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3/4(合計:40件)
綺月陣 AZ Pt.(AZ Pt )
muccu
前半は上巻からの続きの黒崎兄弟の話しで、後半は圭介と彰の北海道診療所での話しでした。 上巻同様に異常な執着愛のオンパレードでした。 現実的でない内容もかなりあるのでが、ついつい引き込まれてしまう作品です。 読み終わったあとにため息が出ます(苦笑) 家族を失うことを恐れ、和己との遺伝子を残すことに虜になった結城。 圭介の愛が途切れてしまうことを恐れながら、でも男として愛されたい、 …
・外科医で同期の彰と圭介 ・医師の黒崎結城と弟の和己 の2組のカプの話でした。 上巻は彰と圭介の話がメインで、黒崎兄弟の話は下巻につづきます。 2つの話はリンクしていて、外科医の安藤が両方の話にキーパーソンとして登場しています。 この安藤がすごくいいキャラです。 どちらの話も深すぎる愛情が、異常な行動に突き進んでしまっています。 この話を書いた綺月さんがすごい。 引き込まれ…
薄雲
ネタバレ
衝撃的すぎて、読了してから呆然……。 当時だから発表できたようなもので、今の業界事情だったら完全スルーどころか下手したら封印ものだと思う。 ヤンデレなんて可愛い表現すっとばして、もはや妄執とよべるベレル。 表題作の兄弟よりも、個人的には医者カップルの方が好みです。 というか、これダブル主人公で、安藤を通して互いにリンクしてる話ですよね……。 受が自分で腹をかっ捌くとか、もうどうかして…
BL界にはままある「もしも自分が女性だったら、攻は自分を好きになってくれるだろうか」という、受のセンチメンタルな語りが……。 まさかのまさか、本当に女にしちゃうお話は、BL界広しといえどそうそうない。 この一種狂気じみた受の、ねっとりねっちりとした攻への執着には、思わずぞっとするものがある。 自分の社会的地位や立場、性別に戸籍等々全てを捨ててでも、攻に振り向いて貰いたいという、悲しい…
cryst
表紙とタイトルがとても印象的で、ずっと気になっていた作品。 不妊治療問題+性転換問題+パラサイトイブ+BL=背徳のマリア。 上巻でモヤモヤしたものが下巻で少しは晴れた…かな・・・?というくらいの、もやもやな読後感です。 結局、結城も彰も壊れてしまった。 そばにいる安藤も圭介も、幸せなの???? 無いものねだりだもんね。それをどこまで前向きに努力したってないものはない。二人とも…
デビュー作というのはその作家の原点、というのは本当だなぁとつくづく。 善悪とか愛って何?子ども、家族、絆って何?という疑問が綺月さんの原点なのかなぁと思いました。 彰も結城も、自ら生み出した不安と恐怖から泥沼に落ちていってしまいます。正直上巻だけではモヤモヤとしてしまい、下巻を読まないことにはおさまらなくなってしまいました。 でもこの狂気こそが綺月作品の原点であり魅力だと思います。 …
綺月さんの作品ってどうしてこう面白いんだろう。私は大好きです。 エログロと言われるようですが、確かに要素として凌辱輪姦・カニバリズム・3P・暴力描写・解剖描写はありますが、一貫して愛の物語でした。 綺月作品の心理描写は切実なものがあり、狂気と紙一重とさえ感じますが、それがものすごく人間らしいと思うのです。 そして彼らの選択、物語の展開がすごい。逼迫した状況を乗り越えようとする選択がた…
雀影
どこにしまったか、すぐ見つかるか心配だった下巻、割とあっさり最初の箱で見つけた。 やっぱり下巻も、ある意味、安藤が主人公だと思った。 黒崎兄弟の結末も、圭介と彰がたどり着いた平安も、 血みどろの中から命をつなぎ止めたのは安藤。 安藤は物語を進める一番重要な役所を担っているのに、外見はがさつなおじゃまキャラで、恋愛の成就という面では結局最後まで安藤が報われることはない。 こんな三角関係…
なんとも歪んだ三角関係のお話。 本のタイトルは「背徳のマリア」となっているが、この前編での収録作品の大部分は「人魚の声が聞こえる」「体温は証明する」の2作品。 カップリング的には、早坂圭介と佐伯彰の物語だが、実際のところの主人公はがさつな岩石男・安藤仁じゃないかな。 「人魚の~」では前半「あきら」という女性とのセックスシーンが、BLでこんなのアリなの?何故ここまで?って驚くくらいに、微細…
さだこー
一度その世界観に引きずり込まれたらなかなか現実に浮上できないような、そんな雰囲気を持つ作品でした。 その内容からBLの商業誌では出しにくかったようですが、ハードカバーでも何でもいいので是非とも紙媒体で保存しておきたいです。 以下にCAP、性描写等のジャンルのネタバレを含みます。 EDについてのネタバレはありません。 真士×廻音 複数×廻音 真士?…