葛西リカコさんのレビュー一覧

好きになりなさい 小説

椎崎夕  葛西リカコ 

意地っ張りと気になる視線

歳の差カップルの話で、受けになる史哉は幼いころから無意識の甘えが攻めである
有木にあって、有木は史哉を幼い時からずっと見つめる、それも子供にもその視線が
解るくらいなのですから、読み手としては、この攻めショタなのかと勘違い。
しかしながら読み進めて行くうちに、有木は単に育ての親で後に史哉の母と
事実婚する相手に史哉親子を見守っていけば自分に何が大事なのか解るなんて
理由から史哉を見つめ続…

6

好きになりなさい 小説

椎崎夕  葛西リカコ 

3年の猶予

題名が前作に似ている事、イラストレーターが同じ事から、あれ前作のスピンなのかな?と思ったら全く別作品でした。
この椎崎作品、いつものように温度は低めで、一読目は首を捻った具合だったのですが、読みかえしをして寝かしてみると、ジワジワジワと効いてくる。
一読だけでバッサリ切ってしまうのはもったいないと思った作品ですが、ちょっと色々とひっかかる部分が目に付いてちょっぴり評価は低いかも。


幼…

11

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

気配りな攻め様

丸ごと一冊全部がひとつのストーリーでした。

いや~、こんな出来た人間が横にいるとラクでしょうね!
気になったとしても、心へ踏み込まない、
優しいけどそれが押し売りではなくて
でも決して突き放しているわけではない
といのが相手にちゃんと伝わる程度の状態。

こっっっんなこと出来る人、なかなか居ませんよね~。
そりゃぁ、ホレますw
しかも免疫少ない受け様の事ですもの。

ほん…

4

ふたりの悪魔 小説

犬飼のの  葛西リカコ 

これは「ロハス」に対する皮肉だろうか?(笑)

あ~~~~やっちまったぁ~~~
3Pモノかと思ったら、三角関係だった…orz
一行目からネタバレする気か!?と叱られそうだが、
3P・複数マニアとしては、大事なことなのでしょっぱなから叫ばせていただきました。

しかし、犬飼のの作品というのは、三角関係に転ぶと「え?」だし、
かといって、3P突入するとそれはそれで「え???なんでここで3P?」
どっちに転んでも「いよっしゃキター!」と…

1

神獣の褥 小説

秋山みち花  葛西リカコ 

冷淡な心が愛で解かされる

一途な半神で銀色狼のレアンの一途さと、女王様でプライド高く冷徹な反面
本当は寂しがり屋な美神であるリーミンとの切なく苦しくエロと愛のお話です。

エロ的には獣姦があったり実の父や兄に凌辱されるかなり痛い感じもするエロエロな
展開の話ではありますが、頑なで冷淡だったリーミンが番となったレアンと
共にいる事で心に暖かなものを得て次第に素直で可愛くなってくる様子は萌えだし、
一途にそんな相手…

13

裸のマタドール 購入特典書き下ろしペーパー グッズ

レジェスが

どんなに理央を愛しているかを描いた短編。
本編後の、声と記憶のよみがえったレジェス視点。
レジェスは、記憶を失う前も、記憶を失っている間も、記憶がよみがえったあとも、どれ程理央に心かき乱されていたのかを、理央は知らない。
理央に自覚はなくても、どれ程深く傷ついていたのか、レジェスにははっきりわかっていたことも、理央は知らない。
そして、過去の自分にどんなに罵倒してもしたりないと思っているの…

2

裸のマタドール 小説

華藤えれな  葛西リカコ 

一途なの

スペインの闘牛を舞台にした、愛と魂の継承の物語。
闘牛と闘牛士への熱い愛と敬意に満ちた物語世界は、乾いたヒマワリと蒼穹と、血の臭いと濃厚なセックスの臭い。

あぁ、やっぱり好きだわ、、、華藤えれな。
華藤さんが描く闘牛の世界は本当に特別で格別な陶酔感。
これはやっぱり、作者様の愛の熱さ深さなのかしら。
闘牛の魅力を伝導しつつ、しっかり成長物語とラブロマンスもエロも取り込んで、涙腺のお掃…

12

愛と贖罪 小説

水原とほる  葛西リカコ 

一種、哲学的なタブーもの?

水原とほる作品はこれが何度目か…いや、いつも思うんだけど、
細かい描写はかなりいいんだよね。
しかし、趣味にのっていかない、いや、乗れないといったらいいのか。

エキセントリックな仏文学者の叔父と18歳の大学生・歩
きました近親相姦!ウヒョー!と喜ぶ間もなく、叔父がやけに哲学的なことを
語り始める。かなり言ってることはマトモで説得力もあるんだけど。
しかし、まっとうなこと言われたから…

6

愛と贖罪 小説

水原とほる  葛西リカコ 

歪んだ愛の末路

どっぷり暗くて重いです、読み終えた後にたとえ主役キャラが共にいる事を
幸せだと思っていても、たとえようも無くすっきり感を感じない。
愛なのか憎しみなのか狂気なのか、自分でもままならない負の感情に引きずられ
両親を事故で亡くしたばかりの甥っ子を調教し、更に自分のセフレに犯させる叔父。

一般的な禁忌ものとは少し違っていて、受けになる歩の亡くなった父親が結婚前
叔父の家庭教師をしていた頃の…

8

愛と贖罪 小説

水原とほる  葛西リカコ 

パンドラの匣

「親の因果が子に報い」そんな言葉も頭に浮かぶ、一人の蒔いた種が相手に根付き、またそれを更に別の相手にも植え付ける。
巡って連鎖させていく心理を描いた作品のような気がします。


高校卒業間際に両親を事故で亡くした主人公・歩は
母方の祖父母の家で一人暮らしをする大学準教授の叔父・直人と二人暮らしすることになる。
ある日、直人の寝室で男に組み敷かれる彼を見てしまう。
其の日から始まる、直…

7
PAGE TOP