斉藤まひるさんのレビュー一覧

色褪せた世界で君と出会い 小説

斉藤まひる  12 

不安定さが逆に良かった

資産も地位も名誉も手に入れて燃え尽き症候群に陥っている男・広瀬と、彼が偶然知り合った年下の青年・水谷の物語です。

小説の文体としてはちょっとクセがあります。広瀬側の第三者視点で書かれていたので、私はそのクセが広瀬の性格そのもののように感じられて面白くもあり、不器用さが愛しくもありました。特にセリフに特徴があると思うのですがテンポは良いです。会話劇として観て(聴いて)みたいと感じました。

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後は灰になってもいい 小説

斉藤まひる  九號 

何で最後そうなるのって突っ込まずにいられない

いや、なんていいますか、どっからツッコミ入れたらいいのか。
兎に角カオスなお話でした。
色んな意味でカオスなんだけれども、話を破綻せずに終わらせる筆力が凄いです。
文庫でぶ厚い感じですが、この厚さにしても詰め込みすぎ盛り込みすぎ。
上下巻にした方がよかったんじゃない? という感じですが、知名度から無理だったのでしょうか。

この作家さんの作品を読んできて思ったのが、どうも『社長』設定が…

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色褪せた世界で君と出会い 小説

斉藤まひる  12 

攻の属性が古めかしい

前作で致命的ミスをやらかしましたが、さすがに二度はないだろうと思い切って購入。

ほっとしました……。
内容は相変わらず個性的な作りになっていて、印象に残ります。
BL界には多々ある特殊職業ですが、今回の受は格好いい。
というか、攻も受も出会いから自分の職業を隠してて、なになに、この謎っぽさ……と読み手の興味をぐんぐん惹きつけていきます。

そして後半からのふたりの成長物語がいい。

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愛の謎が解けたとき 小説

斉藤まひる  竹美家らら 

ないないない、このミスはない!

お話の内容は凄く良かったです。
はじめてのBLでこれ?? というような、新鮮な驚きがありました。
上手いなーと感心しっぱなしで、薄めな桃色シーンにも好感を持ち、いいなーこれ、いいなーと、ほくほくしながら読みはじめた後日談が強烈。

ん……?
んんんんんん?????
んんっ!?

一気に萎えたので、神から萌に急落。
寧ろ中立でもいいかも、というくらい失望したんですが、お話自体はよか…

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「Golden Dew」by 一穂ミチ 〜あなたは稲妻のように〜

「街の灯ひとつ」番外編のみのレビューです。
初鹿野が築と一緒に京都に出張した帰り道新幹線で雷雨に見舞われ、
片喰のもとへ駆けつける話。


平和に京都駅でお土産を調達し、新幹線に乗ったものの途中から鳴り出した雷鳴に
恋人の事を思っていても立ってもいられなくなる。
かつて雷に打たれた経験を持つ片喰にとっての雷は、想像を絶する恐怖だ。
新幹線の中からかけた電話にも出ない(出られない)恋…

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甘くこぼれる金色の滴

この度もミチさんお目当てでゲットしたので、
『街の灯ひとつ』番外編、『Golden Dew』のみで失礼致します。
片喰×初鹿野となると俄然テンションMAX!!になってしまう為、
落ち着かなくちゃとは思うのですが
やはり落ち着くなんて事は出来ないので諦めます(何を)

葛井と共に京都の“先端バイオ産業フェア”へ1泊2日で向かった初鹿野、
帰りにお土産を買おうと百貨店に寄ります。
葛…

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色褪せた世界で君と出会い 小説

斉藤まひる  12 

なんだろう・・・なんなんだろう・・・

読んでいる最中にも読み終わった後にも突っ込みをいれずにはいられませんでした。
まず感じたのは、余白が多すぎないか?ということ。
濡れ場シーンなんか見れば一目瞭然なんですが、短文短文で区切られていて
すごく・・・読みづらいです・・・;;
広瀬のキャラが掴みきれず濡れ場シーンでの豹変についていけずえっ?、えっ?っとなっているところに切れ切れの状況説明文が追い打ちをかけてきて
途中からなんだか…

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愛の謎が解けたとき 小説

斉藤まひる  竹美家らら 

愛の謎解き

歪な子供のまま大人になってしまったIT企業の若きカリスマ社長を、一流の腕をもつ板前がその探求心と愛とで解きほぐす話。

単なる惚れた腫れたや肉欲を超越したその先の、絶対的な無償の愛を受け入れさせるまでの餌付けの日々。
谷の作る料理が、どれも真剣勝負でおいしそう。
愛故に、総てにおいて、谷が自分の命より北村を優先していて、実際に結ばれるまでには、命を落としかけたりもするのですが、ここまで延々…

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愛の謎が解けたとき 小説

斉藤まひる  竹美家らら 

思いかけず良い作品!

最後まで楽しめました!全然飽きが来ない展開で面白い。
これは、久々に当たり作品でしたよ~                 
料亭で板前をしている攻めの谷と、月に数度やってくる受けの北村との
不器用ながらも心が温まるお話です。
北村と言う男は幼い時のトラウマで、本人は自覚していないが
性格的に若干破綻傾向があります。
お金への執着具合や人に傅かれ、振り回す事に快感を
覚えています。それ…

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後は灰になってもいい 小説

斉藤まひる  九號 

やさぐれて、派遣切りそして戦場カメラマン~時事満載!

実はこの作家さん、ちょっと一筋縄でいかない人物を、ちょっとBLには珍しい人間を描くので密かに注目している作家さんです。
お話自体も、職業についてかなり詳しく経済の話しを盛り込んで、この話の設定と経過年数にふさわしい背景を持ってきているところがユニーク。
主人公にかんしても、今回は経済ヤクザが主人公ですが、よくあるスマートで冷酷で頭が切れてイケメンで、、、という格好いいイメージを覆す?
確かに…

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