栗城偲さんのレビュー一覧

追憶の庭 小説

栗城偲  梨とりこ 

主人公よりも他が気になり

ゆったりと時間が止まったような雰囲気のお話。
梨さんの挿絵がとてもマッチしていました。
攻め、受けが前後編のような感じで、両視点で楽しめます。

攻めの大和は、いわゆる普通の大学生。
しかし風景画家だった祖父の顔も見たことがなく、このたび祖父の通夜へ参列し自分達家族・親戚達が祖父と絶縁状態だったことを知る。

受けの閑野は大和の祖父の同居人であり、最期を看とった儚い雰囲気の青年。

2

地角の衆生 小説

栗城偲  ミナヅキアキラ 

今年一番の可愛い受

ミナヅキ先生のイラスト見たさと、もふもふが絶品との情報につられて買いました。

期待を上回る可愛さでした。

まず、表紙で何分か手が止まります。私の「表紙手が止まり時間」最長記録です。
ここで600円のもとは取れました。

さらに、本文に入って一行目で、可愛いのはイラストだけではないと予感します。
痛い目に会う受の鵺の描写が、かわいそう萌えの心を鷲掴みです。

哀れな受が好きな…

8

裏を返せば…! 小説

栗城偲  梨とりこ 

Sっぽくはないかな

あらすじを読むとザックリ内容がわかってしまいますが、一応ネタバレなしで書きたいと思います。


受けの南雲は塾で事務員をしているノンケさん。
彼の目下の悩みは講師の本郷の存在です。
彼はなぜか南雲にだけひじょうに嫌な態度をとるんですね。

攻めはゲイで数学講師の本郷。
ツンツンして南雲への態度は最悪なんですが実はM男さんで、南雲が気になっております。

本郷の彼氏がS男なため起…

1

いとこいし 小説

栗城偲  北沢きょう 

とんだヘタレで妄執気味な攻めだけど一途

華道を舞台にした話で、女性が家元になる家系なのにしばらく身内の女性が
生まれなかった事から次期家元候補が男ばかりになり、従兄弟同士で互いに
牽制し合ったりライバル視したり、苛めや揚げ足取りと言う家元襲名問題が原因で
小さな頃から同じ年で仲の良かった二人が大人の思惑でライバルにされ、
一方が暫定的な家元候補に決まるまで、すっかり会話もしなくなった二人。

そんな二人が、実は家元候補の龍鳳…

4

不埒なおとこのこ 小説

栗城偲  鈴倉温 

ところどころに萌?

煮え切りませんね、攻めさんも受けさんも。
好きなら好き、付き合うなら付き合うとどこかに書いてほしかったなあ。
(いや、書いてあるか。
攻めさんの一方的な気持ち、希望、おねがいとしてだけど…)

それと、後日談が完全に蛇足に感じました。
大してラブラブでも幸せでもないし。かといって新展開があるわけでなし。

良かった点としては、この攻め君が好みでした。
だからこそいかにも腹黒っぽい…

1

冗談やめて、笑えない 小説

栗城偲  元ハルヒラ 

糸目受けってどうなんでしょう

栗城さんの作品はけっこう好きなものが多かったので、ちょっと残念な作品でした。

友は糸目の地味顔でまるで存在感がなく、いるのかいないのかわからないというBL界では驚きの受け。
BLの受けになるような『眼鏡とったら可愛かった』とかそういう展開はありません。ブサメンです。
弟とのふたり暮らしで、生活費や学費のために攻め経営のホストクラブで働いている。
昔から攻めに片想い。

攻めの一夏…

2

だけど、ここには愛がある 小説

栗城偲  笹丸ゆうげ 

誰でもある程度はナルだけど…

栗城偲さんはけっこう好きな作家さんです。
『今日も明日も会いたくて』が今まで栗城さんの作品で一番好きでしたが、こちらも驚くほど良かったです。不覚にも涙ポロリでした。

攻めの佐宗は学生時代から重度のナルシスト。鏡大好き!
それが原因でクラスで無視されても、何が悪いのか理解できないちょっとアホな子。
けっこう人気のあるスタイリストをしている25歳で、自分の写真に命をかけて綺麗に撮るにはウェ…

2

スイート×リスイート 小説

栗城偲  金ひかる 

トラウマとはうまい距離を保って

栗城さんの「今日も明日も会いたくて」が良かったので手にとりました。

受けの瑞希は小柄だけどけっこう漢気のある大学生。
過去のトラウマで、甘い物は香りだってダメ!大柄な男は弟だってダメ!

攻めの豪は瑞希の初恋の相手。
子供の頃はすごーく可愛くて瑞希が求婚しちゃうくらいだったのに、大きく成長し瑞希の鬼門、パティシエになって再会。

瑞希の過去のトラウマ話は先に想像がついてしまいまし…

3

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皆さんそれなりにお幸せなようで

記念誌的番外編詰め合わせ本のお約束通り、どの作品もその後のふたりの甘あま生活のお話です。
収録されているのは、結構以前に発行されたものから、割と最近発行の物まで15編。
そのうち既読の作品は6本でした。
既読作品でも、結構古めの物が多い感じ。
っていうか、
「あれ?この本ってそんなに以前にでたんだっけ?」
的な、
なんだか、月日の経つのが早いなぁってしみじみしちゃう。
既読作品だと…

3

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結ばれてもなお、心配は尽きない

一穂ミチさんのみ既読でしたので、大変申し訳ございませんが
『シュガーギルド』番外編のみのレビューとさせていただきます。
(お目当てだったものでw)


『sugar and spice』
達生の部屋で寛ぎながら、何気なく車買おうかな、と和がもらした一言で
思わぬ冷戦状態になる二人。
自分の車ってやっぱりいいなと言う和に対して
「原油は上がってるし、維持費もかかる。寮には駐車場…

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