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和泉桂 梨とりこ
茶鬼
ネタバレ
日本の明治時代を彷彿させる、限りなく実世界に近い架空の皇国とそこにある、バロックと呼ばれる裏社会。 表と裏の世界に住む同士を巡り合わせることで、スッパリと身分差というものを表現していましたね。 架空にすることで、あまり悲壮とか悲惨とかいう感覚が薄くなる効果があると思います。 バロックでスリとして生きようとする少年・三春が、カモとして最初の仕事をした相手が子爵家の良成。 その後も出会い、…
サガン。
スリにあった青年・良成×スリ・三春 和泉さんの再始動シリーズは大正くらいの日本にどこか似た架空の国・皇國の「バロック」と呼ばれる特殊地域に住む人たちをメインにしたもの。 本を開いた時に1段書きだったのでちょっと驚きました(普段、2段書きが多いので) でも、その分、サクサクと読めたかな。 バロック育ちの三春。 バロックの住人は大概が裏社会というか犯罪に手を染めていて。 三春の生き…
華藤えれな 梨とりこ
けもけもぱぷ
アラブは好きだし、華藤さんも好きなほうだけど、これは設定盛りすぎで、詰め込みすぎ。 アラブだから、華藤さんだから、というか、ただの上っ面でかすめて、おもしろくなるはるかてまえで話が流れていくかんじでつまらなかった。 タイトルはかっこいいし、イラストもすてきだったのに、内容がこれではがっかり。残念にもほどがある。 初アラブとかいって浮かれてないで、きちんと話をまとめて欲しい。 これで…
綺月陣 梨とりこ
久江羽
麻薬取締官が主人公のお話です。 もうそれだけでも私の好みのストライクゾーンなのですが、さらに綺月作品に期待したい“痛い”部分もてんこもりで大満足。 なので、「そこまで頭がいいのに、なぜ転落の道を選んでしまうのか?」 「頼れる家族はいないのか?」 「そこまでやったら死んじゃうんじゃないか?」 などの疑問はありつつも、サスペンスとしても面白かったので、おまけで神評価。 クスリが原因で死…
義月粧子 梨とりこ
クレタコ
ぐわーーー!!!しょっぱなからテンション高いですが攻サイドにムカつきましたー!! 久住[攻]だけじゃなくその友人達が揃いも揃ってもうムカつくったらない! お前ら全員、青砥[受]の前で土下座して謝りやがれーー!! ハアハア、ちょっと落ち着け! はい、落ち着きましたですよ。とまあこの位の憤慨モノです。 それに対して青砥[受]サイドは全員いい人達です。 やっぱムカつく奴にはムカつく友達、…
軽いおバカコメディも書くと思えば、やはり綺月さん作品は、こうしたずっしりと重くて痛くて、これでもかっていうくらいケチョンケチョンにされる受けっていうのがいいです!! しかも、へこたれない。 この本は発売日が延期になって、すごく待ったものだったので、後書きを読むにつけても、作者さんの気持ちの入れ込み様が伝わってきて、ガッツリ読み応えあり、一気にいってしまいました。 主人公の薫が就職面接の折…
火崎勇 梨とりこ
雀影
この話、ざっくりまとめちゃうと、融通の効かない堅物検事が、いい加減な刑事とある事件を追ううちに恋に落ちる話。 ですが、これだけだと、なんでこの二人がくっつけるの??? 検事の千条はあくまでもまじめ一方だし、 加倉井も千条にちょっかいかけているようでも言葉ばっかりみたいだし、 なによりも、加倉井自身が千条に好かれたことにビックリするくらい、 どうしてこの二人がくっつけたのか、へっ??? …
てんてん
今回は口が悪く不真面目な態度が目立つ捜査一課の刑事と 美人なのに堅物と評判の検察庁の新人検事のお話です。 受様が攻様の担当する事件に二人で関わった事で 最悪だった出会いから攻様を見直すまで。 受様は子供時代にニュースで 検察官と言う存在を知って以来、 親に反対されながらも努力を重ねて 憧れの検察庁の検事となります。 受様が攻様で出会ったのは 先輩検事について事件資料…
秀香穂里 梨とりこ
今回は業界で話題の新興設計会社のデザイナーと 業界準大手建設会社の出世頭のデザイナーのお話です。 所属会社も考え方も全く正反対な攻様に 受様が落ちるまで。 受様は多くの建築デザイナーを抱えた 大型施設から都市開発に強い 大手建設会社で働く建築デザイナーです。 受様は入社当時から 激しい社内レースを勝ちぬき 異例のスピード出世を果たして昨年、 建設部のチーフデザイナ…
実は途中までは中立もしくは萌の下かなと思いながら読んでいました。 なぜなら主人公の一人・緒方があまりにも鼻持ちならない嫌な奴に見えたからです。 自分の才能に自信を持ち、ポリシーに芯が通っているのはいいことですが、柔軟性があまりに不足しているなぁと思ったからです。 しかし、その割には堂島の誘いにしぶしぶながらも乗るし・・・ あれ、ちょっと改心しようと思ったのかな?と思えば、派手なしっぺ返しを…