イシノアヤさんのレビュー一覧

恋などとうに成就してた コミック

イシノアヤ 

恋の一歩通行が両方通行になる、あったか~いお話デス

今回、エッジコミックとで2冊同時発売ですが、比べてみて、こちらの作品はセリフが多く、解り易いつくりになっていることが一目で解ります。
もう一方が「OPERA」誌掲載なので、イメージや雰囲気を前面に出し、読者のイマジネーションを必要とするのに対して、こちらはルチル掲載なので、万人に解るようにされているからでしょう。

表題含む前半6編が同じ主人公を軸とした繋がり作品です。
大学講師・笹岡 ?…

3

夢みた週末 コミック

イシノアヤ 

スタイリッシュを求める方へ

クマのぬいぐるみと暮らす男とその隣人のお話。未来を夢見て静かにマイペースに暮らしている男の世界に、突然入り込んできた隣人。かきかまわされるだけかき回されて離れたとき、一人の寂しさに気付くのでした。

同時発売の「恋などとうに成就してた」よりも感性で読むべき作品が集っていると思います。
そういう意味では難解です。
高校生ものですら自己解釈が必要な部分があると思います。
昔はこういった難解で…

5

恋などとうに成就してた コミック

イシノアヤ 

なんだか優しい

表題作は3話目。
親の再婚で兄弟になった二人のお話ですが、他の5作とシリーズになっていて、兄・竹花は大学の同級生近江に惚れられています。
ところがまるっきりそんなの関係ない状態で、ただひたすら弟を思っている竹花と、思われることに戸惑いながらも結構兄のことが好きな弟・圭なのでした。

中途半端に優しいけれど、恋愛対象として見てくれない竹花に一喜一憂する近江。
そんな近江のことに本気になりつ…

2

夢みた週末 コミック

イシノアヤ 

「幸福の男」はリアルの幸福を手に入れました

ファーストコミック「君に沈む」の最後の短編、まだ見ぬ恋人をクマのぬいぐるみに託していた男が今回の表題作になっています。
作者が後書きで書いているように、社会人・学生・モラトリアム・擬人化とバラエティに富んだ作品郡ですが、どれも心の描写がとてもうまく、読めば読むほど味のあると言った作家さんです。
「椿びより」より少し大人な感じですが、じれったさはこの作家さんの得意技(?)かもしれません。

8

君に沈む コミック

イシノアヤ 

ゲイであることのタカタの切なる気持ちが心に痛いです。

「椿びより」でほのぼのしたマンガを発表したイシノさんの前作は、とてもディープでナイーブで繊細な気持ちを表現した短編集です。
くねくねした線と、白ヌキ多めの画面に黒のベタが印象的な絵と、醸し出す雰囲気も注目です。

☆「ドリップ」以下3作は、ゲイのタカタの心情が切ない話です。
夜は塾講師、昼は喫茶店でバイトをする妹尾と、妻持ちの喫茶店店長の浮気相手の作家のタカタ。
タカタは報われない愛に、…

9

椿びより コミック

イシノアヤ 

日常ってこんなに愛おしい

萌萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
カップリングするのが申し訳ないくらいほのぼのの真骨頂。
スローペースというより意図的にBL未満にハズしていて、何てことのない毎日を積み重ねることの幸せを描いた1冊です。
フリーハンドのややよれた線と話のほわほわしたトーンがとってもマッチング。
ささやかながら、珠玉の幸福感に満ちています。

「椿びより」の椿とは主人公のこと。
草食系男子との帯に違…

1

椿びより コミック

イシノアヤ 

ササクレた心に効く1冊!

日参しているサイトさんの購入リストで見つけて、ただ表紙が可愛い!ってだけで表紙買いしました。
なのであまり期待してなかったのに、椿くんの優しい心、小さな日常の喜びを見つける繊細さに一緒に涙しました。

最初の頃に、いつでも来いよと言ってくれた平岩の部屋から女性がいるのでは?と想像させるシーンがあり、焼き芋を抱えながらひっそりとたたずむ椿くんにも涙。

椿くんがいたら毎日が楽しいだろうなぁ…

1

椿びより コミック

イシノアヤ 

きれいな風が吹いた感じ

帯の通り、恋愛未満のお話。
エロもキスも全くないのに、それでもこれはBLです。
子供を出すと、内容がぐっとUPしてしまうので
ずるいよ~!と思いつつも、ぐいぐいひきこまれる何気ない日常。
平岩の子供・史生ちゃんがかわいいです。
きれいなお姉さん(?)椿太郎くんもそれに負けず可愛い。
彼が子供のような心で存在しているからいいんだと思います。
「じれったいよ」「早くせまっちゃえ」などと下…

4

椿びより コミック

イシノアヤ 

皆にきゅんきゅん。

一冊にまとまるのをずっと待っていました。
読み終えて一冊で終わらないでくれ~!と叫びたくもなりました。

※以下多少ネタバレ有
出会いは洗濯鋏でしたが、実はそれ以前にも気付いていないだけで何度も何度もすれ違っていたのではないだろうか。
出会った事によって徐々に変化する距離。出会ってからのすれ違いにも頬が緩みます。
些細な事を気にする椿。気になるのは何故なのか?心臓調べる辺りが可愛いです…

1

椿びより コミック

イシノアヤ 

口絵の着せ替えも懐かしい

帯にうたわれているとおり、
「毎日が、ときめきの、連続。草食系男子のほのぼの恋愛未満ストーリー」です。

手芸作品を商売にしている椿くんと、中学の時の同級生・サラリーマンの平岩くん、
バツイチ平岩の一人娘・史生のただひたすら心温まる日常が描かれています。

椿の気持ちは顔や態度にに出やすいらしく、平岩への淡い恋心とか、照れたり恥らったりとけっこう理解しやすいのですが、ポーカーフェイスな…

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