長野まゆみさんのレビュー一覧

非BL作品

碧空 非BL 小説

長野まゆみ 

孤独な心の隙間を埋めたのは…

『白昼堂々』の続編。
凛一は高校二年生となり、享介は京都の大学に進学してアメフトを続けています。
遠く離れても時々電話をしたり、叔父の千尋宅へ行ったりする時に会うという付き合いを続けています。
時代が1970年代なのでもちろん携帯などなくて、家電のみ。
留守電も無いので、電話しても居なかったなどのすれ違いがよく起こり、それがもどかしいけど風情がありますね。

高校で写真部に入部した凛一…

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非BL作品

白昼堂々 非BL 小説

長野まゆみ 

非BL区分ですが、内容はBLです

長野まゆみ作品は何作か読みましたが、ファンタジー要素が無かった物は初めてでした。

主人公は女装しなくても従姉と間違えられるような容姿を持つ凛一です。←この辺り、ファンタジーと言えばファンタジーなんですけどね。

従姉の省子の代わりに出かけた先で、省子の彼氏(?元カレ?ただの男友達?なのかが曖昧で正確な関係は分かりませんでした)享介と出会い恋をします。

享介はノンケですが、凛一の気持…

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非BL作品

左近の桜 非BL 小説

長野まゆみ 

ロマンスとかじゃなく、雰囲気を楽しむ作品

長野まゆみ先生の作品は「猫道楽」を始めとし何冊か読みましたが、本作の解釈は中でも難しいなと感じました。

男同士が忍び逢う宿の息子桜蔵が主人公で、桜蔵は人でないものを惹き寄せるチカラがあり、その人ならざるものにいつのまにか裸にされ…という和風ファンタジーなお話です。
明らかにあやかしとの交わりはあるのですが、詳細には描写されていません。あくまでフンワリ。
あやかしに口付けられ、意識が遠のき…

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非BL作品

猫道楽 非BL 小説

長野まゆみ 

美兄弟による猫飼育

非BLの匂い系小説を読みたくて、こちらを手に取りました。
作者さんの作品は初読み。
それほど読書家ではない上、たまに読む小説も現代物の作品が多いのでこの作品の文体や単語に馴染みの無いものが多く、たまに辞書を使ったりしながら読みました。

猫飼亭という屋号を持つ屋敷に住む兄弟たちと、そこへ誘われる男たちとのオムニバス。
匂い系というのが憚られる程度にはガッツリとした絡みがあります。
しか…

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非BL作品

左近の桜 非BL 小説

長野まゆみ 

NoTitle

長野まゆみさんらしくない妖しい一篇。
和製ホラーが好きな方にもお勧めしたいです、独特の湿り気のある雰囲気でいつものキラキラした世界観は控えめ。

好きな方には物足りないかもしれませんが、より心理描写に重点を置いた作品になっていると思います。
短編集のような内容で様々な登場人物が訪れては消えてゆくストーリー作りなのでラストまで飽きずに読みきれます、初めて長野作品を読むような方でも抵抗無く読め…

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非BL作品

白昼堂々 非BL 小説

長野まゆみ 

何度でも読み返したくなる

非BLと分類されていますが、これを普通の読書好きにおすすめするのはかなり抵抗がありますね。
シリーズ1作目。
キャラクターに入り込んでいく上ではまとめてせめて2作目までは一気読みしてほしいとkろです。

最近改めて読み返して思いましたが、QBって本当にThe陽キャって感じですよね。スクールカースト最上位。初読のころはそんなこと全然感じたことなかったな

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非BL作品

左近の桜 非BL 小説

長野まゆみ 

私のBL バイブル

図書館で偶然見つけて、武蔵野、とかあやかし、などのワードに惹かれて借りて以来、この世界観にすっかりはまってしまい、日本家屋に憧れて引っ越すことまでしてしまった。BL とか、男同士ということが全然わかってなくて、それでもこの話が男女の恋愛だったら、ここまで素晴らしい作品にならなかったと思います。
主人公の桜蔵をはじめ、父の柾(血が繋がってない)、その他の男たちや女性の登場人物、全てがもう、魅力的で…

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非BL作品

猫道楽 非BL 小説

長野まゆみ 

別の意味でネコ

図書館でも読めるBL小説集の中で紹介されて綺麗そうだなと思い買いました。本当に人前で堂々と読めるそんな表紙なのに、中身は大変なことになっていました…
最初のストーリーでは、猫シッターのバイトに始まり、どこがBLなんだろうか、匂わせる程度で終わるのかな?などと考えていたのですが、バイトの契約と称して突然のキスにバイト中はがっつりと体を重ねていたので読んでるこちらはニヤけてしまい、それを誰かに見られ…

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非BL作品

猫道楽 非BL 小説

長野まゆみ 

猫は猫でも

長野さんの作品が登録されているのを知って、久々に本棚から引っ張り出してきました。
非BLですが、登場するのは美少年、美青年、美中年のオール美男。
甘美な倒錯の世界を覗けます。

以下、ネタバレしていますので未読の方はご注意くださいませ。




「猫飼亭」というお屋敷に住んでいる猫を可愛がるのが道楽の風変わりな兄弟達と、その館に偶然を装った必然で誘い込まれる4匹の猫ちゃん達のお話…

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非BL作品

左近の桜 非BL 小説

長野まゆみ 

艶、桜色。

舞台は「情宿」

儚い美少年・桜蔵(さくら)
彼を翻弄し通り過ぎていく、美しく強引で淫靡なひとではない男たち

「女」として扱われることを、最初は躊躇いつつも、徐々に順応していく桜蔵


どこか懐かしく、美しい。
作品全体に散りばめられた、美しく趣き深い言葉たち。
まるで、作品全体が宝石箱のよう。

一話一話のタイトルも丁寧につけられている。
「空舟(うつおぶね)」
「…

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