夏の残響」凪良ゆう(「まばたきを三回」より)
村でスケッチ中の令の前に、史郎という青年が現れます。戦時中の生霊ですが、当人はその自覚がありません。なぜか史郎が気にかかる令は、関わるなという一佳の言葉に逆らい、お弁当をつくって会いに行きますが…という話です。切…

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片思い 小説

木原音瀬  伊東七つ生 

片思いは簡単には終わらない

タイトルの「片思い」。ビブロス版では、三笠×吉本の話のタイトルで、松下×門脇の「あのひと」とは、別冊になっていたとのこと。
対照的なカップルの話ですが、一冊になったことで、「片思い」が全編を通した大きなテーマになっていると感じました。

片思いは、告白して相手が答えたら終わるものと思っていましたが、そうではないのですね。

三笠と吉本は付き合い始めてからも喧嘩が絶えず、三笠は門脇に呟きま…

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人魚姫のハイヒール 小説

安西リカ  伊東七つ生 

努力の人!

女装物ですがオネエとかではなく、なりゆきで女装を頑張ってしまう健気な女装子のお話でした。

女装子=瀬戸が可愛いんです。
好きな男・加賀谷にたまたま女装をしているところを見られてしまう。
瀬戸に女装趣味は無かったが、加賀谷が瀬戸の女装を気に入りその手伝いをする事になったから、瀬戸もその気持ちに応えるよう女装を頑張る。
加賀谷と一緒に居たいがため、無様にならないため、ヒールで歩く練習をした…

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すずろ古書譚 コミック

伊東七つ生 

全てのものに物語がある

一冊に【すずろ古書譚】と【ピロートーク】という二作品が収録されていて、書き下ろしでそれぞれの登場人物が絶妙に絡んでいます。

【すずろ古書譚】
古書店で働く店員の青年と店にやってくる少年とのお話です。
101巻全巻揃うことが稀な古書を欠けなく一揃い入手したオーナーとそれが誰の手に渡っていくのか見守る青年店員。そしてその一巻目を祖母にプレゼントされた少年。
当初、全く本に興味を持てない少年…

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近距離恋愛 コミック

伊東七つ生 

「いい感じ」「いい雰囲気」のお話ばかり

一番好きなのは【床屋のカノン】
床屋さんとそこに通ってくる男の子のお話。

自分で切って失敗したという酷い頭で隣町から飛び込んで来た男の子。それから夏は自転車で、雪の季節は電車で髪を切ってもらいに通うようになります。
床屋さんも彼がきたらあの話をしよう、この本を教えてあげようと来店を楽しみにするように。
この男の子が次第に少年から青年らしい顔立ちに少しずつ変化していくんです。
そして床…

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花とスーツ コミック

伊東七つ生 

札幌の春から夏に切り替わる季節感の捉え方がお見事

市の公園管理事務所に勤務している二人のお話です。嘱託社員の平岸くんと市役所から公園事務所に飛ばされてきてスーツで草むしりをしている蓮池さんという組み合わせです。
こちらは札幌市の豊平公園(作品の中では日平公園となってますが)が舞台になってまして、実際も早春のカタクリとエゾエンゴサクから始まる春夏通して花が美しい公園です。

公園が舞台になっているので草花がこぼれ溢れるように描かれています。

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片思い 小説

木原音瀬  伊東七つ生 

木原作品にしてはソフト……いやいや結構、毒があります

電子書籍で読了。挿絵有り。
そもそも「片思い」と「あのひと」の二冊を一冊にして改稿し、書き下ろしを加えた出版だった様ですが、電子では前編・後編の二冊で販売されています。
前編は「片思い」「恋は盲目」の二編で三笠と吉本のお話。後編は「あのひと」「それから」の二編は松下と門脇のお話で、三笠・吉本・門脇の三人が出てくる「同窓会」と松下・門脇の「おかえり」の後日談二編という、旧版に近い形になっています…

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