高村薫さんのレビュー一覧

非BL作品

李歐 非BL 小説

高村薫 

二人の人物像に惹かれる

あらすじによると、美貌の殺し屋と平凡な学生。日本の学生一彰視点。

一彰は「平凡」の皮を着ているだけで、中身はかなり非凡。地頭が良いというか、かなりIQが高そう。
顔色ひとつ変えずに暴力を行使するところとか、奔放な女性関係とか、冷静に静かにぶっ壊れている感じがある。
個人的に、こういう人物にとても惹かれるのでわくわくした。

一方の李歐は、「殺し屋」というか国?からの任を負って暗躍する…

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非BL作品

李歐 非BL 小説

高村薫 

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期待をして読んだら、  中核派の闘士の物語だった。

著者は、左寄りなんですね。

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非BL作品

太陽を曳く馬(下) 非BL 小説

高村薫 

21世紀の合田雄一郎

以前読んだ時は宗教とか芸術とか精神世界の話の長さが苦痛で流し読みになってしまいましたが、今回上下巻読み直し、やはり高村さんの小説は面白いと感じ、前回よりはストーリーの流れを自分なりに理解できた気がするのでレビューをしたいと思います。

「レディ・ジョーカー」までの合田シリーズは90年代でしたが、今作の舞台は2001年。21世紀に入り、雄一郎は42歳という年齢です。警部となり、部下も11歳年下。…

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非BL作品

我らが少女A 非BL 小説

高村薫 

ニマニマできます

合田雄一郎シリーズの現時点での最新作。
警大教官となった57歳の雄一郎が、12年前に担当した未解決事件と再び向き合うこととなったお話でした。

前作では大阪に居た祐介がまた東京で住んでおり、歓喜したのも束の間、病気を患ったとの事でショックを受けました。
そんな祐介を気遣う雄一郎。
祐介も祐介で入院先を警大の近くに選んでるのがもう可愛い。
入院してから知らせてくるあたりも祐介らしくて良い…

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非BL作品

冷血(下) 非BL 小説

高村薫 

元義兄弟、復縁(?)

合田雄一郎シリーズ5作目。
上下巻まとめての感想となります。
主に雄一郎と、元義兄弟の関係のみに焦点を置いたレビューです。

一家四人の命が奪われた事件を捜査する事になった雄一郎。
前作『太陽を曳く馬』では立ち止まっているような印象でしたが、本作ではなんとなく持ち直したかな?という感じ。

年齢は40代となっており、聞き込みに回るのは部下に任せていて動きは多くはないですが、頭の中では…

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非BL作品

太陽を曳く馬(下) 非BL 小説

高村薫 

なんとか読了しましたが、遺ったのは寂しさ

上巻に輪をかけて難解でした。
上巻と同様に雄一郎目線で話は進むのですが、宗教的な話を掘り下げる部分が大半なので専門用語や宗教家の名前などが多数出てきます。
内容を理解するのは…多分時間をかけても私には無理だったと思います。
ただ文字をなぞるだけという読書になってしまい、私にとっては苦行というしかなかった。

雄一郎も40代になったからか、元妻を亡くしたからか、祐介と疎遠になったからか、非…

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非BL作品

太陽を曳く馬(上) 非BL 小説

高村薫 

何が2人にあったのか…教えて高村先生!

合田雄一郎シリーズ第4弾であると同時に福澤彰之シリーズでもあるようです。
今までの雄一郎シリーズと違って、最初から最後まで雄一郎目線で書かれており、その点では読みやすかったです。

しかし内容は絵画、宗教という、個人的に全く興味の外の話が続いて頭の中が「?」で埋め尽くされたりもしましたが、ひとまず上巻読了。

BL的展開はというと…雄一郎と祐介は疎遠になっちゃってます(凹)
えー、なん…

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非BL作品

レディ・ジョーカー(下) 非BL 小説

高村薫 

匂い系超えてきたー

単行本の上下巻のうち、下巻の感想です。

日之出麦酒や新聞社、警察が犯人に翻弄され、その影を追いかける展開のスピード感にこちらも読むスピードが加速しました。
なかなか犯人視点にならず、レディー・ジョーカーの動きが不気味なのもハラハラし、巧みな話運びをかなり楽しみました。

出口のない日々を紛らわせる為に競馬場に来ていた男たちの、起こした誘拐・恐喝から企業と裏組織の関わり、そして政治家との…

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非BL作品

レディ・ジョーカー(上) 非BL 小説

高村薫 

ページを捲る手が加速する

合田雄一郎刑事シリーズ3作目。
上下巻の単行本を読んだので、上巻の感想をこちらに残そうと思います。
単行本の上巻には合田が城山社長の警護に任命されたところまでが収録されています。

前2作品と同様に読み始めから、作品に没頭できるまで時間はかかります。
本作は警察組織、新聞記者に加えて大企業や総会屋、同和解放など私の知識に無い情報や設定、単語を調べたり読み解くのに少し苦労しました。
しか…

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非BL作品

照柿(下) 非BL 小説

高村薫 

義兄、祐介が清涼剤

1994年発行のハードカバーの物を読みましたが、こちらにレビューします。
なかなかの厚みで、これは振り回したら鈍器になり得る…。
他のレビュアーさんのレビューにあるセリフに見覚えの無いものがありましたので、文庫版は加筆修正がされているのかもしれませんね。

ただひたすら重い、陰鬱な雰囲気漂う作品でした。
前作も救いが無いままのエンドでしたが、本作もさらにそれを上回る救いの無さでした。

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