井上ナヲさんのレビュー一覧

制服と王子 小説

杉原理生  井上ナヲ 

学生寮の、王子様とお花

寮ものが読みたくなって、人気のこのお話を選びました。淡々と静かに進むお話です。高校生らしく、爽やかで甘い読後感です。

寮で王子と呼ばれる同室の先輩(2年)篠宮と、女顔でトラウマ持ちの真面目っ子(1年)遥のお話。
あるトラウマを持っている遥が、寮の1年のリーダーに選ばれ、王子と呼ばれる寮長 篠宮に励まされたり友人に支えられながら、一生懸命寮生活を送るストーリーです。

男子校ものらしく、…

1

ふたりぼっちの食卓 コミック

井上ナヲ 

表題作は良かった

食べ物の気配さえ感じ取れれば、どんな作品でも読みます。
ものすごい気配をタイトルから感じ取ったものの、そんなに出て来ませんでした。
なんか、ごはんと炒め物くらいしか。
だけど圧倒的ごはん不足を補って余りある内容でした。

【ふたりぼっちの食卓】
バイト帰りに「助けて。お腹すいた」と声をかけられた夏生。拾ったのは名前も知らない成人男性だった。
ごはんを食べさせて「お礼」のセックスをして…

0

死にたい病に効く薬 小説

水無月さらら  井上ナヲ 

海外ドラマみたい

受けの涼也は病んでる優男って感じです。
美しい容姿を持っているとされていますがそれ以外は普通の病んでる人です。
とにかく臆病で弱くて優柔不断。

そんなダメダメな涼也ですが私は嫌いになれませんでした。
むしろ共感する部分がかなりあったかも。
ふつーに女の人と恋愛して平凡な日々の中でたまに死にたくなったりして。

双樹とサラの双子それぞれと関係をしたあとに双子の男女それぞれを経験した…

3

死にたい病に効く薬 小説

水無月さらら  井上ナヲ 

受けがあまりに受け身すぎ?

あらすじ:
自殺願望があるリーマン・涼也(受け・27歳)は、ある夜出会った美貌の男・双樹(攻め・27歳)と一夜を過ごすことに。
一夜限りの関係の筈が、後日思わぬ場所で再会し…

涼也は双子の兄を亡くし、そのことで母親から愛情をかけずに育てられた人物。
自分の人生は兄の人生でもあるという感覚で生きており、このため自殺願望があってもなかなか死ねずにいます。

ゲイではない涼也ですが、自分…

8

制服と王子 小説

杉原理生  井上ナヲ 

攻めキャラが王子様

学園もので寮の同室で先輩後輩という、寮もの、先輩後輩ものとして王道な設定でした。
寮長であり王子と呼ばれる篠宮と同室になった遥には、前の学校で秘密にしたい過去があり、精神的に不安定。ストーリーも割りと王道というか、期待を裏切らないものでした。

しかし期待を裏切らず、予想も裏切らないので、こういうの好きな自分には楽しめる半面、寮ものを沢山読んでいる方には真新しさは感じられないかもしれません。…

2

きみが泣いたから コミック

井上ナヲ 

愛の言葉が降ってきた

何気なく手に取った作品だったんですが、とっても素敵な作品でした。
上の階から降ってきたのは、破られた「先生」に向けたラブレター。
押し殺すように泣く彼が、バイト先の先輩であることがわかって…というお話。
川俣も小菅も優しい魅力的なキャラだと感じました。
先生の娘であるアスカちゃんも大変可愛い!
なりふり構っていられずに、恋に初めて一生懸命になる川俣がとてもよかったです。
読後、優しい気…

0

雨音の唄 コミック

井上ナヲ 

じわじわくる感じ

熱く!激しく!そんな作品ではないのですが
じわっとくる作品集だったかなと思います。
求めた”必要”なものに引き寄せられている。
そんな雰囲気を強く感じる作品が多かった印象。

◇靴下の~
靴下がすべて片方ない、あれがない、これがない
なんだかちょっと不幸体質な男の家の隣にお隣さんが引っ越してきた。
彼はなくしたものをいつでも見つけてくれる。
ちょっとしたラッキーに見舞われる。

0

ふたりのはなし。 小説

朝丘戻  井上ナヲ 

遊馬可愛い

「きみのはなし、」から朝丘戻さんの作品を知って2冊目になります。今ものすごく作者様の作品にハマっていて、まだ色々網羅している最中なのですがこの話はその作品の中でも特に珍しい方だと思います。1番はやっぱり受の性格ですね。少しいじっぱりで強気な性格は朝丘戻さんの作品では珍しいのじゃないかな?

作品自体はいつもと変わらず、優しく淡々とした中に愛おしさが満ち溢れています。
「きみのはなし、」の続き…

5

雨音の唄 コミック

井上ナヲ 

コントラストの強い絵

3カップル、描き下ろし番外編を含めて6作品が収録されています。

なにより絵に特徴があります。
表紙だけでは分からないですが、いわゆるスクリーントーンが使われず、ペンだけで描かれたという印象です。陰部分は斜線で表現されています。

掲載されていた雑誌「CRAFT」の同時期には、槇えびし先生の「きみにあげる。」もあったことから、この2作品によりモノクロの迫力がある雑誌という印象になっていた…

0

ふたりのはなし。 小説

朝丘戻  井上ナヲ 

2冊並べてどうぞ

【きみのはなし、】からの続きになってます。
恋人になってからの飛馬と海東の話で、高校時代のエピソードとか同棲するようになったエピソードだとか、盛りだくさんな内容。
前回は海東が飛馬を好きで好きで好きで好きで好きで……みたいな報われないひたすら一方通行のような話でしたが、今回は恋愛感情に気づいた飛馬が、海東を好きで好きで好きで好きで好きで、な話。

となれば相思相愛でめでたしめでたしになりそ…

2
PAGE TOP