葛西リカコさんのレビュー一覧

地獄の果てまで追いかける 小説

宮緒葵  葛西リカコ 

愛が狂気に変わる

執着ヤンデレと言えばこの作家さんなんて思ってしまう程今回もガッチリ狂気です。
まるで恋人に会いたい一心で町に火を放った八百屋お七や源氏物語の六条御息所を
彷彿とさせるし、「地獄の果てまで追いかける」なんてセリフは道成寺の安珍・清姫伝説出てくる清姫をも凌ぐ勢いが、今回の情念コテコテの作品には感じられる。

内容は物心ついた時から髪の長い女に追いかけられいつも首を絞められ殺されると言う夢を

4

神のきまぐれ 小説

剛しいら  葛西リカコ 

まるでサスペンス映画みたいです

読み物としてはかなり面白い、作者もあとがきで書いているけれど、あの精神科医の
レクター博士に勝るとも劣らないまでの完ぺきな殺人を行う外科医の鈴村。
そしてその悪魔に魅入られ、自らも魅入った刑事の宇佐美。
この新感覚の微BL、果たして読者の心を掴めるか、自分の感想よりも他の人の評価も
気になってくる今回のストーリー。

推理的な要素は外科医の鈴村の人間性について、宇佐美が思考することでし…

7

地獄の果てまで追いかける 小説

宮緒葵  葛西リカコ 

まさに地獄の果てまで追いかける

今回も超ヤンデレが登場しました!!
女性に追いかけられる悪夢から女性恐怖症になってしまった、容貌の整ったイケメン会社員・裕一と、
女性になって一人の男を追いかける悪夢を見るゲイバーのマスターでこれまたイケメンの男・呉葉(店では牡丹)
この二人の出会いから何気に色々と予想は出来てしまうのですが、それを魅せる執着の心情やシーンが実にハラハラものでとてものめり込むように読めてしまいます。
またま…

7

神のきまぐれ 小説

剛しいら  葛西リカコ 

新規の試みゆえに、是非続編を!

えっ!?AZノベルズなのにエッチがない!恋愛もない?
よく見たらAZホワイト・・・新しく創刊されたレーベルで”新感覚☆微BL”とあるから匂い系に近いものなのね、と思いつつも割とガッツリとBL展開しそうな要素は沢山含まれているお話でした。
そして何より最初のページに登場人物紹介がある。
そして、この本の終わりは~ええーっ!?これで終わりですか?な驚きが。
作者さま後書きのラストが実に心細い(…

8

盗っ人と恋の花道 小説

剛しいら  葛西リカコ 

時代物には

時代物の良さがある。
時代物、実はけっこう好きなの。

盗賊の一味の親方に、色子として金持ちの所へ潜入させるため、ある意味大事に育てられてきた環。
その第一段階として、陰間茶屋に売られるその直前に、親方は狙いを、金持ち寺院の坊主から、茶屋で豪遊していた材木商へと変えることにします。
そして、環を材木商の深川の元へ連れて行くと、思いの外あっさりと深川は環を引き取って…。

剛しいら作品…

5

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

キタコレw

ドンピシャでした(*´д`*)
個人的には神評価にプラスαしてもいいと思うの。
だって可愛いんだもの!!!!!!!!!
世界の中心で萌えを叫びたいw

スピンオフのようですが、元々は未読。
こっからで十分なのですが、元々が読みたくて注文も致しました。

さて、お話。
いろいろ陰鬱抱えている受が、アットホームなパン屋さんに拾われて
幸せを掴んでいくというお話なのであります。
誰…

6

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

幸せを願う

夜明けには~のスピンオフ、子供の頃虐待を受け愛し方を知らず恋人にも暴力を振るっていた加瀬の話です。
恋人の幸せを願って身をひいた加瀬は、ハローワークに通う途中のパン屋の従業員、阿木にスカウトされバイトをすることになります。
アンプチニで働く阿木、知世、知世の息子の里央。
そこに時々顔を出す武藤。
それぞれが持つ複雑な過去がせつない。
手を伸ばしても触り方をしらず相手に傷を負わせてしまう野…

4

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

雁字搦めの心をそっとひも解いてくれる

前作の「夜明けには優しいキスを」読んでから手にするつもりだったんですがどうも在庫がどこにもないみたいで我慢できず手に取りました。前作読んでなくてほとんど問題ないです。おおまかな加瀬の過去の事情も説明があるので。

自身がDVによって大切な人を傷つけた過去を持つ加瀬(受)。そのせいで大切な人を失い自分自身もトラウマを持つことになる。想い人を失うと同時にリストラされたため就活中なわけですが前向きな…

7

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

欲しかったもの。

何度も読み返したくなる本。
スピンオフだそうですが、受けがひどい男だったという前作を読んでないので、加瀬がひたすらかわいそうでいじらしくて頭なでたくなった。
我慢とも諦めとも言えるような孤独を抱えてて、でもそれを同情してって振りかざしたりしないし、ときどき方向を間違うその健気さが・・・っ。

暗めの作品なのかもしれないですが、加瀬が前向きになろうとしているし(一般的なポジティブとはちょっと…

4

ダブル・バインド外伝 アウトフェイス 小説

英田サキ  葛西リカコ 

もう少し葉鳥に父としての自覚が欲しい

ダブル・バインドのスピンオフ。
新藤と葉鳥の話です。
ダブル・バインドは恋愛の甘さより、事件その物の面白さが際だっていましたが、今回は、新藤と葉鳥のラブ中心?というくらい、新藤が甘かったですね。
新藤を挟んで葉鳥と瀬名、勝手に葉鳥がじたばたするあたりがツボでした。
このふたりは、これからも葉鳥ひとりが勝手に発火する関係でしょうか・・・。
ただ、組織に属しているということで仕方がなかったの…

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