成瀬かのさんのレビュー一覧

砂の国の鳥籠 小説

成瀬かの  三枝シマ 

アラブ物だけどアラブじゃ無い

前半部分ではハルが目覚め、全ての記憶が無くなっているのに初めて目にした相手を
まるでヒナの刷り込みのように無条件で子供の様に懐きまくるハルとまるで姫にでも傅くがごとく
甲斐甲斐しく世話をするイドリース。
目覚めてからは砂漠の砂が水を吸収するような速さでイドリースと会話し次第に体力も戻ってくると
自分が寝起きする家がまるで鳥籠のような部屋でイドリース以外の出入りは無く、
不自然に感じはじめ…

2

砂の国の鳥籠 小説

成瀬かの  三枝シマ 

アラブ苦手でも、このアラブなら大丈夫!

待ってました!成瀬かのさんのアラブもの。
実はとっても不安だったんです。
あらすじを見ても、内容はほとんど伏せてあります。
彼等の性格も見えないし、これが傲慢俺様の攻めで、ラストに向かってベタコテになったら・・・というアラブもの王道展開への苦手要素が頭をかすめて。
しかしですねー、やっぱり成瀬さんでした。

目が覚めると自分は部屋の中の鳥籠の中で寝ていて、身体がいうことをきかない。

3

憂える天使~アンジェロ~ 小説

成瀬かの  穂波ゆきね 

イタリアンマフィア×孤独なけなげ受

もうシチュエーションが大好きです。
そして挿絵の穂波ゆきねさんも好き。

前作のときはそこまでハマる感じではなかったのですが(多分一度読んでそのまま)、こちらはハマりました!

受のちょっとダークな部分(僕って本当はいらない子なのに的な)とイタリア語もたいしてわからないアホの子だけど、純粋さのみでつっぱしってしまうところどちらも良かったです。

あと、特にライバルでもないけれど出てき…

8

若と馬鹿犬 小説

成瀬かの  海老原由里 

これはツボ!

とんだワンコでしたよ!
もう朗のワンコっぷりに惚れ惚れだ!
ワンコ、おまけに無口で、あんまり表情の出ない綺麗な顔。こういうのがなかなかないと思う。
最初は強引に始まった関係に、時々御門は戸惑った。どうして自分を抱いたのだって。
同級生の時、数日の間には御門に介護された朗は、その時点ですでに恋に落ちてしまったのだろう。
前半は御門視点。
朗に庇われて、告げられて、御門はやっと自分の気持ち…

3

Vacanza 小説

成瀬かの 

マフィアもバカンスするのです

『僕の悪魔』の番外編。
発行が10年の8月なので、まだ商業2作目が出る前ですが、時間がどちらの後とか全く設定がないので、全くの番外、またどちらかを読んでいなくても大丈夫です。
一応、”for Adult”にはなっているもののエロは少ないデス。
少ないのに、、、、甘くてエロい!
全く理玖ってば~!!と絶対にラストで読者は叫び出すに違いないのですww

マフィアの仕事を離れて海辺のリゾート…

4

私の天使 小説

成瀬かの 

クラウディオ視点です

『僕の悪魔』の本編その後、クラウディオ視点のお話になります。
やっぱり、好きだ~!!この作品。
何だろうな~甘いんだけど甘さばっかりじゃない。
アホの子受けっぽいんだけど、そうでもない。
すごくわかりやすい単純さがあるんだけど、引きこまれる組み合わせ。
この同人作品はクラウディオ視点になったことで、本編と、そしてその続編『憂える天使』への中間の話として、ファンには是非知りたいお話?
そ…

6

僕と兄さんと馬鹿犬 小説

成瀬かの 

弟目線で見たバカップル

商業単行本『若と馬鹿犬』が大変に面白く、その馬鹿犬がとっても魅力的だったために、この同人誌もまた大変面白く読ませてもらいました!
こちらは、御門が一緒に住まわせるようになった異母弟の美嗣目線の物語になっています。
本編では『負け犬エレジー』から登場した、その素性を姐さんに知らせない為に秘密にして御門の家に住まわせた、キレイモノ好きな御門の愛人と噂された弟です。
ここで、彼が乾の家を訪れた理由…

1

僕の悪魔-ディアブロ- 小説

成瀬かの  穂波ゆきね 

綺麗なお話


まずはイラストの穂波ゆきねさんが大好きだったのでジャケ買いしました

読み出すとイラストにぴったりな純粋で綺麗な恋物語だったので大満足ですhLhLĂn[g

主人公の里玖は小動物系の外見ながら、言葉の通じない国でも何とか自分のできる範囲で意志疎通をはかるような割合しっかりした性格で好感がもてます

里玖はひょんなことからマフィアに捕まって取引の材料にと目されてることも知らずにそのボス・クラウディオに惹かれてい...

3

若と馬鹿犬 小説

成瀬かの  海老原由里 

うーん[iLPj

攻め→朗(ろう)、若頭のボディーガード
受け→御門(みかど)、若頭

本のタイトルが「若と馬鹿犬」。犬という言葉がタイトルに付けられていたので、ワンコ攻め好きな私はどんなワンチャンが出てくるのかと惹かれこの本を手にとりました。
しかし私がこのむワンコとは、ずれていたためにうーんという気持ちです。
攻めワンコ朗は、感情をあまり表にださず、容姿は美しいという感じでした。
私的には様々な感情…

2

若と馬鹿犬 小説

成瀬かの  海老原由里 

一味違う犬具合が実によかった!

色んな犬ものがありますが、このお話に出てくる犬は、今まで読んだ犬モノとはちょっと違っていて、本当に愛情を知らない野良犬がそのまんま人間になったみたいな、、、
本能でかぎ分け、認知し、時に怯え、時に威嚇し、もちろん飼い主への忠誠もあるんだけど、その飼い主も自覚のない飼い主だけに一筋縄でいかないという、実に実に面白い話になっておりました。
犬が大変に興味深かった為に、表題本編より、書き下ろしの犬目…

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