よしながふみさんのレビュー一覧

無罪世界 小説

木原音瀬  よしながふみ 

BL、といっていいのかどうか

萌えとエロスがないBLでした。
狡い攻とジャングル育ちの野生児受による、一見コメディに見えるけどその枠に当てはめるには微妙な読み口の作品です。

桃色描写はありますが、桃色と表現するのも微妙なラインというか。
とんでも野生児である受の宏国にとっては、性行為は欲望を処理するための一手段でしかないですからねー……。
宏国にとっての性行為に【あいして】という言葉をあてはめさせた攻の山村が、なん…

3
非BL作品

きのう何食べた? 11 非BL コミック

よしながふみ 

ラブ度高め

発売情報もユーザーに一任されるようになり、レビューしてもいいものか。
だんだん萎縮してためらっていましたが薄い本も出たことなので気にしない気にしないとシロさん風に言い聞かせてみます。

眼鏡姿の筧先生にちょっとアダルティなときめきを味わいつつ。
一般常識は頼りになるのに、事ケンジに対しては大雑把な思考回路の残念さを露呈させ慎ましやかな日常の彩りとなります。
志乃さんの結婚に両親への気遣い…

5

ケンジとシロさん 1 コミック

よしながふみ 

なお、この夜の晩御飯は鶏の水炊き。

カサッとした美中年弁護士、筧史朗。趣味は料理と倹約。
そんな彼と、ヒゲ乙女美容師矢吹ケンジの同棲初期の話。

史朗が好みではないというケンジの素直な言動と、メロメロだったという元彼伸彦のそっけない通り越してモラハラ気味な仕打ちが逐一対比して描かれます。
……ケンジやっぱイイヤツ。ほんとイイヤツ!
ごく自然に恋人を思いやることができるケンジ。彼の愛情が、数年後の筧史朗から「俺は一番大切な人…

11

ケンジとシロさん 1 コミック

よしながふみ 

迷っているファンは買うべし!

よしながふみさんの、実に約10年ぶりの同人誌。
「ジェラールとジャック」をきっかけにBLにハマった私としては今回の復帰は嬉しい限り。
ただ、実際に同人誌を手に取るまでは、「何食べ」か〜…という想いが無きにしもあらずでした(何食べファンの皆様申し訳ありません!!!)。

作品自体は料理漫画としてもLGBTものとしても大好きですが、だからこそ、BLに限局された物語には若干の抵抗感が。
シロさ…

11

ケンジとシロさん 1 コミック

よしながふみ 

知人のHを盗み見してしまった

「きのう何食べた?」のBL編!と聞いてどうしても読みたくなり、同人誌初買いです。
内容は前出のお姐様方にお任せして、私は感想を。
シロさんの元カレはイヤ〜な奴!でも、イヤなヤツって頭では分かっていても、またおんなじタイプを好きになるパターンが多いと思うけど、シロさんはケンジと出会えて良かったね!と心から思ってしまった。しかし!付き合って1年目位のシロさんは何かというとノブさんを思い出して比べて…

8

ケンジとシロさん 1 コミック

よしながふみ 

よしながリアル、容赦なし。

いつも食卓で向かいあうシロさんとケンジ。
ご飯も食べるし、トイレも行く、睡眠もとるし、SEXもするんだろうなぁ、いつも思うわけです、私。
モーニング新刊を読むたびに、このひとたち、SEXしてるんだよね、って…(小学生か!でも、きっと彼らのまわりにいるひと、ミチルさんあたりもケンジと会ったらそう思うよね?)
そんな『よしながリアル』が、いろいろな意味でつまった同人誌になっています。

そん…

12

ケンジとシロさん 1 コミック

よしながふみ 

読めて嬉しい、読んで嬉しい!……そしてまた読みたい!

ゲイのカップルの日常を、食生活を中心に描く『きのう何食べた?』
青年誌で長期連載中のちょっとコミカルでほのぼの、
時にジンワリしたこの話の、本編では読めない部分のお話。

よしながふみさんの9年ぶりの冬コミ復活、
これは私を含めてファンにとっては大きな驚きと喜びだった。
エロありの番外編ということで(縦書きの「成人指定」がいい味です)、
どのあたりを切り取ってくるのかな?と楽しみに手…

27

ケンジとシロさん 1 コミック

よしながふみ 

念願の「きのう何食べた?」の同人誌!!!

よしながさんが、またBLを描いてくれるなんてっっ!
大好きな「きのう何食べた?」のR指定誌が読めるなんてっっ!!

「きのう何食べた?」から、
よしながさん → BLの腐沼♨にハマった自分としては、
すごく、すごく、ものすごーーく嬉しいっっ…( ;∀;)感涙デス

内容は「きのう何食べた?」コミックス1巻より少し前、
2人が一緒に住んで1年ちょっとの頃のお話です。
でも最初は、…

23

無罪世界 小説

木原音瀬  よしながふみ 

萌えは感じないけれど

なんというか、木原音瀬さんの面目躍如といいますか…。詐欺師まがいのクズ男・山村が、転がり込んできた遺産目当てに厄介な従弟・宏国の面倒を見ることになるところから物語が始まります。

宏国は、言葉も分からなければ文明的な生活や習慣も一切身についていない本当にガチの野生児で、読んでいて山村と一緒にヘトヘトになってしまいました。クソ真面目な文体でとんでもないコメディーを読んでいるような不思議な気持ちに…

1

それを言ったらおしまいよ コミック

よしながふみ 

切なさがよしなが作品の魅力

よしながふみさんの短編集ですと、一番の安定感か?と思う作品です。
個人的好みは表題作の『それを言ったらおしまいよ』でしょうか。

学生時代からの友人で、攻めはとにかく普通のノンケ医師。
反面受けは、生活能力のない作詞家。
この受けを、なんだかんだと放っておけない攻めが結局ほだされていくというもので、こういう設定は受けが作家という場合が多い気がしします。
やはりクリエイターって没頭すると…

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