total review:279047today:77
ようこそ!ゲストさん
無料会員登録
ログイン
ログイン 無料会員登録
11/17(合計:162件)
文善やよひ
紅丸
ネタバレ
ほろり。ほろり。 じわりじわりと心に染みる。 ページをめくる毎に 新しい悲しみ、憂い、喜び、愛が伝わってくる。 その繰り返し。 一冊の中でこの感情がグルグル回っている そしてどんどんその感情が濃くなっていく。 最後は、濃くなった悲しみ、憂いが暗闇に埋もれ、 喜び、愛のみが色付き開花した如く花を愛でる二人の姿がとても印象的で、 そのラストが目に焼き付いて離れない。 新しい話の…
ayaayac
人の住む”現世”、人ならざる者が住む”常世”。 現世にありながら、常世の住人を迎える宿で働く人間・天野は、常世からのVIP客・ツクヨミが海に消えた幼馴染にソックリなことに驚く。 ツクヨミは、常世の者が現世に悪さをしないよう、現世から差し出された人柱で、夜だけの世界・常世で唯一の人間。常世にいると記憶はだんだんだん薄れていく。 ツクヨミは天野に連れ出された海で、思い出した人間だった時の…
虹色の翼の絵に惹かれ、本編読む前に「文善やよひ展」を訪れました。 展示されていた複製原画は本編から抜き出されたクライマックスシーンだけで全ページを読んだわけじゃないのに、鴆・ツァイホンが鴆飼ランとの生活を「私は幸せだった」と語る表情だけで、ツァイホンがランをどれだけ大切に想い想われていたかが伝わってきて泣きそうになりました。 そして最後、ツァイホンが真っ白な翼で振り返るシーン、ランの命でツァイ…
人を喰らう蛇一族、年の離れた兄弟の祁蛇とアキ、そっくりな双子の百蛇と烏蛇の話がまとまった一冊。 「根生いの業」 村に調査に来て山で迷った男は、蛇を兄さんと呼ぶ裸の子供を拾って面倒をみる。 人喰い蛇が出ると噂の山、その子供が蛇から人間に変化するのを見て、人喰い蛇だと疑い、一度は追い出すけれど… 蛇の子供が兄と別れて人間をとる、成長の話です。 「はやにえの恋」 人を喰らう双子、弟・…
みみみ。
良かったです! 絶版になってたなんてもったいない〜〜 「鴆-ジェン-」のヒットで、こんなふうに再び読める機会が生まれたことを喜ばしく思います。 表題作は、「満月の王」から改題された「極夜」というタイトルがしっくりとくる、幻想的な世界観が非常に美しいゴシックファンタジーでした。 和風ならではなゴシック感がとても素敵。 こういうのも耽美と言っていいよねきっと。 何処となく妖しげな毒々し…
ふばば
「鴆」以前の文善やよひ様の作品は存じておらず、今回名作「満月の王」の完全版と「鴆」の番外編が一冊になって出る、という事で購入しました。 「極夜」(「満月の王」+加筆分の完全版) 一応日本?どこの地方かは分からないが、海の近くの『人ならざる者』の立ち寄る旅寓が舞台。 そこで働く天野が迎える『常世の王ツクヨミ』は、かつて夜の海に落ちて行方の分からない幼馴染の観月にそっくりだった… ツクヨミ…
はるぽん
『満月の王』の完全版と、『鴆』の番外編が収録された一冊です。 昔『満月の王』を読んだ時は、話はすごいと思ったのだけど、正直絵は好みではなかったのです。なのに『鴆』を読んで文善さんにハマったあとに読むと好きな感じに思えてくるのが不思議でした。 そして、『満月の王』を読んだ頃の自分に、文善さん今後めちゃめちゃ人気になるよ、と教えてあげても信じないだろうなとか思ったりしました。 感想を簡単に。…
弥七
昔に紙で読んで、電子で読み返して、今回完全版。 何度か読んだものだから、満足度は低いかなと思っていましたが、やはり何度読んでもいいですね。鴆でもそうですが、人ならざるものと共に生きる切なさを見事に描いていると思います。 記憶が薄れていくのに、大切な部分は残っているのとか……うーたまらん! 鴆のお話も入っていて、お得な1冊です。ちょうど原画も見に行きまして、ほんと美しかったです。こ…
いるいる
3年前の絵柄が馴染みにくく萌え×2評価としましたが、内容は神評価です。 ちなみに、鴆の同人誌「彩虹」の内容はほぼ収録されています。 (未収録はフェイの部下が山奥まで遊びに来た小ネタ4Pとおまけ3コマ漫画のみ) 「彩虹」の裏表紙が口絵カラーに使われていて、純白の羽を持つツァイホンが綺麗です! 鴆で文善やよひさんにハマったのですが、既刊が絶版と知ったときはショックでした。 1度絶版に…
宵待草
絶版?されていたことに驚き。宝物の本なので、また多くの方に読まれるのはいちファンとしては嬉しい限りです。本当に大好きなお話です。読んだ方にしか分からない感想で申し訳ないです。 ツクヨミは、本来のツクヨミではないから、記憶が無くなり続けるのか。しかし、本来のツクヨミでないから幸せになれる時間もある。小鬼とか…。それでも、現在進行形の愛は忘れられない。幸せだけれど、ある意味、双方違いの記憶の、片…