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11/12(合計:112件)
井上ナヲ
だむ
吸血鬼の話です。 吸血鬼のエドは、拾った人間の子供・フィルと暮らしている。そんな始まりです。 タイトルは「捨て猫の家」。玄関ドアや、そのドアの閉まる音などがキッチリ描かれていると思います。家を出て行ったり、逆に追い出したり、「他人」を招いたり、家が主軸となってお話が進んでいきます。 何より、白黒で描かれた画面に圧倒されました。第一話のフィルの服が素敵です。白黒なのに色が伝わってくるようで…
茶鬼
待ちに待った井上ナヲさんの2冊目の単行本。 CRAFTにて既読でしたが、今回の表紙装丁がどんな感じになるのかすごく楽しみでした♪ 丁度今の季節にぴったりのブルーが印象的に使われた表紙。 この作家さんの特徴の優しさが何気に表紙から溢れてきますね。 前作の時は、読者がかなり想像力をこらして読み説かなくてはならなかったんですが、今回はセリフも増え、コマも少し細かくなって登場人物達が身近に、訴…
ミドリ
表題作を含め3シリーズ収録です。 『雨音の唄』 雨宮はある日、自分の家の軒下で雨宿りをしている男・成瀬と出会う。 成瀬は実は、雨宮のよく知る“ある人”に似ていて… 雨宿りをする成瀬を、誰かの面影と重ね、ついつい家に招き入れてしまう雨宮。 それがきっかけとなり、二人は接近するのですが…。 「真面目」という雨宮は、ただ真面目なだけではなく、何かに怯えているようにも見えます。 成瀬との…
朝丘戻 井上ナヲ
久江羽
ネタバレ
雑貨店店長・志郎とアルバイト店員・雅のなんだか不思議な恋の駆け引きのお話でした。 お互いよくしゃべるくせに、本心を言葉に表すのが非情にへたくそで、自分の気持ちは上手く伝えられないくせに、相手の気持ちを逆撫でるような暴言を吐いたり、そこに思いっきり突込みを入れたり・・・ 過去の経験が彼らにそんな態度をとらせているらしいのですが、不器用ながらも志郎の本気が雅に伝わって、不思議な力関係にある…
竹@松
タイトル……本当です!?Σ(゚□゚ノ)ノ ページから“好き”があふれています。「す」で始まり「き」で終わる(これは大げさ)。 これほど「好き」を連呼するBLってなかなかないと思います。 次に多いのは「ありがとう」か?「幸せ」か?「キス」か? なんにしても、内容は、主人公達がひたすら、ふにゃふにゃしたり、ぺろぺろしたり、チュッチュしたり…… 泣いたり、笑ったり、話したり、ケンカしたり、…
(仮名)
ただの甘いラブラブではありませんでした。 元々、 朝丘さんの言い回しは独特で賛否がわかれますが、 朝丘戻。節に、 さらに磨きがかかった作品になったと思います。 随所に 朝丘戻。格言 深い言葉があります。 ちるちる的には ネタばれ推奨みたいですが私は本を選ぶために 人のコメントを参考にするのは 嫌いというか、本屋さんでピンときたものを推奨する人もんで(笑) ネタばれ嫌悪派。で…
まりな
表紙の色使いに惹かれて、読みました。 吸血鬼ものを読んだのは初めてでしたが、抵抗なく読めました。 静かで切なくて、少し不気味な雰囲気のある作品でした。 二人の会話が少ないので、彼らの表情から感情を読み取るのが楽しかったです。 吸血鬼のエドが色気たっぷりでとても美しいです。 エドに拾われたフイルも、健気でとても可愛く成長した姿もみれて良かったです。 成長したフィルがエドに想…
この作家さんの文章が好きです。 今回はゲイであり、いつも報われない恋愛ばかりしているネガティブな年上男性と、現状を何とかしたいと、真っ直ぐな大学生との会話がとても見せました。 時々、鼻の奥がツーンとしたり、、 もう親から自立したいのに、充分すぎるほどの仕送りをもらい、でも都会に溶け込めず友人ができない雅が、何とかしたいと始めた雑貨店のバイト。 そこの店長・灰原はことあるごとに雅につっか…
ものすごく雰囲気のある作品です。 絵も好みで、一目で好きになった作品ですが、登場人物達が饒舌でないので、読者が想像して思いを巡らさないといけない作品かもしれません。 その作業が好きな人には、とても好きな作品になると思います。 ヴァンパイヤのエドが拾った子供がフィル。 フィルはエドがヴァンパイヤということを知っていますが、とてもエドが好きなのです。 でもある日、フィルに欲情してしまうこ…
yuko
表紙からは全く吸血鬼ものとわかりませんが、 内容のほうも吸血鬼もの独特のドロドロした感じがなく 静かで切なく、重みのある作品でした。 余計なことを省いて淡々とした雰囲気の作品なので すこし冷たい印象を受けたり疑問に感じる部分も出てくるとは思うのですが 私はむしろそこがとても気に入っています。 作者さんはあえてシンプルに描かれていると思うので あえて“曖昧さ”を愉しむのが良いんだと…