栗城偲さんのレビュー一覧

無用のオメガは代わりもできない 小説

栗城偲  野木薫 

萌えきれなかった…攻めの恋心はいつから?

Ωの地位が低い場所で虐げられていた不憫なΩ受けが、裕福な家のα子息に拾われ恋を育むーという、王道のオメガバースストーリーでした。

こういった王道もの、大好きなのですが…
今回はちょっと萌えきれなかったなあ、、と。

受けである漣が、央我(攻)を好きになる過程は丁寧に描かれていて、納得いったのですが。
漣に出会った時点では他に恋する相手がいた央我は、一体いつ頃から漣に惹かれていったんだ…

2

てのなるほうへ 小説

栗城偲  小椋ムク 

まさかの”顔のない”攻め!優しく沁みるストーリー

やー…!
恐竜とか虫とか吸血鬼とか、いろんな種類の攻め様の小説を読んできたつもりだったんですが、のっぺらぼう、という設定は初めて。
BLの可能性は無限大だなあ、としみじみ。

とても面白く、ジーンと胸に沁みるお話でした◎

のっぺらぼう × 中途失明者の青年。

のっぺらぼうといっても、唇は自由に出したり消したりできるという設定。
その唇でキスしたり吐息を吹きかけたり…
な、な…

1

幼なじみマネジメント 小説

栗城偲  暮田マキネ 

真面目で地道なお仕事BL

あらすじを読んで、パッと華やかな業界のお話なのかなと想像をしていたのですが、予想とは少々異なるお話でした。
アイドルとマネージャーものというよりは、駆け出しの俳優の卵とマネージャーが手を取り合って地道に頑張るお仕事ものといった印象の方が強いです。
じっくりしっかり一歩ずつ。全部が全部簡単に上手くいくわけではなくて、時に辛酸をなめ、時に挫折も経験しながら少しずつ階段を登っていく現実的なお話で読み…

0

はぐれ銀狼と修道士 小説

栗城偲  夏河シオリ 

もふもふウブ攻め×ウブ受け。寂しさを抱えた二人の愛

はああ〜…全部が全部、愛しくて可愛い。。

表紙の二人もとっても美しくて、うっおり見惚れちゃいます。

シリルが狼姿のグレアムの鼻先を愛おしそうに撫でていて、グレアムが大きな体全体でシリルを包んでいて…見ているだけできゅんですね。

さて、こちらのお話。

群れから追い出された人狼 × 孤児院育ちの修道士。
攻め受け二人とも、不憫な境遇なんです。

大きく分けて二部に分かれて…

2

君しか見えない 小説

栗城偲  木下けい子 

ホラーBL

超怖がりな熊谷とオカルトを一切信じていない鳥居。中学卒業と共に疎遠になった初恋同士の再会&すれ違いホラーラブコメでした。

物語は『君しか見えない』と『君だけ見ている』の二本立て。
そして巻末にちょっとしたオマケが付いています。

ホラー展開する『君しか見えない』は、幽霊が一切見えない鳥居視点で進みます。そのおかげかホラー要素は全く怖くなく、実際に起きている心霊現象に対する鳥居のズレたツ…

1

玉の輿ご用意しました 4 コミック

栗城偲  高緒拾 

再読を重ねる度に感動が増していきます!

コミカライズシリーズのみ読みました。
まさにシンデレラストーリーの傑作ですが、何度もじっくりと読み返すと青依(受)と印南(攻)の相手を大事に想うという描写があちこちに細かく散りばめられていることに気付き感動して必ず泣きます。
青依の辛い状況(秘書の仕事で失敗してしまうことや、スキャンダルにより同僚が離れていく辛さ)について、
モノローグと言葉のないコマの一つ一つで見事に描かれていて印南との絆…

1

ブラック社員の転生先はDom/Subユニバースの世界でした 小説

栗城偲  篁ふみ 

世話焼きDom最高

とても面白かった。
ブラック企業で酷使されていた受けが、Dom/Subユニバースのある平行世界(オマケに会社もホワイト化)の自分に成り代わる話。

便宜上のパートナーで下心ゼロだと強調してパートナーになったからお互いに気持ちを言い出せずに両片思いなカップル。

ハイスペでソツのない攻めが受けの前ではあたふたしたりちょっとカッコつかない感じがあるのが萌える。受けにはバランス良く鍋の具を取り…

8

ブラック社員の転生先はDom/Subユニバースの世界でした 小説

栗城偲  篁ふみ 

社会制度への組み込まれ方が面白かったです

雑誌で連載中のコミカライズを見かけて、面白そうだったので原作を読みました。
転生ものだけど、転生先は全くの異世界ではなくパラレルワールドで、違いはダイナミクスがあるかどうか…

現代→現代なのでとっつき易かったです。
ダイナミクス初心者の主人公のために丁寧に解説してくれるので、読者側もDom/Subにあまり馴染みがなくても楽しめるなと思いました。
初めてコマンドを受けるシーンは、主人公の…

4

呪いと契約した君へ 小説

栗城偲  松基羊 

脇キャラに大変萌え

自分の気持ちを伝えるタイミングなどを見誤り、結果ずっと想っていた相手を新参者に取られてしまうキャラクターがすっっごくツボなのですが、まさに今作の陵が私的にツボでした笑
こんなに脇キャラに萌えたのは初めてかもしれない。もっと素直に、もっと早く気持ちを伝えていればな〜手を挙げたのは良くないですね〜などと謎に上から目線で陵を見てました。

あと栗城先生は受けが入墨を攻めに見せるシチュが好きなのかな…

4

呪いと契約した君へ 小説

栗城偲  松基羊 

人権無視のいとし子という存在



全く尊重されてないのに「いとし子」と呼ばれ祓い師をさせられている愁(受け)が、その異常に気が付かない異様さを民俗学の調査にきた乾(攻め)に指摘され助けられるまでとその顛末。

あらすじとかはほかの方が詳しく書いてくださっているので感想だけを


とにかく気分の悪い話でした。
不運な攻めを不遇な受けが助け、逃れられない状況の受けを攻めが助ける話なのですが、2人の状況(特に愁)の境…

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