梨とりこさんのレビュー一覧

闇を呼ぶ声 -周と西門- 小説

凪良ゆう  梨とりこ 

明るい、賑やかな場所で読んでください

私、夜寝る前に真っ暗な部屋で(電子書籍なので)1人で読んでいたのですが、背筋がゾゾゾ…としたり気配が気になったり(めちゃくちゃ気のせい)するので、明るい場所で読むことをお勧めします笑

ホラーが苦手でなんとなく避けてた作品。でも気になって、続編と一緒に購入しました。怪奇ミステリーだけではない、成長や物語が楽しめる作品です。そして、ほんのりと恋愛も。

周と西門。2人とも、除霊にまつわる一族…

2

背徳の情花 小説

華藤えれな  梨とりこ 

安珍と清姫

梨とりこ先生の挿絵目当てで購入(ho〇toさん)。挿絵はカラーの表紙1とモノクロ3でした。2009年の作品当時のものではないかと推測しています(今の梨とりこ先生のとりこ絵より鋭い感じの顔なので)。兄弟もの王道!と思ったので萌にしました。ho〇toさんでは挿絵コミで本文90Pほど。

丸の内のオフィス街でパラリーガルをしている朝人。ある日出勤すると、奈良の吉野の山奥、天隠村に住む叔父から電話があ…

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背徳の情花 小説

華藤えれな  梨とりこ 

茨の道でも、止まれないのが愛なんだろうなぁ・・・

「小説b-Boy2009年12月号」掲載作品を電子化したものになります。
10年近く前の作品になりますが、古さと言うのは全然感じませんでした。

で、こちら「弟と兄、禁忌の妄執愛」と、兄弟もの好きとしては何とも惹かれて仕方ない内容紹介なんですけど。
強い背徳感に、背筋が寒くなるほどの執着、そして、それでもなお抑えきれない、もう情念とも言うべき思い。
内容としてはかなりシリアスなのですが、…

4

月に笑う 上 小説

木原音瀬  梨とりこ 

読み応えも読後感も◎ リバ苦手な方にもおすすめ 上下通してのレビュー

汚いところや痛みも含めて人間というものがリアルに描かれているからこその、木原先生の作品らしい読み応えと充実感を味わえつつ、最後は幸せな結末で、緊迫シーンや痛いシーンの辛さや疲労感を引きずらずに比較的爽やかな気持ちで読み終えられました。苦さと甘さのバランスがちょうど良かったです。

そして、個人的に新鮮だったのがリバ要素です。私はリバ要素を含むものはあまり得意な方ではなくて、なんとなく自分の中で…

1

アカノイト 小説

朝丘戻  梨とりこ 

吸血種の生きづらさ

以前、朝丘戻さんの作品を読み、すごく気に入ったので他の作品も読もうと、今回購入しました。
結論。やっぱり好きです。
ハッピーエンドなのか、そうでないのかも、あえて調べずに読み始めたので、かなりソワソワしました。
この世界には吸血種も紛れていて、有理は人間と吸血種のハーフ。二十歳になったら、血を飲まなければ生きていけない身体なのに、血を飲むことを拒み続けた為、身体が衰弱し目が見えなくなってしま…

3

甘い絶望の夜を捧げて 小説

義月粧子  梨とりこ 

凛々しく一途な受け。

個人的に受けが自分の好きなタイプであれば、攻めがどんなタイプでも楽しく読み進められるのですが・・・。
この作品の攻めの言動には心底苛々して「もういい大人なのに我が儘で身勝手過ぎる!」と何度思ったことか。
なので、隆俊(攻め)の恋人である淳弥が隆俊をバッサリ振ったシーンは気分爽快。
淳弥は当て馬のポジションだったけれど、かなりいい仕事をしてくれて(私の)溜飲が下がりました。
ここまで書くと「…

3

満願成就 ―周と西門― 小説

凪良ゆう  梨とりこ 

一流アスリートを観ているみたい

「凪良さんは凄く体力がある作家さんだ」と思ったんですね、読後。
なんて言うのかな、42.195kmを軽く走れる感じ?いやいや、そんなもんじゃなく、トライアスロンに出たその晩に、会場周辺で野営しちゃう感じ。
『薔薇色じゃない』とか『美しい彼』を読んだ時にちょっとだけ感じていたんですけれども『続かせる』んですよ、不完全燃焼の状態を。
「ダーッと解決したくならないのかな?」と思ったりしますが、そう…

6

満願成就 ―周と西門― 小説

凪良ゆう  梨とりこ 

満願成就ってそっちの…

 前作は、続き物だとこちらのレビューで拝見していたので、「完」が出てから読もう、と思っていました。
今回、「満願成就」の題名を見て、ハピエンきたのね、と勝手に想像してレビューを見ることなく読んで倒れました。
「満願成就」ってそっちの…。
ぐわーっ!
しかも今回、先生の後書きがなかった。
けっこう先生方の後書き、楽しみに見てるので、今回あれ?ホントにないの?もしかして乱丁?と真剣に思ったの…

6

傷つかないからキスをして 小説

火崎勇  梨とりこ 

湯けむり温泉殺人事件

信じてないからキスをして、の続編。
こちらは恋人になってから、なので、できれば前作を読んでからの方が楽しめると思います。

加倉井が腕をけがし、療養することになったため、千条を誘って温泉街へ。二人でしっぽり、のはずが、なんと殺人現場の第一発見者となってしまう。
「縄張りを荒らすわけにはいかない」と、刑事であることを隠して捜査には協力しようとしない加倉井。一方、正義の人千条は、捜査に関わって…

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信じてないからキスをして 小説

火崎勇  梨とりこ 

検事と刑事

刑事×検事でサスペンス風ときて火崎さんなら買わねば、と買って積ん読してた本。
ようやく読みました。
サスペンス部分のネタバレはなしでレビューします。

サスペンスの方もなかなかで面白かったです。堅物童貞恋愛知らずの検事が、いい加減に見えるが芯は優しいやさぐれオヤジ刑事にほだされるという構図。

検事の千条があまりにも現実離れした堅物で、まーこんな人いないわな、痴情のもつれ事件のときは推…

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