吉村正さんのレビュー一覧

魂読者(ソウル・リーダー) 小説

椹野道流  吉村正 

得たモノと失ったモノ

今回はある契約で人の心が読める手を持つ男と
理学療法士を目指す料理上手な専門学校生のお話。

受様との出会いで生きているだけだった攻様が
人間らしい感情を取り戻すまで。

受様は理学療法士を目指す
医療系専門学校の新入学生です。

受様は兄は父の中華料理店を継ぎ
自分は家業以外を選んだ後ろめたさから
学費も生活費も自力で稼ぐと親を説得、

地元から離れた専門学校に入り

0

魂読者(ソウル・リーダー) 小説

椹野道流  吉村正 

新しいシリーズの始まりです

魂を読む者=ソウルリーダー、そのまんまなんですが、ファンタジー展開がいかにもラノベっぽくて、中々に面白く読めました!
シリーズになるみたいなんで、これからがちょっと愉しみな作品です♪

主人公は実家が中華料理屋で、理学療法士を目指して上京している、とっても真面目で前向きで好感度の高い青年・湖(うみ)
彼が料理の腕を見込まれバーでバイトすることになり、そこでカードを使った占い(ソウルリーダー…

1

匣男 小説

剛しいら  吉村正 

ちょっと苦しさを感じるぐらいの関係

剛しいらさんの作品を今まで読んだことがなかったのですが、独特の雰囲気とスルーできない存在感wに惹かれました。

冒頭部、幼少時代の主人公たち〔藤島風宮(受)、葦原祐一朗(攻)、和輝(風宮のいとこ)〕がかくれんぼをしているシーンから始まりますが、

・隠れる人(風宮)⇒子供が怖がって入らない納戸に隠れている
・探す人①(祐一朗)⇒納戸に隠れている風宮を必ず見つける
・探す人②(和輝)⇒納…

3

匣男 小説

剛しいら  吉村正 

二人だからこその魅力

旧財閥の跡取り息子である風宮は、狭い所に隠れることで安寧を得るという性癖があります。
彼の幼馴染であり、この秘密をただ一人知っている祐一朗は、風宮の理解者であり支配者であり・・・

もともと人と接するのが苦手な風宮は、現職の船舶会社副社長の座すら負担に感じていたのですが、アメリカから帰国した祐一朗が秘書に付くことになったため、事情が一変します。
大企業の跡目問題、もう一人の幼馴染との関係な…

2

匣男 小説

剛しいら  吉村正 

幸せならば

実に甘美な、二人だけの間で閉じている、愛の物語。

包んで、隠して、閉じこめて
愛すればこそ、その望み通りに

仕事中に、役員室の机の中に入らせてのフェラとか、
裸にして、スーツケースでのお散歩とか
これだけ見れば、鬼畜な調教物のようだけど、実は、支配し、支配されているのは、お互い様。

こんな始まり方をしたストーリーが、あんな風に終わるだなんて、、

純粋な愛に満たされた、…

5

匣男 小説

剛しいら  吉村正 

閉鎖的

あらすじに惹かれて買ったのですが、閉鎖的でじめっとした感じが良かったです。

攻めは執着攻めで、まるで受けを支配する者のようでした。しかし受けも攻めに支配されることを望んでいるようで。
束縛とか執着とかいう言葉がぴったりでしたね。
タイトルの通り受けは家族に萎縮し、暗く狭いところを好みます。受けそんな性癖を知っているのは攻めだけ。攻めは、受けのそんな性癖を知るのは自分だけでいいと思っています。

4

匣男 小説

剛しいら  吉村正 

素直に面白かったです。

単純な私は、「匣男(はこおとこ)」というタイトルに、まず惹かれました・・・。

最初読んでいる時は、あまりにもマニアックな性癖についていけないかも・・・と不安に思いましたが、そんなことはなかったです。
どうしてかなぁと思いましたが、多分風宮が本当の本当に変態なんですよ(勿論良い意味です)
段々それに感化されていったというか、まさに惹きつけられたという感じです。
ラスト付近では、話の展開に…

2

匣男 小説

剛しいら  吉村正 

これもある種のフェティシズム

「匣男」(はこおとこ)と読みます。
何やら乱歩の「人間椅子」を連想してしまう淫靡な題名♪
果たしてその中身は・・・オオー!ビックリデェース!!
なにやらヘンタイの匂いもプンプンさせながら、そこに執着やらトラウマも入って丸きりの二人だけの世界。

旧財閥系の家に育った為に、周囲の期待に添えずに幼いころから閉所での閉塞感に安息を見つける風宮。
その風宮を幼いころから見続け、唯一の理解者たる…

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