いさき李果さんのレビュー一覧

恋愛の仮面 小説

火崎勇  いさき李果 

彼ならばとは思っていても・・・

今回はヤクザの三代目組長のコンサルタント会社社長と
攻様が同業と勘違いした故に知り合う少女漫画家のお話です。

二人の出会いから攻様の仕事に絡んだ騒動の果てに
恋人になるまで。

攻様はヤクザの三代目組長です。

今時はヤクザの看板を掲げたままでは
身動きが取れない為に
攻様は表の仕事としてコンサルタント会社を起業し、

組を継いでからは
組の若い衆にも麻薬や銃の密売等…

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恋愛の仮面 小説

火崎勇  いさき李果 

純愛は人をこうも人を変えるのか。

あらすじを読んで気になって読んでみたのですが、思ってたのとはちょっと違ってました。

表向き、コンサルタント会社社長×マンガ家先生。
実は…というようなお話なんですが。

攻の社長が裏ではいわゆる組長で。
そのことがわかった時点で受との関係がごたついていくんですが。
その理由を頑なに離さない受。
攻は受が受け入れられない理由を1つずつ潰していくんですが、まぁ読者側としては途中までく…

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恋愛の仮面 小説

火崎勇  いさき李果 

健気で真面目なヤクザと男前受けが異色

攻め視点で話が進む作品は他にもあるのですが、何だかこれはちょっと違うな、何だか新鮮だなというのが第一印象。

主人公はヤクザの組長で経営コンサルティング会社を経営している社長・松永。
昔ながらの任侠は古臭いと、表の会社の顔の方が大きい、まっとうなヤクザのようなんですよ。
その彼が懇意にしている組のパーティーに出て、同じヤクザと勘違いしてホテルの部屋に泊めたのがマンガ家の砂田。
顔も姿もも…

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逃亡者 小説

水原とほる  いさき李果 

逃げないで立ち向かえ

様々な事情が重なり、開き直り諦めきっているゲイのスポーツトレーナー・朋彦。
恋人ができても深みにはまる前に逃げることを繰り返している彼の前に、酒造メーカーの御曹司・真之が現れます。
好みのタイプで流されて、深い関係になるのに時間はかからなかったのに、相手が本気だと迫ってきたらまた逃げ出そうとするのです。

ただ、今度の真之はただ逃げさせてはくれません。
彼のおかげで、心の枷になっていた両…

2

逃亡者 小説

水原とほる  いさき李果 

トラウマというのは、なるのではなくて、自分でトラウマにしてしまうのですね

”痛い”が代名詞になっているような水原作品の最近作はここ2作品続けてとても健康的です。
前回は中国拳法ものでびっくりしましたが、今回はスポーツトレーナーが主人公です。
とはいっても、トラウマを抱えているという部分でグルグルするという展開は当然の如く前提でありますが。

題名の『逃亡者』というのも、自分から逃げている主人公のことなんですね。
アメリカでプロスポーツ選手相手のパーソナルトレー…

4

夢の終わり 小説

火崎勇  いさき李果 

記憶喪失のシンデレラ

あとがきにもありましたが、シンデレラストーリーです。

何も持たず、自分のことすら思い出せない記憶喪失の男・朝里が、木津川という男の屋敷に軟禁されるところからお話は始まります。
木津川に復讐とばかりに強姦された朝里は、木津川の弟を暴行した犯人で、彼に恨まれているようだということだけは知るのですが、それ以外はあやふやなまま屋敷での生活が始まります。
それまで自分という存在自体があやふやで、生…

5

夢の終わり 小説

火崎勇  いさき李果 

過去から続く未来

今回は財閥系のグループ企業を束ねる実業家と記憶喪失の青年のお話です。

二人の出会いから謎解きを経て、正式に引き取られるまで。

お話は受様が記憶を失ってから始まります。
階段から落ちて目覚めて以来記憶が無い受様。

ある人物の取成しで長期入院の可能な今の病院に移りますが
そこは治る見込みの無い人が入るホスピスでした。
しかも入院費を負担する条件が、
その人物について詮索しない…

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