梶本レイカさんのレビュー一覧

コオリオニ 上 コミック

梶本レイカ 

読み応えは満点!えぐさで好みが分かれる

人の勧めで購入しました。

刑事とヤクザの物語。
気を抜くとBLであることを忘れるくらいのストーリー密度と深さで、恋愛中心!とはいかないところがむしろ魅力。一気に展開に吸い込まれます。

それでもメインキャラふたりの魅力は素晴らしく、くたびれたおじさん(柔道してる刑事さんなのでがっしり)と線の細い美人ヤクザの見た目バランス、そして人間としての目の離せなさは凄いです。

ヤーさん系であ…

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高3限定(2) コミック

梶本レイカ 

谷間に咲ク花

この巻の帯には「手が震えても、涙が溢れても、読んでください」とありグッとくるのですが、末尾に「ホラー史上最大の怪作、第2弾」とあります。うん、そうですね・・私も一読者としてbl を読んだとは思わないかもですね。だけど、この「高3限定」がbl のジャンルの中にあるというのは、誇らしいことのように思います。bl の沼の無限の深さ、どこまでも広がっていける可能性を示しているんじゃないでしょうか、なんて偉…

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高3限定(1) コミック

梶本レイカ 

高3限定とは

梶本先生の高3限定、これはちるちる内での特集で紹介されていた一場面からもう、強烈な印象がありました。読みたいのだけど、うかつに手を出せないような、そんな只ならぬ妖気さえ感じて自分としては珍しく躊躇いがあったのですが、ついに読みました。
この、不思議な物語は最初はすんなり理解できる設定で始まります。主人公は高校生男子の小野耕平。山奥にある中高一貫校で小野は、傷だらけの教師イケダに並々ならぬ興味を…

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Call me,Call. コミック

梶本レイカ 

読みやすい(当社比)

梶本さんの作品は絵、ストーリーともにかなり深層えぐってくるエゲツないものが多いと思うのですが、その中でもこの作品は大分読みやすいです。
読みやすいと言っても、重い過去背負った売り専スカウトマンとノンケなのに売り専やりはじめる事情あり青年の話です。
出生と環境、素質と才能、諦めと足掻き、それらから生み出される現状
が鮮烈に描かれているのは他の作品同様なので、痛み重みのバランスの良い作品だと思い…

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コオリオニ 下 コミック

梶本レイカ 

お気の毒様

下巻は、各々の信じる社会と折り合いをつけていたのが破綻しだして、それぞれの隠しきれない本質がせめぎ合います。
「エッタ」でコオリを解かれても、社会に適応出来ないお気の毒様たちはどう生きれば良いのか。コオリは解かれるべきなのか。ゴッコの必要な社会…
とかいろいろ考えては負の思考ループにとらわれつつも、この二人なら…と、読了後の悶々が凄いです。

翔くんがスキテでした。外道美人ぶりに惚れた。

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コオリオニ 上 コミック

梶本レイカ 

お気の毒様

社会性を取っ払った先にある人の本質がそれぞれ鮮烈で、グロとか陵辱強姦、暴力に目をつぶっても精神えぐってくる内容です。
こういうのを欲している精神状態じゃないと読むのがキツいだろうなと思いますが、読書中は「もっと痛いやつをくれ!」ブーム中だったので読了後はそれはそれはうっとりしました。
上巻は何度か読み返してようやく時系列、人間関係を把握。
上巻を疎かにすると、下巻をスムーズに楽しめないのでし…

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コオリオニ 上 コミック

梶本レイカ 

いや、すごい。

梶本先生の作品は今回初めて読みました。みなさんのレビューを見て覚悟はしていたものの、結構精神的にえぐられました苦笑
人間の悪を描ききっている…というのが印象です。一つの物語なのですが、様々な人の角度からの描写があり、後になって「そういうことか!」と納得できます。とても読み応えのある作品でした。
ただ、内容は自分から言わせればややグロで、軽い気持ちで読むと心にダメージを負いかねないと思います。誰…

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コオリオニ 上 コミック

梶本レイカ 

異色でもスタイリッシュ

 梶本先生の作品といえば、血生臭な暴力的・性的描写の異色作品が印象的。高3限定を読む時に相当気分が悪かった。
 今回の作品は、設定だけを見れば、警察Xヤクザ情報屋、武器管理、薬物密輸等、どうみてもダークな設定。そのダークな話の中に歓楽な雰囲気が自然にストーリーに入るのが不思議。
 美人でヤクザの八敷は幼年から数々の不幸を重ね、それをこらえ、今の美しく強い彼に成長した。鬼戸とは、お互い似た者同士…

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コオリオニ 下 コミック

梶本レイカ 

コオリノオシロ

上巻のレビューを書いてから半年めにして、梶本先生が青年誌で復帰されると知りました。
休業宣言の裏ではいろいろ大人の事実があったようですね。
梶本先生の作品は何ていうのか、要求される水準が最初から高いように思います。内容がハードなだけに少しの綻びもごまかしが利かないような。
何はともあれ、また読めるのは嬉しいことです。

思えば上巻のレビューでは「怖い」ばかり書いていて(役ボ、押していただ…

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コオリオニ 下 コミック

梶本レイカ 

地獄、完結

こういう世界が、多分本当に私たちのいる生活のすぐ横にあるんだろうなあ。
そんなパラレルワールドにも見えるこの世の地獄を描く「コオリオニ」下巻です。

冒頭は、刑事鬼戸圭輔の過去編。
公務員の中の公務員、身元が確かな者しかなれない警察官である鬼戸にも、信じられないような地獄の過去があった!鬼戸は翔と出会う前からすでに闇堕ちしていたのかもしれない。
そして警察もまた。防犯課長の言葉『ケイサツ…

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