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SHOOWA
もこ
ネタバレ
これももっと早く読めばよかった~と思う印象が多い作品集。 ただ、全体的に向日葵~やその前の単行本に登場するスピンオフがほとんど。 ストーリーやキャラクターをしっかり理解して読もうと思うのならばその前の作品をちゃんと読んでから~のほうをオススメします。 かくいいます、私も向日葵~はまだ未読です。 どっかに積んであるはずなんだよな~(ぇ □ジンと猫は呼ぶと~ いろいろ便利に使われちゃっ…
五百香ノエル SHOOWA
茶鬼
下巻に入って本当の話に、瑛輝が自分の進むべき道を進む本当の物語になったと実感しました。 ネタバレになりますが、まさかワグナーが!?な展開だったのですが、彼の存在があったからこそ、瑛輝は高級男娼でない道を、元来目指したかったテニス王者への道を目指すことができたんだとわかるのです。 そこには、彼の気がつかない周りの人々の愛がありました。 女衒のはずの香港の劉大人も、瑛輝を愛していたからこそニ…
実のところテニスプレーヤーにもテニスにも余り興味はないのだが、プロとして戦っていくためにスポンサーというかパトロンを要する種職なのではあるな、と考えるとプロスポーツ界ってドロドロしている!って改めて思ったりもした作品。 ただこれは、幼い頃香港の人身売買をする組織に売られた少年が高級男娼として生きていく中で見つけた希望の星を目指すことで、少しでも人間らしくありたいと、もがく姿の話、 一見パト…
けもけもぱぷ
一気に読んだこともあって、上巻の鬼気迫る怒濤の展開に比べると、下巻はパワーダウンして失速してしまったかも? 主人公の受けと、攻め2の対決は、もっとドラマチックになるかと思っていたので物足りない。攻め1の亡くなった後の展開が、まさに風向きが変わったかんじで、攻め2が受けの主人になったと告げるところからの展開を、もっとじっくり上巻以上の濃さで読ませてほしかったですね。 そのせいか、攻め2に惹か…
上下巻そろってから一気読みしました。 上巻のほうがテンポがよくて、ほんとうに一気でした。 とにかく大昔のジュネのような耽美な鬱設定なんですが、これぐらい浮世離れしてると、なんちゃってBLらしくていいかも。 それにしても、五百香さんは妄執ともいえる恋着を描くのがうまい。 恋とか愛とか、そんな言葉もなく突き進む主人公の受けの一途な気持ちが、話の流れを作る、押し流していくかんじで、一気に…
てこ
突然、死んだ兄の養子カイと暮らすことになったセス。 嫌なら無理してここにいる必要はないとセスは言うが、ここにいたいと言い張るカイ。 最初はこのカイが謎で言動の意味がよくわからなかったんですが、ストーリーが進むにつれて二人の過去やいろんなことが明らかになっていきます。 …この辺はちょっと話がややこしくてわかりにくいんですが、それを踏まえた上でまたもう一度読み直すと…ああ、だからか…と多々納得で…
むつこ
短編集ですが、スピンオフ作品多数なので注意が必要です。『向日性のとびら』と『Non Tea Room』は先に読んでおいたほうがいいと思います。 ストーリー的な分かりにくさは大歓迎なんだけど、それ以外の部分では分かりやすくして欲しいな、と思ってしまいました。 登場人物が多いんだけど、誰が誰か解らなくなってすぐに混乱してしまう。 あと、作者さんの脳内設定に広がりがあるのは分かるし、それはすごくワクテ…
読みながらずっと「惜しい…」と思ってたのですが、読み終えて改めて、「惜しい」と思いました。 あとがきで説明するならもう少し分かりやすく描くべきだったと思うし。そうじゃないなら一切説明せずにすべての解釈を読者に委ねるべきだったとも思いました。 前半は神です。 謎だらけなんだけど、興味をそそられてグイグイ読める。 全体的なストーリーも神です。 仕掛けが半端ない。 だからこそ、後半での伏線の回収の仕方…
ぐみと
運命はすべて、なるようになる…のか? 上巻ではまだ判りませんが、確かに受は、運命に翻弄されているような感じがします。 注目のテニスプレーヤーでありながら、複数のパトロンを相手にする男娼という一面も持っている受は、暗くてえげつない過去を持っています。しかも孤独を抱えていて、ちょっと病んでいます。おまけに敬虔なキリスト教徒である攻からは、はじめは悉く避けられます。この時点からして、ほのぼの系を…
表題作はすべてがツボでした。 心理描写がしつこくないのが好き。表情の変化や動きなどに、過剰さがないのが好き。(ページめくったら大ゴマ+キメ台詞でバーン!みたいなのが基本的に苦手なもんで) それなのに、しっかり感情が伝わってくるところが好き。 無表情の裏側で、相手のことを一生懸命思いやってる攻めがどんどん追い詰められていくのが切なくて仕方なかったです。 最初に寝たときは打算もあったのだ。「自分の欲望…