梨とりこさんのレビュー一覧

濡れ男 小説

中原一也  梨とりこ 

気持ちはちゃんと伝えよう

これはちょっと評価が難しい作品でした。
主人公たちの人物像や心情がどうもわかり難かったです。

友達だったところから関係が発展しているにもかかわらずお互いを信じてない感じとか、ちゃんと話せばそんなにこじれてないだろうとか、なんか微妙に不自然な感じがしてしまいました。

攻のSな部分も中途半端で、そもそも受もMっぽさがあるわけでもないし、人物像も前半と後半で変わり過ぎな気がしてどうもつかみ…

1

月に笑う 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

好きなった人のすべてを受け入れる覚悟

ヤクザ物大好きなんですが、こうリアルなと言うか底辺な感じのは初めてでした。そしてバッドエンドが怖いワタシは恐々読み進めました。
後半は、どうなるの?この先と言う不安ととふたりの気持ちが切なくて泣きました。

路彦が中学生の頃からの長い長いふたりの物語は新たなスタートを切ったところで終了。けっこう壮絶な物語でした。
この先路彦の健気な気持ちに信二がずっとずっと応えてあげてほしいと思いました。…

5

ファンタスマゴリアの夜 小説

砂原糖子  梨とりこ 

長い長いすれ違い

約20年あまりの人生の歩みが丁寧に表現されていて良質の映画を見ているようなそんな感じでした。

人気子役だった艶。その人気を妬まれ若干9歳の同じ子役の男子に罠にかけられ子役を辞めざるを得なくなる。
月日は経ち艶は父の後を継いで金融業を営んでいた。ある時間違って出席で出されてしまった同窓会へしぶしぶ出席し、小学校からの同級生で唯一会いたい相手、永見に約10年ぶりに再会する。
再会してからふた…

5

渇仰 小説

宮緒葵  梨とりこ 

共存愛?執着愛が恐怖でしかなかった。

執着系はスゴく好きだけど、評価が二分されているこちらの作品を神とも萌えともつけられなかったです。
これって、愛なのかな・・、共存してるって感じでさらっと読むことが出来なかったです。愛に餓えてて、唯一無二の存在で。確執のあったお父さんと受け様の誤解がとけたとこは良かったけど、攻めとこに戻ってからのとこが理解に苦しみました。尊厳ある人として受け様を見ているのだろうか?
後味の悪さばかりが残る作品で…

3

渇仰 番外編書下ろし特典ペーパー グッズ

駄犬ぶりがおかしいです

『渇仰』番外編です。達幸が、やっと長年の努力が実って、明良の恋人兼犬という輝かしいポジションを手に入れた、その後のお話です。本編に輪をかけての、達幸の番犬ぶりが萌えます。

明良に危険が迫っていると予感する達幸。今まで、その手の予感は外したことがないと思い出す内容が、ホントおバカです(笑)獣のようなクラスメイトに迫られているのは、柔軟体操のことだし。密室で若い男の教師と二人きりになっているのは…

1

渇仰 小説

宮緒葵  梨とりこ 

彼氏<犬がいい

皆さんのレビューに「犬!犬!犬!」と書かれまくっていたので、どんだけなんだろうと読んでみました。確かに想像よりも突き抜けた犬でした(笑)

読み始めた最初の頃は、なぜここまで徹底した犬なのか分からず、明良も嫌がってばかりで、そんなに面白いと思いませんでした。でも、明良が達幸に同じ苦しみを与えてやろうと思ったところくらいから面白くなってきて、そこからはスラスラ読めました。

子供の時は、明良…

4

渇仰 小説

宮緒葵  梨とりこ 

ひたすらに犬!

受けに対しての攻めの執着が病的でしたね…笑
ただ、そこが私的には萌×2なんですが!

最初、読むまでは攻めがここまで犬だとは思わなかったんですが…
ただ主人公になついてる姿はほんと人懐っこい大型犬みたいでかわいかったー
(いや、ただのストーカーか?笑)

それが、受けが他の人の視界に入るのも許さず、傷つけられようものなら殺す勢いで報復…

いい意味で鳥肌たっちゃいます!

そ…

2

渇命 小説

宮緒葵  梨とりこ 

実はシンプルな話

ヤンデレっていうんですかねぇ……これ。
うーん、病んでるっていうより
清々しいほどのシンプルな行動原理。

ホラーとして読むべきなのか?
それともいっそ笑うべきなのか?って感じですね。
喰らっちゃいますか、はぁ!


宮緒さんのとんでも変態ぶりはわかっていたつもりですが
達幸のあまりに駄犬ぶりに、呆れながら読んでいました。
あーちゃんのいい犬になりたいなら、ちゃんと言うことき…

5

恋―La saison d’amour 小説

  梨とりこ 

読みやすーい

春夏秋冬、4部構成です。
一つのお話がしっかり区切られているので、とにかく読みやすい。
私自身、小説はじっくりじっくり読んでしまって、結局ぶった切っちゃうことも多いのでとても、読みやすく好きな作品です。

またまた、挿絵もいいんですよね!これが!透明感のある素敵な挿絵です。
この本も完全に表紙買いでした。

受けの切ない思いが痛いほど伝わってきましたよ...切ない、、、けど、ハッ…

4

斜光線~人肌の秘めごと~ 小説

沙野風結子  梨とりこ 

痛いのが心地よい

初読後は1年ごとに読み返しているのですが、いつ読んでも好きだと思う作品です。読み始めるとすぐ作品世界に引きこまれるのですよね。

攻の塔野相手に、心はどこまでも対等であろうとする受の和叉が非常に好ましいです。生真面目で冷静で頑張り屋さんの和叉は細くて美しくて、しなやかに強い絹糸のようだと思います。野性的で俺様な塔野は炎のように熱く激しいようでいて、触れると凍えるように冷たい感じがする人だと思い…

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