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6/6(合計:59件)
やまがたさとみ
Coo
高2の夏、初めて男を知ったマキは、 興味本位で近づいたハルジという男を「もっと知りたい」と思うようになります。 しかし、ハルジが高校教師のミズグチと繋がっていることに 気づいてしまったマキは、次第に複雑な感情を抱くように―。 3人の感情が複雑に絡み合う、繊細な心理描写が美しい作品でした。 うまく表現できないのがもどかしいですが、切なく突き刺さってくる感じです。 大人びているかと…
むつこ
やまがたさとみさんは、繊細な線で微妙な感情を描く。 マキとハルジと水口の、三角関係の話です。 普通の三角関係ではないです。ライバルじゃないのだ。憎しみがない。相当不自然な関係なのに、マキというパーソナリティーは、不自然さをすべて打ち消してくれる。愛し合ってるはずの水口とハルジは、マキなくしては繋がらない繋がれない。 てゆか今、書きたいことをそのまんま書くとネタバレになりそうで書けないというジレンマ…
教師vs生徒モノって、めっちゃ好きかめっちゃ嫌いかにきっぱり分かれるんだけど、このお話はめっちゃ好きでした。 14歳の背伸び、好奇心、必死さ、無力感、オトナが想像するよりもコドモで、同じくオトナが想像するよりもオトナで。 そういうのが繊細な線で表現されてて、甘酸っぱい気分になった。 橘先生がモラルと欲望の狭間で揺れまくって、結局は相沢の押しに負け、負けつつも大事なラインは守ってるっていう、そうい…
この本を読む前に、『スリークオーター』と『感情回路』は絶対に読んでてもらいたいなァと思う。 バラバラの二つの物語を優しく結びつけてくれるお話です。 とくに『感情回路』でマキの過去を知っておくのとおかないのとでは、この本の読後感がまったく違ったものになるんじゃないかなと思います。 『スリークオーター』の主人公、山下の過去と現在。 相手役の深沢が焼きもちをきっかけに自分の感情を自覚するシーンはシビレ…
14歳、オトナとコドモの境界線にいる相沢が恋焦がれるのは教師の橘。 辛い恋は、急激に彼をオトナに変えていきます。 純粋でひたむきな気持ち、制御できない欲望とか、好きな人の特別になりたいと願う焦燥感、そんな思春期の恋愛を繊細に描いた透明度の高い作品です。 やまがたさんの作品に関しては、「読む」のでも「見る」のでもなく、「感じる」という表現があっているような気がします。
やっぱり漫画って絵は大事だなぁ…と思いました。 やまがたさとみさんの絵、好きです。ベッドに片足ずつ乗っけてキスしてるシーンがあるんですが、その美しさに悶絶した。 水城せとなさんや中村明日美子さんや山田ユギさんの漫画が好きなんですが、絵となると日高ショーコさんや富士山ひょうたさんややまがたさとみさんの絵が圧倒的に好きです。 切ない話でした。 内容だけを考えると、主人公は貞操観念が薄くてふらふらセッ…
基本はユウジョウ、アンドちょいラブ、ちょいエロな関係の 深沢と山下のお話がメインの短編集。 山下は自覚のあるラブ、深沢は無自覚のラブって感じでしょうか。 2人の微妙な距離感が切ないです。 山下の過去の恋バナも2作品ほど収録されていますが ココロはあの人へ、カラダは別の人へと、 満たされない恋愛を繰り返す姿が、寂しくて悲しかった。 目には見えなくても、そこに確かに在るもの。 …
それぞれのお話が、『感情回路』、『スリークオーター』と繋がっていますので こちらの作品を読む前に、前述の2作品を読まれたほうが良いかもしれません。 山下15歳の初恋や、『スリークオーター』の深沢×山下の後日談、 『感情回路』のレニ×マキの後日談などが収録されています。 このシリーズは、ひととおり落ち着くべきところに落ち着いたかな…という印象。 山下もマキも良かったねーと、感慨深い気持…
杏野朝水 やまがたさとみ
はる
聴覚障害者の主人公の戸惑いや、耳が聞こえないことの不自由さや、コミュニケーケーションをとることのわずらわしさが、うまく表現されていました。 コミュニケーションに携帯電話をつかって文字入力しますが、そこはゴシック太字を使ってあって、携帯電話の画面ぽい雰囲気がでていたし、手話での会話は二重括弧、そして自分ではきこえないけど、口の形で覚えた言葉をはっするところは、かな文字をつかって、音が不明瞭であるこ…