井上ナヲさんのレビュー一覧

ふたりぼっちの食卓 コミック

井上ナヲ 

納得がいかない

 うーん。
 表題作は、こんな得体の知れない人とよく付き合う気になったなと思って、なかなか納得がいきませんでした。ある程度はキャラクターの生い立ちとか性格だとか、表に出ないまでも作り込んだ方がいいんじゃないかなって、余計なお世話かもしれないけど思いました。だってどっちのキャラも薄っぺらいんだもの。
 行き倒れた人を助けて同居するお話は結構あるけども、その設定自体ありえないし、そのありえなさを読…

2

ふたりぼっちの食卓 コミック

井上ナヲ 

さらりと、やさしい本

井上ナヲさんの本、前作の「きみが泣いたから」がよかったので、
こちらにも手を出してみました。
2CPのお話が入っています。

ぐわっと引き込まれるような大きな展開はなく、エロも少なめ、
そしてトーンを使用せず、黒のインクが活きた落ち着いた絵。
そのせいか、
さらりとした薄味の作品という印象なんですが、
目を引かれる、いいなぁと思うところもちゃんとあって、
やさしくあたたかな風合い…

9

ふたりぼっちの食卓 コミック

井上ナヲ 

色んな意味で薄すぎる

レビューはある程度寝かせてから書きたいんですけど、今回は読了後軽いパニックに陥り、つい文字にしてしまいました…。いわゆる「作家買い」というヤツですが、期待しすぎたせいなのか、寝かせるまでもなく色々と薄すぎて、一体どうしたんだい?と心配の方が先に立ってしまった…。(ちなみに同人や雑誌は読みませんので、色々とりこぼしている情報はあるかもしれません。)

「ふたりぼっちの食卓」。人がおいしそうに食べ…

9

雨音の唄 コミック

井上ナヲ 

大切にしまっておきたい作品

井上ナヲさんのデビューコミックスも大変素晴らしいのですが、二冊目のこの作品集もとても素敵。この方の描く空気感というか、間が心地いい。元気いっぱい、ドタバタコメディーもいいし、ドラマティックでシリアスなのもいいけど、なかなかこういった地味ながら品の良い作品に出会えないので、お宝的存在ともいえます。

アパートのお隣に引っ越してきた運命の相手との出会い(「片靴下の男」)、主人公と義兄と、その息子を…

2

雨音の唄 コミック

井上ナヲ 

静かに降る雨のように…

表紙の青がとても綺麗で…思わず手に取った本です。
中の絵はトーンを使わない…何か独特の雰囲気。
静かな世界です。

【お隣さん同士/昔好きだった人に似ている青年×数学教師/兄×弟】の3CP
■片靴下の男/或る日の出来事~伊藤君と蒼井さんの場合~■
伊藤(大学生)×蒼井(隣に引っ越してきた人)

片方の靴下だけ何故か行方不明、学食で冷奴に掛ける醤油がない…などいつもツイていない伊藤の…

1

きみが泣いたから コミック

井上ナヲ 

不器用だけど優しい

読み終わった後、じんわり穏やかな気持ちになりました。

ベランダの上から降ってきた「好きです」「先生」と書かれた紙切れと、押し殺すような泣き声。

その声の主は、川俣のバイト先の先輩・小菅。
この秘密を知ってから、川俣は小菅から目が離せなくなってしまいます。

とにかく、川俣も小菅も不器用だけど優しい。
そしてお人よし。
小菅は妻子ある先生の幸せを願って奔走し、
川俣は小菅の切…

2

きみが泣いたから コミック

井上ナヲ 

不思議とよかった

って、失礼な感想ですが。

ドラマチックな展開とか、ないんです。

でも、じっくりと読み進めてゆき、いい話だなって思って「あー、でもくっついたから不自然にエロが入るんでしょ。エロを入れなきゃいけないもんね、BLだし」って思ってたら、エロなしで終わった! わかってらっしゃる。作者さんもだけど、出版者さんもよくやった! と、拍手しました。

エロは大好きだし、ないと物足りないって感じること…

4

「きみが泣いたから」描き下ろし特典ペーパー グッズ

恋人の家に遊びに行って…

A5サイズのペーパーに、
就職して引っ越した小菅の家に川俣が遊びに行って…
という内容の漫画が描かれていました。

川俣は家が離れたので(といっても、多分同じ都内なんだろうけどw)
小菅のことが心配な様子、自分のが年下なのにね、可愛いな。

変なのにちょっかい出されたりしてないかな…と内心心配しながら、
「仕事、もう慣れました?」と、あたりさわりなく聞く川俣。

『パートのおば…

2

きみが泣いたから コミック

井上ナヲ 

丁寧に綴られた恋のはなし。

井上ナヲさん、初読みでしたが、地味だけどとても素敵でした。
他のコミックより紙が白い大洋図書の本だから余計に、
無駄なく描かれたキレイな線が際立って、
白と黒のコントラストがとても美しかったです。

小柄で穏やかそうに見えて、
実は仕事には厳しく、ちょっと強気なバイトの先輩(表紙右)。
その先輩が実は、
先生に恋をしていることを、
バイトの後輩の川俣(表紙左)は密かに知っている。…

7

きみが泣いたから コミック

井上ナヲ 

じんわり伝わる気持ち

静かにじんわりと、そんな風に想いの伝わるお話でした。

大学生の川俣が引っ越したアパートのベランダに空から降ってきた紙切れ・・
その紙切れに『好きです』『先生』とい文字。
上から聞こえる押し殺すように泣く声。
始めた弁当屋のバイトの先輩が、その声の主とわかり・・・
その声の主小菅は高校の時に田舎から出てきて、
友達もなく一人寂しい生活を送っていた時に世話になった先生に恋をしていた。

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