葛西リカコさんのレビュー一覧

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

捨て猫と 懐の広いパン屋

評価の高かった本作。
実は大分前に入手してあったのだが、
『夜明けにやさしいキスを』を先に読もうと思っていたらなかなか手に入らず、
なんとなくそのまま読みそびれて置いてあった。
読んでみたら、前作を読んでなくても、大丈夫でしたが。

育ちの中でトラウマを持ち、人との接し方が不器用な加瀨。
彼は受けた傷を消化しきれず、今度は加害者になってしまっていた。
そんな彼が職を探しに行く途中で…

9

孤独な犬たち 小説

愁堂れな  葛西リカコ 

ひょっとしてお兄ちゃんが主人公なのかも!?

愁堂作品、ライトな作品が多い中時々シリアス路線でとても魅了する作品を投下する事があり、今回のこの作品、葛西リカコさんのイラストの雰囲気もあり、ひょっとしてそちらの自分的当たり傾向のある作品かも?と期待して手にとりました。

中学生の時に両親がなくなり兄と二人暮らしになってしまった主人公香介。
何ものかが自宅に投げ込んだ爆弾で兄は死亡、自らも大怪我と火傷を負い、兄の復讐をすることを生きがいに苦…

7

地獄の果てまで追いかける 小説

宮緒葵  葛西リカコ 

お、怨念…!!

高評価だと、気になるというのが当然と言うものでしてw
葛西リカコさんの表紙も美しいし、
ホラー要素もありそうなBL、どきどきして読みました!

前半部分は、祐一が長年悩ませられている夢によって
女性が苦手でこれまで誰とも深い関係になった事もなく
軽い接触ですら不可能という特殊な設定というのも
なかなか頷けました。

牡丹の絶対的な美しさ、特別な人物という描写に
艶のある挿絵と共…

5

好きにならなくてもいい 小説

椎崎夕  葛西リカコ 

こういうオジサン、いるわ~

温度が低く、あまりリアル感のない登場人物たちの中にあって
攻のイヤな部分だけが妙に人間味ありましたw
親戚のオジサンや、上司にいたら嫌なタイプですね~
自分の非を絶対に認めず、屁理屈で相手に責任転嫁する、やたら厚かましい大人。
老獪で頼もしいとも言えますが、人として全然カッコよくないし、BLの攻としては完全に論外でしたw
大人は大人でも、尊敬したくない方の大人かと(´Д` )

読み…

10

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レジェス視点の激甘

番外編ショートでもここまで相手を強く思う情熱を感じさせるなんて
一切手抜きはしておりませんと、作者の代わりに言いたくなるほど素敵です。

本編後の二人の日常の一コマで、視点がレジェスなので、本編とは違った
レジェスの本音が解る内容で、理央ちゃん、絶対逃げられないくらい
愛されているじゃないと思える内容なのです。
ほんとにこんな狭量な事をしていたのかとちょっと笑えるエピーソドもあって

4

裸のマタドール 小説

華藤えれな  葛西リカコ 

闘牛の世界へトリップ

シリーズと言っても差し支えが内容に感じる闘牛を舞台にした3作目、
今までの2作と今回も単独で読んでも面白いのですが、3冊合わせて読むと更に
面白さが限りなく膨らみ壮大なイメージになります。
生と死、光と影、苛烈すぎる愛の深さを感じさせるのがこの作品を含めた3作品。
今回の作品では前作2作のキャラも出ていて、スピンオフな感じもありとても面白い。

普通のラブものとは一線を画しているけれど…

19

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ラブラブすぎて胸熱

闘牛を終えた理央の身体を洗いながら、存分に愛でるレジェス視点のお話。

本編が好きで、レジェスのことをもっと知りたい方は
入手して損なしのペーパーだと思います☆
とにかく理央への愛にあふれていて、
あのとき実は…みたいなこぼれ話も色々あり
ペーパーでなく本編に入れてほしかったくらいの濃密さでしたv

一番気になっていた、
記憶を失っていたときのレジェスの性格、胸の内。
自分のせ…

4

裸のマタドール 小説

華藤えれな  葛西リカコ 

死と生への情熱

臨場感あふれる闘牛シーン、闘牛士たちの死生観、愛などを通して
長生きすること、穏やかに愛することでは
手に入らない独特の幸福、愛の形が描かれたような作品でした。
闘牛に限らず、刹那に生きる人、一芸に殉ずる人には
なかなか真似できない分抗いがたい魅力を感じてしまいます。

記憶喪失モノとしては
記憶を失い別人となった相手を愛せるか?という普遍的なテーマですが
葛藤する理由を、彼らのア…

11

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明らかになるレジェスの激しい愛

本編後のお話になりますが、レジェス視点です。
これを読むと、どれだけレジェスが理央を愛しているかその執着の度合いがヒシヒシと伝わってきて思わず身もだえしちゃいます☆
書き出しの「こんなにもむかつくやつはいない。」
記憶を失う前も失っていた時も記憶がよみがえった後も。
それは理央にたいするむかつきじゃなくて、彼への想いの深さへの自分に対するむかつきでもあるのでした。

闘牛後の理央の衣装…

9

裸のマタドール 小説

華藤えれな  葛西リカコ 

命の闘牛

華藤さんのマタドールシリーズ。
生と死に立ち向かう闘牛という世界に身を置く男たちの抱える愛の形とその世界。
また今回も、その世界にどっぷりとつかりました。
時間軸が同じなので『神に弄ばれた恋』『愛のマタドール』の主人公達や登場人物がリンクしますが、まったく単発でもOKになっています。
この本には作者さんの好きと萌えが詰まっていて、大げさな表現かもしれないのですが自分がその世界にいるような作…

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