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綺月陣 AZ Pt.(AZ Pt )
ぶーすけ
ネタバレ
兄弟BLを求めて購入しましたが、想像以上に禁忌がてんこ盛りで衝撃的な作品でした。 元々、女体化やオメガバースというジャンルに苦手意識があるので、本作品も本来は地雷でしかないのですが、性転換や男性妊娠について、作者の文章力によって現実的に落としこまれており、妙に納得させられながら読み進めることができました。 表題作である「背徳のマリア」は前編のみ収録されているので、黒崎兄弟については下…
碧雲
titleつけようが無いです、どう表現したらいいのか、分からない。 タブーを犯す黒崎と彰の愛には、凄みと哀しさを感じます。 彰の人生の選択は、圭介に愛されたい為に、タブーへ挑むことになりました。誰も出来ない事をやってのけていく彰の一途な気持ちは批判出来ないけれど、圧倒される凄みと怖さと憐れを感じました。 特に、彰が受精卵を埋め込む為に独りで手術を行い、失血死寸前まで行った場面は本当にド…
男性の妊娠出産はもうSFじゃなくなっています 背徳のマリア → 龍と竜 虹 謎の黒崎医師は、竜と竜にも登場するマッドサイエンスな美貌の医師というキャラ。 上:目次は下記 人魚の声が聞こえる:安藤の執刀で性転換手術をした彰はとても深く圭介を愛している 体温は証明する: 北海道の診療所で働く彰たち。子宮外妊娠で死産した胎児をなでる彰。 背徳のマリア(前):男性に受精卵が着床できるか実…
fandesu
紙の本の出版が2020年。10年前と言えばBL小説が全盛期の頃じゃなかったでしょうかね?交渉人や薔薇騎士、ダブルバインドのシリーズが続いていた時代……このお話もその時代にふさわしいドラマだと思いました。 タイトル通り、主要登場人物3人の罪と罰に関わるお話です。 お話は41歳、無職の高島が飛び降り自殺をするところから始まります。 高島の躓きは、もう少しで部長に昇進できると考えていたのに業績…
まぎぃ
この作者さんの作品は好きなのですが、これはちょっと無理でした。 人類の冷凍保存を研究する研究所が舞台。シャイだが優秀な日本人青年、真士と、被験体になることを決められたカイネの恋。 二十歳になった時、カイネは冷凍され、悲劇の別れとなる。そこまでは良かったが、カイネが復活した時、世界は核戦争後で、生き残ったのは悪党集団のみ。陵辱されるのはまだしも、カニバリズムや、一見優しい元研究者の矛盾などが…
霧笛丸
一人の男をこんなにも狂おしく思い、これほどに破滅的な愛を描いた作品は私は初めてでした。 「背徳のマリア(後編)」 黒崎兄弟の話の続きです。弟を妊娠させる結城の計画は、惨憺たる結果に終わります。 無関係に思われる黒崎兄弟の顛末が、彰に影響してくるのですね。 「背徳のマリア(mary magdalene)」 北海道の診療所に居場所を得て、彼らなりの日々を送っている圭介・彰、と安藤。 もはや夫婦…
男性の妊娠といえば今やオメガバースというジャンルがありますが、その遥か以前に世に出ていましたのがこちら「背徳のマリア」、確かな文章力で凄絶なラブを描かれる綺月先生のデビュー作であります。 私が持っているのは2011年の復活版、4話収録。 「人魚の声が聞こえる」早坂圭介と佐伯彰、共に外科医である二人の物語。 親友だった彰の死に苦悩している圭介の前に現れた美女。彼女と心通わせる裏側で、圭介と彰の…
わきの
女の身体になり圭介に愛されるようになった彰。 圭介は女だからとかでなく彰を愛しているのに、彰はいつまで経っても不安です。 子供好きな圭介に子供を産んであげる事ができない、子供が居れば自分達は大丈夫、という彰の気持ちが本当にもどかしくて切なくて仕方ない。 黒崎医師の残した受精卵、その存在から彰が思いついた事。 そこまで思いつめた彰がただただ痛々しいです。 読後、しばらく呆然としてし…
なかなか読む勇気が持てなかった作品の一つです。 重くて苦しくて、何度もストップしながら数日かけて読了。 圭介が好きで好きでどうしようもなく、身体を女に変えた彰。 性同一性障害ではなくただ圭介に愛されたい、それだけの想いで。 自分が彰という事は明かさず「あきら」という女として圭介に抱かれる彰の気持ちを想像すると、胸が苦しくて仕方ありませんでした。 上巻での圭介×彰は一応ハッピーエンドで…
ふばば
表紙の雰囲気と粗筋そしてタイトルから、犯罪、執着、病みとかそういう内容かと思い込んで読み始めましたが、違いました。 表紙の金髪の男が、うつむいている方の中年男を救う、自分も重い十字架を背負いながら、まるで天使のように自業自得で全てを失って自殺しようとした男を再生させ、自分もまた、という物語です。 「犯罪」という意味では確かに2人が行うイカサマカジノや、攻め三沢の過去の犯罪などありますが、物語は…