梨とりこさんのレビュー一覧

渇仰 新装版 小説

宮緒葵  梨とりこ 

宮緒作品ならではのワンコ攻め。

作家買い。
2012年に刊行された『渇仰』の新装版で旧版は既読。「新装版」は旧版と何が違うんかなー、と思いつつ手に取りました。

まず、前半は『渇仰』が、そして後半には2014年に刊行された『渇命』が収録されており、かつ、終盤に書き下ろしの「フェイク・ファーザー」が収録されています。旧版2冊に関して、大幅な修正、改稿はありませんが、ちょびっとだけ加筆・修正はありました。旧版のレビューにも内容…

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ぱんつを穿きたい3日間 小説

宮緒葵  梨とりこ  青山十三  黒岩チハヤ  雪路凹子 

あーちゃんのぱんつへの執着

ぱんつぱんつぱんつ。あーちゃんのぱんつはいいぱんつ。頭に残りそう。どんなメロディなのかな?

攻め達幸には何を言っても通じませんね。
最初だけ言うことをきくけど、だんだん達幸のやりたい放題になるパターンですね。

ぱんつをはいて休暇の3日間を過ごしたい、セックスしない!って明良が言ったのに…。
それはぱんつをはいたまま交尾できるってこと!と解釈されて。

エッチシーンが長くて長くて…

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渇命 小説

宮緒葵  梨とりこ 

犬の前に人間なんだけどなあ

何度目かの読み直しです。
前までは犬攻めにゾクゾクしたはずなんだけどなあ。

もう言葉や常識や理屈が通じない達幸にお腹いっぱいで。全ての男はあーちゃんに飼い主になって欲しがる雄犬だと警戒しまくり、せっせと種付して。

監禁も悪いとは思ってなくて、達幸にとっては楽園で次はいかに完璧な監禁をするか、それしか達幸には頭になくて。

受けの人権を無視する攻めは苦手だなあ。

今作では明良…

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渇仰 小説

宮緒葵  梨とりこ 

二人の長年の思い込みをなんとかできたらいいのに。

何回目かの読み返しです。

宮緒さんの犬攻めですね。
ワンコ攻めは好きなのですが、宮緒さんの狂犬執着犬攻めは今までゾクゾクしながら好んで読んでたんですが…。

受け攻め対等じゃないというか、攻めが受けの犬になりたいと本気で考えているのがなあ。

達幸が幼少時の体験や受けの飼い犬タツが可愛がられてたのを、羨ましく思ってあーちゃんの犬になりたいと。

あーちゃんはあーちゃんで初恋を拗…

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灰の月 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

愚かさに泣く

「自分の頭の中まで他人の価値観に支配されるなんて、生き地獄そのものでしょう」と木原さんの『ラブセメタリー』にありました。その言葉の牙を久々に向けられ、自分の予想を超えるどころか滅茶苦茶にされ、嫌悪と衝撃に暫く頭痛で放心状態でした…ネタバレなしで読めてよかった。
惣一が嘉藤を求める余り行動に移す愚かさ馬鹿さを、誰も辿り着けない境地まで読ませる力が凄い。こんな想像力を世に出せるって恐ろしいし、刊行と…

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灰の月 上 小説

木原音瀬  梨とりこ 

試し読みの段階で何度も挫折していたものの、ようやく上巻を読みました。
「オパールグリーンの明るい壁に、黒い絨毯は趣味が悪い。足元が暗すぎて、穴の中に落ちていきそうな気分になる。」
初めの一文だけでも痺れます。
これから読もうとこのレビューを読んでいる方がもしいたら、是非ネタバレを読まずに読んで欲しいです。(神率と読者許容範囲は全くの別物で、地雷多い人は細心の注意を)

個人的にヤクザもの…

1

あなたが教えてくれた色 小説

安西リカ  梨とりこ 

健全なキャラが一人も登場しない物語

萌2が既に訂正できない、残念。「しゅみじゃない」で評価。

安西作品の中で、多分もっとも読後感良くない作品ではないかと思う。

自分がどんなに不幸であっても、
他人を巻き込んで不幸をバラまくような遊びで、無垢な医大生を巻き込んではいけない。
自分勝手な病人だと思った。
愛人を連れて、さっさと海外へ行ってしまえ、と呪いたくなる。

ただ外見が美しいだけの心が幼い相手に愛を注ぐ医大生…

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ファンタスマゴリアの夜 小説

砂原糖子  梨とりこ 

読み応えずっしり

読み終わった余韻が心地良くて、また読みたくなるような作品でした。
すごく好きです。時系列を外したエピソードの並べ方で煽ってくるような演出で、最初にちょっと不安な気分でスタートして、大丈夫かな…?どうなるのかな…?と恐る恐る読み進めて、徐々に明らかになる事実にすっかり魅了されて一気読みしてしまいました。

街金業の束井とバーを営む永見の幼馴染み再会愛です。迷走しまくる束井の想いと、子供の頃の気…

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微睡む夜明けの秘めごと 小説

華藤えれな  梨とりこ 

護衛官シリーズ② ロシア編

ハワイの警備会社からの派遣員の物語、二編をAmazonkindleで読了。
1 「幾千もの夜の秘めごと」 アラブ
2 「微睡む夜明けの秘めごと」ロシア

二作とも、挿絵なし。
過去に事件に巻き込まれて離別している訳アリ、だけど腕は一流の警護官。
二作とも、過去に生き別れた雇用主であり恋人と復縁する筋書きで、
主人公は、恋人から深く愛されていたことに気づいていない、すれ違い愛。

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幾千もの夜の秘めごと 小説

華藤えれな  梨とりこ 

護衛官シリーズ① アラブ編

ハワイの警備会社からの派遣員の物語、二編をAmazonkindleで読了。
「幾千もの夜の秘めごと」 アラブ
「微睡む夜明けの秘めごと」ロシア

二作とも、挿絵なし。
過去に事件に巻き込まれて離別している訳アリ、だけど腕は一流の警護官。
二作とも、過去に生き別れた雇用主であり恋人と復縁する筋書き。
展開と構成はほぼ同じ、舞台が異なるだけ。

二転三転する裏切りがあって、誰が味方か…

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