よしながふみさんのレビュー一覧

七夕の夜 コミック

よしながふみ 

失恋すら、出来なくなってしまった。

やられた、といった感じでした。
自分の中ではベストオブアンティーク。

橘と小野と千影のなんともいえない微妙な関係性の中で小野祐介という非常に人間臭い恋愛がすごく生きていて涙が止まらないにも程がありました。これほど魅力的に生々しくキャラクターが動く同人誌は読んだことないです。

お互いがお互いを大切なのにその大切さが違う切なさと、大人の苦さ。
誰が好き、とか誰が大切、とかそういう順位を…

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非BL作品

きのう何食べた? 4 非BL コミック

よしながふみ 

ごはんのある人生

本屋のポップは「男二人暮らしのなんとか(忘れた)」でした。間違って買ったらどうするのー? ゲイカップルの人生ごはん…。
いいタイトルだな、と思うのです。昨日食べたものは覚えていても、一昨日のは覚えてない、そんな日常。おもてなしごはんではなく、毎日の夕飯。
ケンカして、おいしいごはんで仲直りする。毎日毎日ごはんを食べる。
養子縁組、嫁姑問題、不倫など、生活感というよりさりげなく人生の側面が描か…

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非BL作品

彼は花園で夢を見る 非BL コミック

よしながふみ 

薔薇の庭

久々によしながサンの作品よみました。
「死ねば済むとおもうなよっ」と思わず後半思ってしまいましたが、結局はなんだかんだでホっとさせられる。
この不思議な感覚なんだろう。
胸にズシっとくるような切ない半生。
けれど振り返ってみればそれもいい思い出となり、運命をめぐらせる。
BL・・という枠でみるのか否か・・というのは微妙なところではあるのだが、人を愛することに男も女も無く。
失うことの悲…

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非BL作品

きのう何食べた? 1 非BL コミック

よしながふみ 

これはすごい!

この作品は甘いオブラートで苦い薬を隠しているような作品です。
どういう意味かというと、ゲイの主人公たちが世間から見られている視線、そして勘違いなど、よしなが先生はクスっと笑える出来事のように描いているからです。

ゲイである息子を持つ母親は、ゲイと性同一性障害の違いがよくわかっていなくて変な会に参加してしまったり、しかもそこに感化されたのか「職場でゲイであることをカミングアウトしなさい。恥ず…

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非BL作品

きのう何食べた? 1 非BL コミック

よしながふみ 

こういう内容の本だったのですね♪。

うっすらとカバーから透けて見える美味しそうなレシピ名の数々。
BLだとは全く思いもしませんでした。
・・・確かにゲイカップルなのですが、そういったシーンがないので
そんな風に感じてしまうのかも知れませんね。

でも恋愛の事や、家族、仕事に関する話は
ゲイ目線なんだなぁ、とリアルに感じてしまいますね。
筧さんが実家に行く話は・・・ちょっと感情移入してしまいます。
実家からの…

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非BL作品

あのひととここだけのおしゃべり 非BL 小説

よしながふみ 

語れども語れども

よしながさんの作品は一概にこう、とは語れない奥深さがあります。
ジャンルを超えてご活躍されている希有な作家さんが、
さてどんな引き出しを持ってらっしゃるのか。
がっかりする位に総評できる言葉の持ち合わせが無かったので、
以下に各章毎記します。

第1章 
1960年代の少女マンガから各社のコミック雑誌のカラーについて、
次から次へと作品を挙げてとんとんと話しが弾みます。
これは世…

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ジェラールとジャック 2(新装版) コミック

よしながふみ 

優しく育まれた愛の物語

めっちゃ良かった!
よしながさんの代表作である西洋骨董洋菓子店が苦手だったので、なんとなく敬遠してましたが、凄い後悔!!何この純愛!!

ジャックが可愛い。好きなタイプのツンデレでした(^ω^)頑張りやさんだし、素直にお礼も言えるし、人を思いやれるし、ジェラールのこと大好きだし。

ジェラールも最高。とっても優しい男です。そのせいで過去にとっても傷付く経験をしてひねくれたけど、それでも根本の優しさ…

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華やかな迷宮1 小説

松岡なつき  よしながふみ 

FLESH&BLOODの裏でフランスは髭ドレスでした

FLESH&BLOOD第6巻に出てきたフランス人、ベルナール・アルトヴィッチが攻め様のお話です。
時は16世紀、所はフランス。ベルバラで有名なブルボン家の前の王朝、ヴァロア家のアンリ三世の爛れた宮廷の恋と陰謀の物語り。
 イギリスとスペインの争いが注目されている時、フランスでは『聖バルテルミーの虐殺』や『王妃マルゴ』のアンリ三世は、お気に入りの『小姓達』に女装させはべらせており…

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非BL作品

彼は花園で夢を見る 非BL コミック

よしながふみ 

非BLです

よしながさんの、古い短編集です。
収録作品は、どことも知れない、中世の西洋の国らしきところを舞台に、親子であったり、主従であったり、夫婦であったりの、普遍的な、人と人との間にある「愛」についてを物語る、非BL作品ばかりです。
匂い系として、BL的な萌所も探せないわけではありませんが、そんなことは、ごくごく些細なことだと思わせるお話作りのうまさ、おもしろさ。
同じく新書館から出ていた、非BLコ…

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非BL作品

きのう何食べた? 3 非BL コミック

よしながふみ 

さっぽろラーメンは塩でしょ!

BLというジャンルにハマって良かったと思う理由の一つが「よしながふみ」という漫画家さんに出会えたことで、非BL作品まで買い漁って、すっかり大ファンです(とくに『大奥』が素晴らしい)。
トーンの違ういろんな作品を描かれてますが、そのすべてが素晴らしいんだよね。
作品の根底にあるのはよしながふみさんの持ってるリアリティのある価値観。あと、視野の広い方だなといつも思います。
ゲイ夫婦のほのぼのした日常を…

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