日野ガラスさんのレビュー一覧

青年は愛を乞う コミック

日野ガラス 

言葉や台詞の漫画への取り込み方が効果的

帯『ただ、俺はお前に愛されたい』

日野さんの初単行本だそうで。
絵柄とか何となく同人出身作家さんかな?ってイメージで(勝手に思ってただけですが)もっと感性だけで描いちゃうタイプなのかと思ってたら予想に反してしっかり漫画漫画してました。それに感性をプラスした感じで漫画の基本は出来てるなあという印象。

台詞や言葉をまるで漫画の一部のごとくに大コマで使う部分が効果的。
そしてその効果がと…

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恋愛軌道 コミック

日野ガラス 

女子のツボをよくおさえてる

過去2作品も読んできて、日野ガラスさんて名前の如く繊細な、、なんて書いてましたがこの3冊目を読んで、あ、日野さんて恋愛の女子的ツボを抑えるのが上手いんだ!と思いました。
多分年齢的に20代~の大人に足を踏み入れた時に経験する恋愛の切なさとか苦しさとか、そんな感情がBL上で表現されているんじゃないかって思ったんですよね。
だから、それを高校生で表現した前作は、少し痛いとか女性的な感じがするとか少…

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青年は愛を乞う コミック

日野ガラス 

愛されること

レビュー評価が高かった作品だったので、是が非でも読みたかったんですよね~wwwようやく読めて満足。
思ったより・・・─('ε乂)─と思ったのは秘密ですw
表題作【青年は愛を乞う】はある意味王道。
クラスメイトで親友のあの男が好き。あの男に組敷かれたい、抱かれたい。
そんな思いを押し込める日々。イタズラに引いた赤いルージュ。その無様さに・・・・そして・・・!?なお話。
悟られない…

2

フェティッシュ コミック

日野ガラス 

見とれる

なんか暗いな~殺伐としとんなぁ・・・(;´・ω・`)
BLの醍醐味、甘さはどうしたよ!と思いながら読み続け。
なんか、最後の最後が甘くてちょっと抜けたお話でメチャクチャ癒された。
前半の重たい空気も最後で払拭。トータルでみたらまずまずだったかなという読後です。

>>フェティッシュ
毎日同じ男を犯す夢を見る。毎日毎日同じ男を酷く犯す妄想にふけってしまう。妄想の中の男は日増し…

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青年は愛を乞う コミック

日野ガラス 

時に棘でそして甘い水

異性同性誰からも、綺麗と言われ人気のある見目良い青年達が、
皮肉にもその事に対して劣等感を抱いている。
日野先生は美しい青少年たちの劣等感を描かれることが多く、
そう言った負の感情が生々しくならないのは、
心に刺さった途端砕ける繊細でガラスの様なモノローグに
拠る所も大きいと思います。

女性という性別が、無条件で男性に好かれる要素を持つ事への絶望と
嫉妬を、見惚れる程の笑顔に隠し…

2

The Youth Yearns Love グッズ

結局は初めから両思いだったってこと。

全サの折本です。
表紙裏表紙コミで8頁のぺラッとした小冊子です。

『青年は愛を乞う』では楓→→奥田という気持ちの流れで、切ないぐらいの片思いという雰囲気でしたが、こちらの小冊子では奥田→→楓という感じで視点が変わっています。
それだけで、印象がちょっと変わりますね。
なんだか、楓ばかりが好きだったんじゃないんだなーって。
楓が奥田を想うように、とまでは初めはいかなくても奥田も奥田なり…

3

フェティッシュ コミック

日野ガラス 

砕けたガラスの美しさ

恋愛の幻想はしょせん幻とばかりに、
描かれるのはままならない感情のもつれ。
人物達は皆、後ろめたさや劣等感を抱いているのに
すごく透明感がある不思議さに引き込まれました。

彼らの涙は、醜くい悔しい悲しいと逆巻く感情が
はらはらと雫になりとても奇麗に見えます。
幼馴染同士の言葉の呪縛を抜け出せないお話で、
踏みつけられ、涙を受ける場面は印象的でとても好きですね。

ほぼ全編通じ…

1

フェティッシュ コミック

日野ガラス 

もうちょっと読みたかったかな

短編集です。
どのお話も、短編としてちゃんとまとまっています。
いろいろ痛い設定も、上手いこと展開して、結末つけてあります。
エロの分量も十分あります。
でも、
これ、二次創作の同人誌だったら、上出来、大感激レベルの作品だろうけど、オリジナル作品としては、この作品の、このストーリーに至るまでの説明的な部分が物足りない。
どのお話も、もっとしっかり前後のエピソードもつけて、もうちょっと長…

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青年は愛を乞う コミック

日野ガラス 

痛いほどの想い。

「青年は愛を乞う」
ゲイであることをずっと隠し続けている椿の恋は秘密の恋。
誰にも知られてはいけないもの。
そして、そんな片恋の相手は自分の一番近い場所にいるかもしれない親友の奥田。
椿が必死で隠そうとしている姿がどこか痛々しくて好きです。
バレたら全てが終わってしまうと考えてるから誰にも知られてはいけないし。
それなのに想いは募るばかりで。
自分の中の妄想で穢すことさえ後ろめたくて…

3

フェティッシュ コミック

日野ガラス 

独特の空気

前作でも感じましたが、今作でさらに強く感じました。
この方の作品の持つ独特の空気が、なんともたまらんです。

なんだろ?間なのかな?それともちょっと違うような……。
多分、モノローグとか、展開とか、結末とか、そういうのが思っている方向に行かないんですよね。

私が読みなれている(というか、世間に溢れている)お話だと、どうだろ?
『ワン・マイ・スター』は「そっちが好きなんだろう」という…

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