ぷれぱーる
◆スロウデイズ(表題作)
前作の『スロースターター』が心情描写も丁寧で、電車の中で少しずつ距離を縮めていく彼らが甘酸っぱくて可愛らしく、綺麗にまとまっていたので、続きであるこちらの作品は前作ほど印象には残らなかったかなというのが本音です。お互い卒業してもう電車で待ち合わせることもないし、とりあえずBLではセックスするのが一般的なゴールだから、一応そこまでの過程を描きましたという感じ。この2人な…
青春の甘酸っぱさが詰まった作品でした。同じ時間同じ車両に乗り合わせる相手が気になっていく展開って、ベタでもあるけれどやはりロマンチックですよね。その時間その車両に乗っているのが当たり前になれば、顔を見ない日はどうしたのだろうとちょっとそわそわする。学校が休みなのか、風邪でも引いたのか、はたまた避けられているのか…。互いにあれこれ思いを巡らす2人に、その気持ち分かるなぁと共感せずにはいられませんで…
楢崎と寺島の穏やかで甘い日々が綴られた作品集。このシリーズのファンだったら、買って損はないと思います。こういう番外編や後日談を集めたものって、時々甘過ぎると感じることもあるのだけど、この2人の場合だと会話が淡々としているから胸焼けすることもなく、静かな空気に滲み出した甘さを堪能することができました。普段そこまで甘々なカップルじゃないからこそ、燃え上がった時の絡み方が尋常じゃなく濃いんですよね。特…
楢崎と寺島の関係性の安定感が抜群過ぎて、もはや何が起こってもほとんど不安を感じないくらいになってきました。何しろ楢崎の寺島を見る時の表情がとんでもなく甘いんです。目元がすっごく柔らかくなりますよね。元ノンケにこんな表情をさせてまう寺島、罪な男だなぁと思います。
バイトで家庭教師を勤める先の女の子がちょっかいをかけてくるのも、時々見かけるシチュエーションですが、やはり楢崎のドライな対応には…