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ひのもとうみ 金ひかる
雀影
芸術家だからこそ。 仁科はいろいろめんどくさい性格で、 だからこそきれいな詩を書いて、 初めての恋に肉欲ごと溺れて、詩の書き方も見失う。 広尾は仁科の詩の才能を愛していて、 でも肉欲に抗えず仁科を抱いてしまったけれど、 自分への恋に没頭して、詩を忘れてしまった仁科に危機感をいだく。 二人とも大学生という、もう子供ではないけど、でも、大人にもなりきれていない。 だからこそ、お…
本編後の二人を見送る島村視点のお話。 島村先生は、仁科と広尾の二人の結びつきを、ちょっとの羨望を込めて。微笑ましい物として見送ったわけだけど、結局の所、この二人が恋人関係になったって事は気付いていたんでしょうかね? このお話だけでは、気付いてなかったともとれるし、 広尾の方が仁科の前にも同性と付き合った経験があるのを、島村に隠していた風もないから、案外この二人がそういう恋愛関係になってい…
ひのもとうみ 小椋ムク
ぴえぴえ3号
ネタバレ
ひのもとさんの前作「遠くにいる人」が面白かったので、今作と、次作の「ソネット」も読みました。 今作は幼なじみもの。子どもの時からずっとそばにいてヒーローみたいに思って慕い、追い続ける受・透と、要領と外面が良くて、妙にプライドが高い身勝手なところのある攻・哲也。 哲也の計算高くてちょっと身勝手な面にイラっとしつつも、逆に「人間ってこういうところあるよな。」みたいな、人間らしさというかリアル感…
ひのもとうみ 松尾マアタ
海沿いの町の工場で働く治樹は、寂しがりでどこか抜けててスキだらけで、行きずりの男ともすぐに寝てしまうような部分もある… ダメ男ばかり引き寄せてしまってロクでもない男とばかり付き合ってきた治樹は、自分に自信がないタイプ。 対して、攻の小田島は治樹が働く工場の副工場長で、同族経営の会社の経営者一族のひとり。 スマートに優しく積極的に治樹に近づいてきた小田島に、治樹はすぐ惹かれ始めるのですが、…
きみこ
初読みの作家さんでした。 かなり気の毒な展開に、ハラハラしながら読みました。 主人公の二人は、自分の欲望や欲求に正直で 2歳の年の差とは思えないほど、 かなり価値観にズレがあるように思えたのですが お互いの努力で歩み寄って行くのでしょうね。 (身体の関係は、さっさと歩み寄ってましたが) 広尾の冷たさも、仁科の痛々しい程の不器用さも 気持ちはわかるけど、読んでいて辛かったです。 …
ふら
三津視点で、「そばにいる人」の後日談ですね。いや~これは良かった! 小田島の嫉妬深さと三津への態度の変わりように笑ってしまう。あれだけアプローチしてた三津に「婚期逃すよ」とか(笑) 治樹との時間を邪魔されたあの電話の事を根に持っている様子。 とりあえず、二人はラブラブしているようで安心です。 あと3人で食事をすることを素直に喜ぶ治樹が可愛い。この天然さんめ! デートを邪魔されて苛つく…
最初から最後までずっとやきもきしっ放し。小田島の傲慢っぷりには呆れてしまいました。だからこそ、治樹の態度が一変してからの小田島が焦燥している様子にはガッツポーズ。ざまあみろという感じでした(笑) 表題作「遠くにいる人」…治樹が可哀想で何度も涙してしまいました。美人な幼馴染の三津が登場した時点で大体先の展開は予想がついていたのですが、想像以上に辛かったです。 三津と小田島の会話を聞いてしまい…
mihi
哀愁ただよう表紙に釣られて買ってしまいました。 いいよねえ。夕日をバックになんて。 松尾マアタ先生のイラストが 本の中身を表わしています。 セツナイ恋の話でした。 デビュー作品だそうで 凄い人が出てきましたよ。 この方 今後チェック入れます。 地味で細いブサイク受けがいい味だしています。 守ってあげたくなりますよね。友人の三津のように。 こんな子にかぎって 最悪な恋愛になっちゃうの…
snowblack
初読みの作家さんだったのだが、私とはリズムが合わないのかなんとも読みにくく 途中で何回か止めようかとも思った。何が読みにくいんだろう? 少々意地になって読了。 詩人を目指す芸大の文芸科3年の仁科は、留学帰りの広尾と共同で研究をすることになる。 最初は強引な広尾に戸惑って反発するが、詩に対して深い知識と愛情を持っている彼に 人付き合いが苦手な仁科は、少しずつ惹かれていく。 なんと…
あむり
ショコラ文庫13作品の後日談がつまった1冊。 勿論13作品の本編をすべてを読んだわけではありませんが、 好きな作品の後日談を読めるというのは、なかなかのウホウホであります。 ただ、あまり愛着の無かった作品については、 「この本編読んだのに、覚えてないや~」ということが生じてしまうのが 何とも切ないところ。 13ある後日談の中で、お気に入りは、 「僕のかわいい狼さん」「コタのお…