chikichikibonbon
2段組で60頁。成瀬さんの後書きにあるように、これまでとは違うタイプの話で、『僕の悪魔』のパロディみたいな感じのラブコメよりな話。前半はクラウディオパートで、後半は里玖パート。
(クラウディオパート)
里玖と離れていた1ヶ月間で仕事を一気に片付けたクラウディオは、最後の仕上げとして、ドン・バチェッリとの取引で手に入れた仕立屋のところへ向かい、里玖のためのカルネヴァーレの仮装衣装をガゼッラ…
2段組で60頁。成瀬さんが2年弱あたためていたネタだとか。
「フェランドのお願い」
クラウディオとディナーに向かう車中で銃声を聞いた里玖は、殺された女性の胸で泣き叫ぶ赤ん坊を見つけて降車する。マンマを殺されて立ち尽くす12歳の少年リノと赤ん坊のルチオ。クラウディオがドン・ガゼッラだと知ったリノはマウロのことを思い出して口にする。里玖は、マウロと仲良しだったリノの今後をクラウディオにお願い…
仕事と称するクラウディオに連れられて、里玖が日本に帰国して東京在住の実母に会いに行く話。2段組で28頁という薄い同人誌ながらも中身はギッチリ詰まっていて、複雑な読後感に陥るけれど大好きな話。
視点は、里玖→ロベルト→里玖→フェランド→里玖と移っていく。
(里玖)
クラウディオの仕事に同行することになるも行き先を知るのは空港で、それが日本であったことから家に帰されるのでは?という不安を覚…
『天使のキス』
「私の天使」
1.クラウディオ
ドン・モレスキに報復するクラウディオ。その心の内は…血は好きではないし、マフィアと共存するこの国の在り方は狂っているとしか思えないけれど、善悪の観念は疾うに忘れ、ファミリーを守るためパパの後を継いだことも後悔していない。それでも時々「私は一体、何の為に生きているのだろう」と無性に悲しい気分に襲われる。…そして、深夜帰宅後、子供部屋のベッドで眠…
「天使のキス」
始まりはフェランド視点。クラウディオに里玖のイタリア語学習の様子を問われたフェランドが、煮詰まっている里玖の息抜きを提案したことで、クラウディオと里玖はマンマ、フェランドと共にガゼッラ家いきつけの農園にオリーブオイルを買いに行く話。どこまでも里玖に優しいクラウディオ。
「テオの困惑」
テオ視点。クラウディオの誕生日パーティー準備のためにフィレンツェ滞在中の里玖が、フェラン…