一夜人見さんのレビュー一覧

三千六百五十日の抱擁 小説

高遠琉加  一夜人見 

すっごく良き10年愛だった。

恋人になるまでに時間がかかる作品って、その年月が無駄&とっととつまらん誤解を解いてさっさと付き合えば良かったのに…と思ってしまうものと、その年月は二人にとって不可欠だったと納得できるものにわかると思うんですよね。

この作品は間違いなく後者でした。

一緒にいたのは実質3ヶ月程度。
それから岐阜と東京と離れていた二人を繋いでいたのは、1日1回の電話だけ。
例えて言うならば、細い糸のよう…

3

背中を預けるには 3 小説

小綱実波  一夜人見 

キャラの数だけ愛がある!

かなりのボリュームでしたがページを捲る手が止まらず、読了後は喪失感と達成感が押し寄せてきました。

間違いなく神作品。

転生ファンタジーで最終的に主人公カップルはハッピーエンドで終わるのですが、その幸せはたくさんの人物の犠牲の上に成り立ちます。
そこが切なく、際限なく世界を描けるWeb作品ならではなのでしょうか。近年の商業誌ではなかなか味わえない余韻を感じさせてくれました。

全て…

4

僕は王様おまえは下僕 小説

葵居ゆゆ  一夜人見 

葵居先生の書くDom/Sub

どちらが王様でどちらが下僕なのか気になったけど当たってた。瑛介は親やSubである事によって自己肯定感低めで人付き合いも消極的、今までが少ないせいか愛を求める姿が辛かった。花南がずっと好きだったと愛を伝えても、信じきれないのも仕方ないと思う。花南も愛は伝えてるけど、空回りというか。花南を大事なんだろうけど、自分の事情に踏み込ませないのは誤解を生むと思う。1度別れて、取り戻す為の手段も正直な〜瑛介だか…

0

背中を預けるには 1 小説

小綱実波  一夜人見 

これは生まれ変わりではなく全くの別人!!

一巻の9割がた読んだ感想です。間違いなく神作品ですが、これではあまりにルカがかわいそすぎて読んでいられません。途中からなかなかイオニアが前世であることを告げないレオリーノにイライラしてきます。
しかもイオニアの記憶はあるけどイオニアではないというのは生まれ変わりと言わないのでは??姿形は変わってもそのまま意識を受け継いでいる設定だと思っていたのでわたしには合わないかもしれません。
これはグラヴ…

1

王子の政略婚 気高きオメガと義兄弟アルファ 小説

桜部さく  一夜人見 

受けのキャラクターが良かった

姉夫婦が亡くなり、そのタイミングでオメガ性が発覚した王太子受け。贅沢三昧な父王や義弟達によってお払い箱にされて姉の嫁ぎ先の弟王子に輿入れする話。

受けは優秀な王太子で、重税に苦しむ国民にとっては希望の星。王太子としての才覚と気高さと強かさも持ち合わせた受けのキャラクターが好き。でもその潔癖さと無欲さが腐敗した王侯貴族達に疎まれてしまう原因になってしまう。王宮の状況がダメダメ過ぎて(すぐ侵略さ…

3

僕は王様おまえは下僕 小説

葵居ゆゆ  一夜人見 

攻め君は決してハイスペ君では無いと思う

葵居先生の新刊はdomsubでした

自己肯定が低いというか、よすべすらない年上subと執着溺愛だけど恐ろしい意志で執着強欲っぷりを隠している年下攻domの組み合わせでした。

内容に触れますのでご注意ください。




なかなかに良き執着攻君だと思って読み進めましたが、順調すぎるのでさてどこに地雷が来るかなと思っていたら、地雷は受けちゃんがなかなか自分の気持ちを受け入れず、攻め…

1

「僕は王様おまえは下僕」コミコミ特典SS小冊子「やっぱり彼は俺の王様」 グッズ

うーん

花南と瑛介の交際が上手く行ってることも、瑛介の会社での花南の仕事が順調な故に同棲する日が伸びてしまったことも良く理解出来ました。

本編レビューでも書きましたが2人のセックスシーンが多すぎたので、減らしてこちらのようなお話が入っていたらどんなに面白かったかと思ってしまいました。

それと、読めば読むほど花南の性格が子供っぽく見えてしまって、腹黒でそのように自分を見せているのは分かるのですが…

0

僕は王様おまえは下僕 小説

葵居ゆゆ  一夜人見 

凄く楽しみにしていたのですが…

葵居ゆゆ先生のDom/Subユニバースで、しかも一夜人見先生のイラストということでとても楽しみにしてました。

ところがタイトルとあらすじから勝手に期待してた内容とはかなり違ったのと、延々と続くセックスシーンに途中で気が遠くなりかけて挫折しそうになりました。

花南と瑛介の関係性を読者に伝えるためには確かに必要だったと思います。でも、なんていうかもっとギュッと絞ってあった方が、間延びした印…

4

「僕は王様おまえは下僕」コミコミ特典SS小冊子「やっぱり彼は俺の王様」 グッズ

恋人自慢

本品は『僕は王様おまえは下僕』のコミコミ特典小冊子です。

本編後、花南の撮影現場でのお話です。

花南は顔馴染みのヘアメイクの関心をひくべく
憂い顔で溜息を数回つきます。

鏡の中の自分のしょげた顔を確認しながら
「それが・・・」と恋人喧嘩した事を話し出します。

撮影にあたり恋人に痕が付くから
付けている首輪を外しておけと言われたけれど
メイクで隠してもらう気満々で

0

僕は王様おまえは下僕 小説

葵居ゆゆ  一夜人見 

満たされない現状に隠された本音

今回はユニセックスな魅力のモデル兼俳優と
オーガニックコスメ会社の広報担当者のお話です。 

Sub性と認められない受様が攻様との関りで
自身の存在を認められるようになるまで。

この世には自認によるセクシャリティの他に
ダイナミクスという体内物質の有無によって決まる
性があります。

D、Sのダイナミクス保有のDom、Sub、
両方を持つスイッチ、
保有しない者はニュート…

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