イソノさんのレビュー一覧

砂漠の花嫁男子は、ワルツを踊る 小説

藤村裕香  イソノ 

おとぎばなし。

華やかなハーレクイン風アラブ物BL。
さすがにツッコミどころだらけではあるのですが、登場人物も多彩ではエンタメ作品として気軽に読める一冊です。
シンデレラさながらの「王子の花嫁探し舞踏会」「アラブの砂漠の国」「身分を隠した王子との恋」……こう書き出してみると、実に古典的とも言えるほどの定番シチュエーションがてんこもりになっていますね。

冷静に考えると、「その展開は無理やり」とか「必然性な…

0

熱き受難のはじまり 小説

有須一紗  イソノ 

好きすぎてレビューできない小説

好きすぎてレビューできない、たった一つの小説であります。とにかく毎年は読み返し読み返し読み返しまくり、昨日で今年の1回目の分を読み終えたばかりで、自分はこの作品に対してただならぬ愛情を持っているってことを改まって認識できました。
この作品と出会ったのは13年前の2003年。まだ若い年の私が「や・お・い」に目覚めてしまいました。あとがきで書いてらっしゃる通り、あの時代のボーイズラブは大体可愛いらし…

1

罰当たりなキスもいい 小説

睦月りな  イソノ 

教師×高校生

AVものです。ちょっと昔の作品だからか、つっこみたい箇所がありすぎます。
あまりにさらさら読めてしまったので中立で。

家を出るため資金稼ぎでアルバイトをしている高校生の真澄。
バイトが真面目な教師、有島にばれてしまいピンチ…のところ、逆にゲイ向けAV男優のバイトを持ちかけられます。

この有島先生、学校ではネコかぶりで本性は荒々しく傲慢で口が悪いというものすごくギャップのあるキャラで…

0

砂漠の花嫁男子は、ワルツを踊る 小説

藤村裕香  イソノ 

身分違いの恋?その結末はいかに

花嫁ものなのですが、ちょっと違うのは、花嫁候補が沢山いる事なんです。
そして花嫁を貰う王子も何人もいる、まるでアラブ王族の合コンか集団見合いです。
そんな面白設定の発端は、王族の人間が増えすぎてしまったからで、王様があまりにも
お盛んなので、生まれた王子が30~40人もいて、王女も含めると100人越えの
子だくさん王様なんです、少子化に一人でこれだけ貢献できるなんて拍手もの。
しかし、国…

2

華王の犬 小説

池戸裕子  イソノ 

ストイックな色気

極道BLモノっていうと苦手なジャンル…なんですが、これは良作!
イラストレーションも甘すぎずハードすぎず、ちょうどいい。ストーリー展開はさておき、自分的にはものすごいツボでした(笑)。

若き美貌の組長・池神と、その忠実な犬・播磨は兄弟のように育ちながらも、播磨は池神に絶対的な服従を誓っている状態にある。
ちょっと病的なほど。
そればかりか、播磨は池神の性欲処理にまで使われている。
し…

3

華王の犬 小説

池戸裕子  イソノ 

狂犬ぶりにハラハラ

若頭の受と若頭補佐の攻。
受の父親である組長の遺言で攻を破門しろといわれて驚く受。そのリユウは攻は受を知りすぎているから、裏ぎられるととてつもない敵になるからとのことで。
どこまでも自分に従順な攻を信じ疑ってもいない受だったがそれはいままで自分の命令に1度も背いたことがないから。だから受は攻を犬といい自分は飼い主だと信じていた。
が、父親の遺言である破門を攻も了解していると聞いて、にわかにそ…

1

華王の犬 小説

池戸裕子  イソノ 

やっぱり好きなシチュエーションです

ヤクザの組長とその犬というシチュエーションが個人的にかなり好きで、これだけでもすでに[萌]なんですが、ストーリー自体も読み応えがあって楽しませてもらいました。

ヤクザの組長の息子・池上の傍には、「キタの闘犬」と呼ばれ恐れられている播磨が常につき従い、今後も二人の関係は続いていくかに思われましたが、池上の父が病で倒れ死ぬ前に「播磨は池上の事を知り過ぎていて危険だ」「播磨を破門しろ」という遺言を…

1

熱き受難のはじまり 小説

有須一紗  イソノ 

刑事ものです。

刑事もので、年下攻で、三角関係、と盛りだくさんです。

後輩で攻の水野は爽やか系のルックスでありながら、性格はかなりの陰険(笑)
というよりも、先輩刑事でコンビの相棒である佐田に近付くものに容赦がありません。
それくらい彼の事を好きなのですが、当の本人は全く気付いておりません。
刑事としては優秀ですが、そういった面では大変ニブいです(^^;
一方、受の佐田は一般的には攻にまわるタイプで…

1
PAGE TOP