朝松健さんのレビュー一覧

背徳の召喚歌 小説

朝松健 

カレンさんの美少年が表紙の耽美ホラー

耽美ホラー小説
「妖しい禁断の香りに満ちた世界へ……六つの煌めく宝石に託して謳われた、媚毒をはらむ恐怖の物語。
禁忌の愛に取り憑かれた兄と弟の地獄絵(「金剛石の微笑」)、誰をもその人外の官能の虜にする謎の少年の正体(「トルコ玉のヤヌス」)など、煌めく宝石に託して謳われた、美しき生贄たちの媚毒をはらんだ6編の物語を収録する。」

▶私が読んだのは、電子版で、かれんさんの美少年の表紙です。

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背徳の召喚歌 小説

朝松健 

軸の在処

電子化復刊されると言う事で再読。
評者としては遅まきながらの感謝を捧げたい一冊です。
色々削ぎ落とした描写の中でこそ浮かび上がる関係性の
陰影もあるもの、とそっと囁かれた後にひやりと一筋
恐怖が走る。
それが人為的なものであるならば俗欲で何とか出来るかも
知れませんが、それとは対極的なものであるので
どうしようもない。
しかもそれは、人知を超えている故か時に美しく見えて
しまうの…

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