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5/14(合計:139件)
黒沢要
あさだ2枚
ネタバレ
収録作どちらとも、タイトル通りかつ表紙の雰囲気通り、さらさら流れる水のような雰囲気の作品です。 ◾︎表題 ◾︎四ノ宮吉野(バイを公言)×春原澄(二面性) 高校生 高校生と高校生、男と男、人と人の関わり合いの瑞々しいところを静かに描いた作品。穏やかな青春。 大学生になった2人も収録されてますが、変わらない温度が心地よいです。 ◾︎春原泉(作家)×結城基(担当編集) 表題の前日譚か…
東雲月虹
独特なタッチの黒沢さんの作品、好きです。 人って誰しも心の奥底までわからないものですけど 距離感がリアルというか、 あまり饒舌に語るタイプじゃないのに目は口ほどにものを言う的な…。 高校からの両片想いこじらせ系でしたが なんとも言えない雰囲気がありました。 各務が四井に「触るな」と言ったのは四井を嫌いどころか好き過ぎたせいでも 四井にしてみれば拒絶として受け取ってしまうのは当然です。…
masaBL
高校時代、親友の四井への気持ちがコントロールできず 四井に自分の気持ちがバレるのを恐れた各務は咄嗟に 『触るな』と言ってしまう。 それから数年経った未だに四井は各務に触れない。 うわーもぉこの時点で尊い! 好きな人の傍に親友として居続けてるのに 決して触れてはこない。。。(泣) しかし尊いのはここで終わらない!! 「面倒見がいいな」と各務が言えば 四年生に慕われて頼り…
よそみ
大きな盛り上がりはなく、きっとなんてことない話なんだけど、絵の雰囲気と言葉のセンスがさすがとしか言えず、いつ読んでも好きだなあと思える作者だと再確認した。 平気な顔して平気じゃない、感情なんかない顔をして誰かを愛してる、読んでいるこちら側にもなにも察せない(わたしが鈍いだけかもしれない)からこそ、風船が割れるように感情が表情、言動にあふれた瞬間のコマにたまらなくなる。 やきもちをやいたり、些細…
椹野道流 黒沢要
まりぽん812
人生のビッグイベントは数々ありますが、パートナーと過ごす家を建てるのは最大級のイベントではないでしょうか。二人の好みや何を大切にするかなど、様々な場面で歩み寄りや妥協が必要になり、本当に一緒にやっていけるかが試されるからです。九条と甫は、家に求めるものは実用性が第一という点で一致していましたが、一人分しか作れない書斎スペースを九条が甫に譲ろうとしたことで揉めてしまいます。 今は甫の弟・遥がパ…
表題作「お花屋さんに救急箱」を読んで、おや?と思いました。作中に救急箱は一度も登場しませんし、花屋の九条を医者の甫が手当てするような場面もありません。うーん…と考えて、思い至ったのは、救急箱で手当てするのは深刻ではない軽いけがということ。甫は九条を想うがゆえに、昔のバンドの相方とやり直すよう勧めて、九条の心を傷つけてしまいます。でも、そんな九条を癒したのも甫の不器用で正直な告白。二人にとって、終わ…
尾上与一 黒沢要
まぎぃ
「彼岸の赤」だったかを読んで、おセンチな感じが苦手だなあと思った印象のままの作家さん。何年か経ったので、まとめ買いしていた積ん読を消化しようと手に取りました。 後書きを読んで気づきましたが、こちらがデビュー作なのですね。やはり、と思うようなところがありました。 基本的には、青春の高校生同士の甘酸っぱい恋が書きたいのだと思うのですが、それを表現するために二人を犯罪に巻き込ませ、何度も同じ説明…
周りに厳しすぎて孤立してしまった医者の甫(はじめ)と、病院に出入りする花屋の九条。二人の恋のお話です。 甫に共感しながら読みました。 自分にも他人にも厳しい甫は、努力家なのでしょう。「頑張って認められたい」という気持ちが強すぎて、弱音を吐くことも甘えることも知らずにきてしまいました。私も昔はそうでしたので、甫の気持ちが分かるような気がします。甫はとても不器用なのですね。 そんな甫が、…
165
「水の春」 秘密を抱える春原。 父と恋人との三人暮らしがバレて父と恋人を傷つけたくない春原は目立たないように優等生の仮面を被っていた。 クラスメイトの四ノ宮は春原の猫被りを見抜いて好きだと、ずっと話したかったと言ってきて。 春原に合わせて学校では話しかけず外で二人静かな時間を過ごします。 春原は四ノ宮を好きだけど家族愛だと言いましたがいつしか恋へ。 高校生同士の爽やかな恋物…
綾ちはる 黒沢要
なつみかん。
私がBL小説で初めて手にした小説です。実はファンタジーはあまり好まないのですがこれははまりました。なんども読み返して泣きました。この小説のおかげでBLの世界にいざなわれました。