四ノ宮慶さんのレビュー一覧

狐の嫁取り雨 小説

四ノ宮慶  高星麻子 

“シリ”ンダーキー

四ノ宮さんの作品は初めて読みました。

王道でちょいモフなファンタジーです。
田舎の温泉宿の息子、拓海は子供のときに神社の狐像の鍵を滝壺に捨ててしまった過去がある。
以来、雨男となってしまった彼は、逃げる様に故郷を離れ東京で寮生活をしていた。ところが、父親の病気の為、大学への進学を諦め、宿の若旦那として再び故郷に戻ることとなる。
帰郷した日も雨に見舞われ、拓海がやむなく神社であまやどりを…

2

狐の嫁取り雨 小説

四ノ宮慶  高星麻子 

お狐様の嫁取り話

幼い頃に稲荷神社の狐像を破損させてしまったことにより、強烈な雨男になってしまった拓海(受け)。地元で知らぬ人のいない雨降らしの悪評に耐え切れず、東京の高校に進学し、大学に進もうとしたが、実家の父が倒れ急遽旅館を手伝うことに。帰ってきた地元では相変わらず雨男と馬鹿にされたが、神社で佐古路(攻め)と名乗る男と仲良くなることで気分が癒され…。


いろいろ無理のある展開と、無理のある設定を、力技で…

3

逢瀬 「狐の嫁取り雨」書き下ろしSSペーパー グッズ

初々しいのは良いのですけど

本品は『狐の嫁取り雨』の
コミコミスタジオオリジナル特典ペーパーです。

本編後、
2人が久しぶりの逢瀬を楽しむお話です。

天守山が紅葉に包まれた晩秋、

天守稲荷神社が
新たなパワースポットとして
報じられた影響もあり
町には紅葉と温泉目当ての
観光客が押し寄せます。

拓海も民宿の仕事に忙殺されて
ひと月近くを過ごしたため
佐古路とも会えずにいました。

1

狐の嫁取り雨 小説

四ノ宮慶  高星麻子 

物足りなさあり

タイトルからもふもふを期待して読んだけれど、それほどもふもふしておらず肩すかし。主人公が雨男というコンプレックス部分が話のかなりの部分を占めていて、BLとしてもちょっと拍子抜け。題材としては惹かれる部分が多いのに何だか萌えきれず残念。
作品として破綻しているわけでもないし、文章も特に問題がないのに何かが足りない感じ。雨男になってしまった部分をもっと書き込んでファンタジーを強くするか、もっともふも…

4

狐の嫁取り雨 小説

四ノ宮慶  高星麻子 

雨男の成長物語

四ノ宮慶さんと言えば、エロ濃いめでちょっとエキセントリックな話を書かれる作家さん…
そんなイメージでしたが、本作はかなり王道寄り?のファンタジー。
お稲荷様・モフモフ・花嫁…とBLファンタジー定番の要素が詰め込まれています。
それでいて、舞台となる田舎町の情趣ある風景、主人公の内面の成長など現実世界の描写にも力が入っていて、なかなか読み応えある作品でした。

主人公は、高校を卒業して間も…

12

夜叉と羅刹 小説

四ノ宮慶  小山田あみ 

tnkが、tnkが…

母親から虐待を受けたせいで自傷癖のある高校生・鉄二(受け)は、木根商会組長・杜若(攻め)と出会い、執着するようになる。杜若のそばにいたい一心で弱小ヤクザだった組を経済ヤクザに押し上げ、組にとって自分がなくてはならない存在になるよう心血を傾けていたが、それだけでは満たされず、自分や他人を刃物で傷つけたい衝動に歯止めがかからなくなり…。


病んでる高校生がヤクザの組長に執着し、破滅に向かって一…

7

夜叉と羅刹 小説

四ノ宮慶  小山田あみ 

そこまで許すんだ…

愛に飢えて育った子供が手に入れたいと思った男。 確かに情が湧いてどうにかしてやりたいとは思いますが精神的にも肉体的にも痛いなぁ。一鬼が何度も何度も言葉で示しても鉄二は聞く耳持たない(信じようとしない)感じでちょっとイラッとしてしまう。まぁ言葉が届かないから最終的に大事なところを切り落としちゃう事になるんでしょうが(泣くぐらいならやるんじゃないよ!)。そこで初めて一鬼を信じれるわけだから本当に命懸け…

2

欲望交渉 小説

四ノ宮慶  幸村佳苗 

Mの自己実現?

元教え子&現教え子×教師のSMモノ。
教師が引くほど殴られているので、苦手な方はご注意を。
表紙に3人いますが、3Pシーンはラストのみ。また、現教え子は教師に挿入しません。

あらすじ:
高校教師・天羽(受け)は、生徒で暴力団組長の息子・直也(攻め)の喫煙を注意したことをきっかけに、連日彼に暴力を振るわれるように。
ある日、直也の世話役で組長補佐の小早川(攻め)と対面。
彼は、天羽の…

8

夜叉と羅刹 書き下ろしSSペーパー(出版社ペーパー) グッズ

懐の広い杜若が素敵です

指定の書店さんで購入するといただけるペーパーです。私はコミコミスタジオさんで購入。緑色のB5サイズの紙に片面印刷されています。

さて、それでは内容を。すみません、ネタバレしてます。



タイトルは『白い背中』。
時系列は本編終了後。杜若視点で書かれています。

事後の二人。
が、鉄二はご機嫌斜め。その理由はセックスの時に杜若にテーピングで両手を縛られ、自由を奪われ…

2

夜叉と羅刹 小説

四ノ宮慶  小山田あみ 

読み手を選ぶ作品だと…

なんともレビューが書きにくい本なのだろうと…
評価も何にしたら良いのか悩みました。
読んだ後に読み返してしまう本だったので、この評価にしました。

レビューというより、読んで感じた事を書かせてください。
いろんな意味で痛いです。
精神的にも物理的にも。
読む人を選ぶ本だと思います。
甘くない。
甘いだろう部分はあるけど、甘さを感じません…
どちらも強く惹かれ合っているのだろうけ…

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