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椹野道流 黒沢要
絵夢
ネタバレ
不器用で言葉足らずな大野木甫(お医者さん)と九条夕焼(お花屋さん)と甫の弟、遥(パン屋さん)と甫の同僚?部下?で遥の恋人、知彦(理学療法士)のお話。 長い間積みましたが読み始めたら一気に読めました♪ 甫って真面目で、不器用で、言葉足らずで、半分、自業自得じゃない?っと思うようなところもあったけどズタボロになったときは本当に可哀想でした。 お花屋さんの夕焼、始めは、うさんくさい感じもありまし…
牡丹燈篭
椹野道流先生のデビュー15周年を記念した応募者全員サービス小冊子です。二見書房とプランタン出版の合同企画で、こちらはプランタン出版の小冊子「銀の眼鏡」となります。 お話は二部構成。 1話目は『梅枝さんが秋なのにこの世の春を謳歌するお話。』 「きみのハートに刻印を」のカップル、梅枝と草太がK医科大学の学祭に行くお話です。二人が訪れたのは出店「まんぷくせりざわカレー」。店名から分かる通り…
尾上与一 黒沢要
ofnotice
ある種、幻想的な作品、といったらいいのか。 四国の田舎で起きる唐突な事件、それにたった一人で向かう青年。 そしてそれを苦々しくも甘い思いで見つめる元・新聞記者。 およそ現実的ではないシチュエーションの数々なんですが、 無機質な鉄塔と、切ないほどの思いの対比が素晴らしい。 なんか映画でこういうのあったよなぁ~…と思わせる。 四国の片田舎で、高校生・蒼司は謎の集団に捕えられ、監禁さ…
黒沢要
雀影
「水の春」というタイトルがぴったりの、初々しくキラキラしたお話。 高校生のお話なんだから、このくらい青臭くって、焦れったくって、回りくどくって、そして淡い関係なところがとてもいい。 白っぽい繊細な絵も、落ち着いた感じで素敵。 絵は好みのタイプだけど、強いて言えば、黒髪の子は、なるべくならどのコマでも終始一貫して黒髪でいて欲しい、かな。 効果として、黒ベタの髪だと濃すぎるって判断でトーン…
せっこ
「この作品を書くために小説家になった。」という言葉を時々目にしますが、一作目にして、この作者のこの作品への熱い思いが全編から感じられ。 読後は、「久しぶりにいい小説よんだなあ…」という充足感でいっぱいになりました。 五條瑛さんの『プラチナビーズ』の雰囲気が少しあります。 BL小説というよりはJUNE小説に近い気がします。 だからなんでしょうか。新作なのに懐かしく。けれど、今ま…
kirara
いったいどんな作品なのかと思ってましたが、読んでみたら確かに斬新ですが、意外と違和感なく楽しめました。 私、これを読んでなぜ九条があんまり・・・なのかわかった気がしました。『明るい(陰惨じゃない)ヘンタイ攻』自体は大好きなんですが、九条の『ヘンタイさ』の方向性が私の好みじゃなかったんですよ。たぶん、丁寧語もそこに拍車掛けてそうです(丁寧語萌えはまったくないので)。 でも、前2作ほど…
前巻のレビューにも書きましたが、もともとメインCP(九条×甫)のキャラクターがどちらもあまり好きじゃないんですね(個人的な好みの問題です)。それでも、前巻よりは2人ともよかったとは思いました。 前巻の続編的な表題作よりも、雑誌掲載作の知彦(甫の部下)と遥(甫の弟)CPのストーリーの方が、私はよかったです。てっきりこちらは丸ごと『知彦×遥』だと思ってたので、そういう意味ではちょっと残念でした…
椹野さんの『K医大付属病院』関係の作品は、まあ程度の差はあれそれなり以上に好きなものが多いんですが、これはどうも・・・ とにかく、メインキャラクターにまったく共感できないままで、中盤以降は明らかに斜め読みになってしまいました。申し訳ないけど『もう早く読み終わって本閉じてぇ!』と必死でページ繰ってました。 九条(攻)も、正直たいして魅力を感じないんですが、とにかく私は甫(受)がダメで…
東雲月虹
タイトルが「困った時の季語頼み」とあとがきでおっしゃっていたのですが、 それが凄くぴったりきていて素敵でした。 漫画に表れないどうでもいい設定に時間をかけてしまうらしく、 おちゃめな作家さんだと思いました。(死語) 一読目はセリフが少ないせいもあり、さらーっと読んでしまいましたが 二読目からは隅々まで楽しみました。 背景やら小物やら、指の先まで。(変態?) 丁寧に描かれていて、と…
茶鬼
作者さんの初の単行本。 これを読み終わった後、ひたすらに自分の気持ちは主人公達を見届けた若田の気持ちになり、まるで千夏が集めたボルトが一個、胸に埋め込まれたような感覚になりました。 実際に四国で起きた鉄塔倒壊事件、自分的にはその後のカルト集団事件に関連したもののほうが印象に残っていたのですが、その事件を題材にここまで物語を構想できる作者さんに素晴らしいと思いました。 場所が四国だけに霊場…