葛西リカコさんのレビュー一覧

銀の雫の降る都 小説

かわい有美子  葛西リカコ 

全体の雰囲気に酔う話

一読し某作家さん2名の某SFファンタジーBLが似ている感じがすると思われました。
作者さんは、今回は萩尾望都「マージナル」の辺境伯へのオマージュということを描かれておりましたが、もうすでにマージナルが忘却のかなたの作品なので再読してみないことには比較のしようがありません。
さておき、とてもゆっくりとした時の流れの、とてもきれいでとても優しいお話だったと思います。
ただ、冒頭の入り。
こうい…

10

銀の雫の降る都 小説

かわい有美子  葛西リカコ 

静かに美しく紡がれる物語……

高度な文明と科学の老成した大国レーモスが統治するエイドリアは、
未だ未開な文明のままの大地だ。
ここに執政官として赴任して70年、エイドリア辺境伯カレル・エサイアス卿は
赴任してきた28歳の頃の容姿のまま、まるで人生を消費するようにして生きている。

君臨すれども統治せず、という姿勢で現地のことには殆ど関与せずにきたカレルだが
ある日視察先の内陸の街で、何の気まぐれか売買されていた年若…

26

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英田さん・中原さん・鳩村さんの番外編☆

英田サキさんの「ダブル・バインド」
中原一也さんの「後にも先にも」
鳩村衣杏さんの「汝の隣人を恋せよ」
の、それぞれの番外編のお話が8ページずつ入っています。

「後にも先にも」しか本編を読んでいないのですが、
レビューがないので書かせていただきます。
気をつけますが、変なところがあればコメントなどでご指摘くださいませm(_ _)m


■英田サキ「ダブル・バインド」の番外編【…

0

愛しの官能小説家 小説

ゆりの菜櫻  葛西リカコ 

テンポが良かったです

購入した経緯が全く思い出せず
最近購入後読んでいなかった事に気がつき
読みました

検事を辞めて現在はエロ小説家をしている男と
検事時代の後輩で現在も検事をしており
身の回りのせわを続けている男の話です

この2人実は検事時代から恋愛感情をお互い
持っていたわけですが
互いの思い違いにより、数年過ごしている
ということだったようでした

後半部分に差し掛かるまで
そのず…

3

地獄の果てまで追いかける 小説

宮緒葵  葛西リカコ 

BLではないような~

素直にBLというわけではないように思うのですが、
楽しく1冊読めました。
また、大概のBLって、展開や結末は分かってしまうものですが、
この作品は、最後どう終わるのか?全く予測不能というか、
「どうなるんだろ!」とワクワクしながら読むことができました。

祐一は、子どものころから髪の長い女に追いかけられ、
首を絞められるという夢を見る。そのせいで、
女性のことが恐く感じ、女性に近づ…

3

地獄の果てまで追いかける 小説

宮緒葵  葛西リカコ 

ホラーのようなゾクゾク感

個人的に新しいタイプのヤンデレ攻でした。
受けのちょっとした行動を異常なくらい敏感に察知し嫉妬する、というのはよくあるんですが、受けが攻めの作った弁当を上司に分けただとか、女の誰かとぶつかったとかを察知する能力が女の幽霊だというのは新しい。
女にもらった菓子を投げつけている攻めの嫉妬は、ヤンデレ好きの自分でさえニヤニヤを
通り超えてゾッとしてしまいます。
でもそんな攻めに対して、受けはかな…

2

地獄の果てまで追いかける 小説

宮緒葵  葛西リカコ 

エロとは、喘ぎ声ではない!

 限りなく『神』に近い『萌2』です。
オープニングからぐいぐい引き込まれました。

 しばらく『BL読めない症』でしたが、「こんな時は劇薬クラスの作品がいいかも?」と、手にとった宮緒作品、読書の楽しさを思い出しました。
         *劇薬クラス:宮緒作品は私的に地雷という意味でです。


 子供の頃から髪の長い女に殺される夢を見続けて女性恐怖症になった主人公、祐一。
彼が心奪…

2

地獄の果てまで追いかける 小説

宮緒葵  葛西リカコ 

題名に偽りは無かった

ものすごく面白かったです!
攻めに女性的な要素が入っているのが嫌な方には決してお勧め出来ませんが、
その要素が許せてヤンデレ攻め好きな方にはお勧めです!!
あと宮緒さんの話にしては、女性の存在感が大きいです。
数少ない自分の作家買いの宮緒さんの話の中でも、一番自分に合っていたように思います。

題名と作者さんの傾向からして攻め→→→→→受けに見えますが、この話はそれほど一方的な関係では…

9

地獄の果てまで追いかける 小説

宮緒葵  葛西リカコ 

愛が狂気に変わる

執着ヤンデレと言えばこの作家さんなんて思ってしまう程今回もガッチリ狂気です。
まるで恋人に会いたい一心で町に火を放った八百屋お七や源氏物語の六条御息所を
彷彿とさせるし、「地獄の果てまで追いかける」なんてセリフは道成寺の安珍・清姫伝説出てくる清姫をも凌ぐ勢いが、今回の情念コテコテの作品には感じられる。

内容は物心ついた時から髪の長い女に追いかけられいつも首を絞められ殺されると言う夢を

4

神のきまぐれ 小説

剛しいら  葛西リカコ 

まるでサスペンス映画みたいです

読み物としてはかなり面白い、作者もあとがきで書いているけれど、あの精神科医の
レクター博士に勝るとも劣らないまでの完ぺきな殺人を行う外科医の鈴村。
そしてその悪魔に魅入られ、自らも魅入った刑事の宇佐美。
この新感覚の微BL、果たして読者の心を掴めるか、自分の感想よりも他の人の評価も
気になってくる今回のストーリー。

推理的な要素は外科医の鈴村の人間性について、宇佐美が思考することでし…

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