chikakumaco
表題作の色気のある二人が好きです。サガミワカ先生の作品は「ドラマティック・マエストロ」の様な、きゃんきゃんしたものと、「金魚の恋」の様なしっとりした大人のままならない恋を描いたものがあって。本作はちょっと大人っぽい方に当たるのかな。
セフレと爛れた関係を続ける、自称イイ男の三国。ノンケの彼は女に困らないモテメンの筈だったが、彼女に紹介された美しい男、棗さんに逆上せ上がってしまう。
「男と付き合…
惜しい‼︎ とっても惜しい‼︎ おそらく、次男の嫁になるであろうと、冒頭で直ぐに分かってしまう。
読み進むにつれ、冒頭の突然の嫁宣言とは別に、この次男坊・陽介との出会い、前日譚がちゃんと描かれているので。長男と三男はそもそもお呼びじゃ無かったんだなぁー、っていうね。
私は、ちょっと寂しげな翳のある、美人の帰一さん贔屓なのだ。身体の弱い彼は長男でありながら、前殿家の後継者にはなれず、その任を次男…
久々に読み返してみて。あれ?丸っと表題作じゃ無かったんだ⁈ と、思い出す。
中編 + 短編集 です。
そして、なんと言っても表題作の可愛さよ。
とても不思議なのは、予備校教師のバイトをしている、ちょっと大人っぽい雰囲気の仙波は、
生徒の都留を好きになってしまう。
もちろん、物語は終始受け目線で描かれているので、仙波の行動は、その好意や愛情を
決定付けるものでは無く。切なく、甘く、胸を締…
本作がスピンオフだとは知りませんでした。そうか、千晶が伝えられずに終わった片恋の相手、高校生の修の恋が描かれているのですね。そうとは知らず。
本作では、千晶の淡い淡い片恋を側で見守っている、歩の執着が描かれていきます。
美しい表紙。赤い金魚。美しいフォームで泳ぐ人を金魚ということがある。
千晶はしなやかに泳ぐ。そして、男女問わず惑わせる色っぽさも、その綺麗さも、金魚の様だ。
大金持ちの…