葛西リカコさんのレビュー一覧

盗っ人と恋の花道 小説

剛しいら  葛西リカコ 

時代物には

時代物の良さがある。
時代物、実はけっこう好きなの。

盗賊の一味の親方に、色子として金持ちの所へ潜入させるため、ある意味大事に育てられてきた環。
その第一段階として、陰間茶屋に売られるその直前に、親方は狙いを、金持ち寺院の坊主から、茶屋で豪遊していた材木商へと変えることにします。
そして、環を材木商の深川の元へ連れて行くと、思いの外あっさりと深川は環を引き取って…。

剛しいら作品…

5

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

キタコレw

ドンピシャでした(*´д`*)
個人的には神評価にプラスαしてもいいと思うの。
だって可愛いんだもの!!!!!!!!!
世界の中心で萌えを叫びたいw

スピンオフのようですが、元々は未読。
こっからで十分なのですが、元々が読みたくて注文も致しました。

さて、お話。
いろいろ陰鬱抱えている受が、アットホームなパン屋さんに拾われて
幸せを掴んでいくというお話なのであります。
誰…

6

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

幸せを願う

夜明けには~のスピンオフ、子供の頃虐待を受け愛し方を知らず恋人にも暴力を振るっていた加瀬の話です。
恋人の幸せを願って身をひいた加瀬は、ハローワークに通う途中のパン屋の従業員、阿木にスカウトされバイトをすることになります。
アンプチニで働く阿木、知世、知世の息子の里央。
そこに時々顔を出す武藤。
それぞれが持つ複雑な過去がせつない。
手を伸ばしても触り方をしらず相手に傷を負わせてしまう野…

4

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

雁字搦めの心をそっとひも解いてくれる

前作の「夜明けには優しいキスを」読んでから手にするつもりだったんですがどうも在庫がどこにもないみたいで我慢できず手に取りました。前作読んでなくてほとんど問題ないです。おおまかな加瀬の過去の事情も説明があるので。

自身がDVによって大切な人を傷つけた過去を持つ加瀬(受)。そのせいで大切な人を失い自分自身もトラウマを持つことになる。想い人を失うと同時にリストラされたため就活中なわけですが前向きな…

7

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

欲しかったもの。

何度も読み返したくなる本。
スピンオフだそうですが、受けがひどい男だったという前作を読んでないので、加瀬がひたすらかわいそうでいじらしくて頭なでたくなった。
我慢とも諦めとも言えるような孤独を抱えてて、でもそれを同情してって振りかざしたりしないし、ときどき方向を間違うその健気さが・・・っ。

暗めの作品なのかもしれないですが、加瀬が前向きになろうとしているし(一般的なポジティブとはちょっと…

4

ダブル・バインド外伝 アウトフェイス 小説

英田サキ  葛西リカコ 

もう少し葉鳥に父としての自覚が欲しい

ダブル・バインドのスピンオフ。
新藤と葉鳥の話です。
ダブル・バインドは恋愛の甘さより、事件その物の面白さが際だっていましたが、今回は、新藤と葉鳥のラブ中心?というくらい、新藤が甘かったですね。
新藤を挟んで葉鳥と瀬名、勝手に葉鳥がじたばたするあたりがツボでした。
このふたりは、これからも葉鳥ひとりが勝手に発火する関係でしょうか・・・。
ただ、組織に属しているということで仕方がなかったの…

3

ダブル・バインド(4) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

大団円ではなかったけれど・・・

連続餓死事件」被害者と予測されて行方不明になっていた2名も死亡。
犯人は上條が予想したとおりで、服毒自殺。
被疑者死亡で幕を下ろしました。
上條を捜査から外したのはすべてを知っていた管理官の野々村。
祥の秘密も明らかになり、祥はすべてを受け入れることができました。
そして、新藤も秘密を葉鳥に打ち明けます。
悲惨な事件でしたが、登場人物のさまざまに絡み合った糸がほどけた・・・そんな未来…

1

ダブル・バインド(3) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

少しずつ明らかになる真相

少しずつ犯人に近づく葉鳥。
そんな中、新藤が事故に遭いますが新藤は葉鳥を遠ざけます。
上條は「連続餓死事件」の捜査から外されますが、休暇をとって勝手に捜査を続け、野々村の娘、美久の友人から美久は亡くなっているはずだと聞きます。
様子が変わっていく祥に不安を覚えた瀬名はアメリカへ行き祥の主治医に会い祥の治療を引き継ぐことを決心します。
新藤と瀬名は、父親の死をきっかけに和解。
新藤は自分の…

0

ダブル・バインド(2) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

ますます謎深まる

ふたりめの犠牲者が出て「連続餓死事件」となってしまいました。
この「餓死」という言葉に精神を病んでいる祥の母が反応します。
それと同時に祥にも変化が・・・。
進展しない捜査にくわえ、ホモじゃないという割に瀬名が気になって仕方がない上條。
上條と瀬名はとうとう一線を越えます。
新藤と瀬名の関係。
新藤のためだけに動く葉鳥。
事件をきっかけに祥の中で目覚めるもうひとりの人格。
それぞれ…

0

ダブル・バインド 小説

英田サキ  葛西リカコ 

推理小説風味

長い間積みました。
刑事の上條嘉成・事件の第一発見者である少年、真宮祥・その保護者でサイコロジストの瀬名智秋・智秋の従兄弟で東誠会若頭、新藤隆征・新藤の愛人?葉鳥忍・警察関係では捜査一課の管理官、野々村宏文・その娘の美久。
上條と瀬名は高校時代の先輩後輩。
祥は精神疾患、解離性同一性障害を患っています。
祥の腕に残されたMurder by Numbersの文字。
捜査は続きますがふたりめ…

1
PAGE TOP