chikakumaco
旧校舎の理事長室を根城に、勝手気ままに過ごして来たまるで「F4」みたいな面々もついに卒業の時が近付き。意外にもそれぞれが抱えて来た葛藤と正面から向き合い、自分自身と折り合いをつけ、卒業して行きます。ただ楽しかった恋も、きちんとこれからを見据えた回答を出して行く。
みどりは兄達の代わりに実家の家業を継ぐ事を決めている。親の決めた通りに生きるのか?と問う篠先生に、みどりは答える。寺もこの美しい庭…
『花晴れ』とか。『花団』とか。ずっとTLの系譜にあるような。
理事長室を根城として、繰り広げられる個性的なメンツとのドタバタラブコメ。
普通なら生徒会室で、多くの学生の憧れ、所謂『F4』なのだが、理事長室のメンツは個性派過ぎる。
それぞれが何かの『マエストロ=達人』だと言うのだ。
セレブで、学園のイケメン王子、実は人気漫画家という、このグループのリーダー的存在の加賀美。多分その恋人で、女子…
表題作の色気のある二人が好きです。サガミワカ先生の作品は「ドラマティック・マエストロ」の様な、きゃんきゃんしたものと、「金魚の恋」の様なしっとりした大人のままならない恋を描いたものがあって。本作はちょっと大人っぽい方に当たるのかな。
セフレと爛れた関係を続ける、自称イイ男の三国。ノンケの彼は女に困らないモテメンの筈だったが、彼女に紹介された美しい男、棗さんに逆上せ上がってしまう。
「男と付き合…
惜しい‼︎ とっても惜しい‼︎ おそらく、次男の嫁になるであろうと、冒頭で直ぐに分かってしまう。
読み進むにつれ、冒頭の突然の嫁宣言とは別に、この次男坊・陽介との出会い、前日譚がちゃんと描かれているので。長男と三男はそもそもお呼びじゃ無かったんだなぁー、っていうね。
私は、ちょっと寂しげな翳のある、美人の帰一さん贔屓なのだ。身体の弱い彼は長男でありながら、前殿家の後継者にはなれず、その任を次男…
久々に読み返してみて。あれ?丸っと表題作じゃ無かったんだ⁈ と、思い出す。
中編 + 短編集 です。
そして、なんと言っても表題作の可愛さよ。
とても不思議なのは、予備校教師のバイトをしている、ちょっと大人っぽい雰囲気の仙波は、
生徒の都留を好きになってしまう。
もちろん、物語は終始受け目線で描かれているので、仙波の行動は、その好意や愛情を
決定付けるものでは無く。切なく、甘く、胸を締…