夏珂さんのレビュー一覧

小夜時雨の宿 小説

水原とほる  夏珂 

それぞれの想い

タイトルに惹かれて。Kindle版を購入。

恋人に突然別れを告げられた佳史とその元恋人の弟修司のおはなし。
かなり切ないお話です。後半涙が止まりませんでした(T_T)

約6年も付き合っていた恋人に突然別れを告げられ縋ることも出来ず1年経った今でもひきづっている佳史。
ある日その元恋人雄司の弟修司が訪ねてくる。そして修司が亡くなったと教えられ衝撃を受ける。
そんな佳史に修司はなぜ兄…

4

汽車よゆけ、恋の路 ~明治鉄道浪漫抄~ 小説

久我有加  夏珂 

背筋が通った物語

帯に騙されなくて本当に良かった、と
通読した評者は溜息を吐きました。
カバー裏表紙の梗概も大概なものでして…
確かにBL小説の梗概としては間違った
方向性ではないのですが…正直この作品には
他に拾うべき所があるでしょうと。

と、言う所でネタバレをなるべく回避して
評者が舌を巻いた部分を一言で申し上げますと、
『公平』の一言につきます。日和見では
ありません。見識を持った上での…

4

汽車よゆけ、恋の路 ~明治鉄道浪漫抄~ 小説

久我有加  夏珂 

受け様をジブリのヒロインに推薦します!

久我さんの新作、とても面白かったです。時代物で、ファンタジーですよ!受け様が攻め様にお姫様抱っこされて空を飛ぶシーンなんてジブリそのものです。ありましたよね?そんな映画。あと最後の方で暴走して自分を見失って崇り神化しそうになった攻め様を体を張って止める受け様もナウ○カとか千と千尋とかに見えて・・・とにかくそんな感じのジブリ風で萌えました。

受け様はきっぱり男前で、でも情は厚いという私の好きな…

4

汽車よゆけ、恋の路 ~明治鉄道浪漫抄~ 小説

久我有加  夏珂 

硬軟織り混ぜた歴史ファンタジー

芸人も関西弁も出てこない久我さん作品は初めて読みました!
(舞台は近畿ですが、メイン二人は標準語)
ジャンル的にはファンタジーなのでしょうが、リアルかつノスタルジックな明治時代の描写もお見事。
男前だけど濡れ場では色っぽい受の魅力も健在で、さすがの面白さでした。


時は明治。
鉄道局で働く俊次(受)は、鉄道を通す計画に反対する山奥の村を訪れる。
村の反対派は、山の神・鷹男(パッと…

5

汽車よゆけ、恋の路 ~明治鉄道浪漫抄~ 小説

久我有加  夏珂 

久我先生のファンタジーもの!!

極楽村を守る不可思議な存在、鷹男。
柔軟な思考とタフな精神力を持つ俊次。

読み進めて行けばいくほど、俊次ってなんて男まえ!!武術の心得どころか達人の域にある俊次に殴られ蹴られしながらも「…さすが俺の嫁…」と、こりずにやってる鷹男、やけに人間くさい(神?)様です。そんな二人の場の空気が間抜けてしまうやりとりには笑ってしまいました♪
今見ても蒸気機関車の走る姿、そして轟音には圧倒されます。当…

4

汽車よゆけ、恋の路 ~明治鉄道浪漫抄~ 小説

久我有加  夏珂 

安定したクオリティの、ファンタジーもの

明治を舞台に、久我さんにしては珍しいファンタジーもの。

どんどん世の中が変化して行く、明治の時代。
士族の祖父を持つ俊次は、幼い頃に出会った鉄道に魅せられ
長じて鉄道局に勤務するようになる。

長い間、天災や疫病と無縁だった山奥の村に鉄道を通す計画が持ち上がるが
抵抗もあってなかなか進まないところに、派遣された俊次。

鉄道敷設を巡って賛成派反対派二つに割れて揺れる村を舞台に

4

汽車よゆけ、恋の路 ~明治鉄道浪漫抄~ 小説

久我有加  夏珂 

ファンタジーだけど懐かしさも感じる

舞台が明治だからなのかノスタルジックな雰囲気が漂う作品でしたね。
タイトルを見たときにこれは好きな作風かもと思っていたので当たりでした。
明治を舞台にした時代が急激に変わる感じが個人的に好きなのです。
尚且つ、そこにファンタジーがプラスされれば好みに決まってます。
たまにそれでも失敗なんてことがあるのですが今回は概ね満足。

内容は祖父が武士で父親が大きな商家に婿入りし本人は鉄道局に入…

6

かわいすぎてこまる 小説

黒崎あつし  夏珂 

正に健気受け

かわいらしいカバーイラストとタイトルに惹かれて買いました。

さて他の方のレビューにもありますが、
これは二人のラブストーリーというよりは
攻めさんのトラウマ+ED克服ストーリーだったのかな、と
読み終えてそういうふうに考えました。

そういう意味では、受けくんは色々気の毒だったかなあと
思わざるを得ないというか
現実の世界では、パートナーの苦しみは一緒に苦しむものだけど
バー…

0

愛で満たして鎖をつけて 小説

きたざわ尋子  夏珂 

あ~、この攻もダメだ・・・

『はじまりの熱を憶えてる』のスピンオフです。

きたざわさんは作家買いしているんですが、シリーズ前作はキャラクターが気分悪くなるほど大キライだったので、こちらも買おうかどうしようかかなり迷いました。

ファンタジーや特殊設定は好みなんですけどね~。そもそも、前作は特殊設定にした意味さえ感じられなかったし。

穂邑(受)が、前作では泉流(前作の受)に対して攻ポジションだった(と受け取った…

3

愛で満たして鎖をつけて 小説

きたざわ尋子  夏珂 

野獣な攻めがいい!

これは続編で前作とは違うCPでの話なので、前作読んでなくても普通に楽しめる作品☆
特殊能力で病気やケガを治す美人ヒーラーと、病理医でヒーラーを嫌悪してる無愛想な男。
なにがよかったかというと攻めの野獣さがたまらなかった♥
絡みでのあのドS加減がすっごくツボでした!
そして嫉妬するところとかもう悶えましたね//////
そして美人ヒーラーの受けの喘ぎが激しくてびっくりしましたww
でもそ…

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